※本記事はモビルスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
モビルス株式会社の2025年8月期(2024年9月~2025年8月)は、単体売上高1,854百万円(前期比+20.9%)、単体営業利益116百万円(前期は▲352百万円の赤字)と黒字転換を達成した。2025年8月期第3四半期より連結決算に移行しており、連結ベースでは売上高1,854百万円、営業利益90百万円、親会社株主に帰属する当期純利益90百万円となった。2026年8月期は、生成AIエージェント領域へ先行投資する連結子会社vottiaの影響により、連結営業損失▲110百万円を見込む。
業績(2025年8月期 実績・単体)
単体ベースの2025年8月期業績は、売上高1,854百万円(前期比+20.9%)、EBITDA295百万円(前期は▲85百万円)、営業利益116百万円(前期は▲352百万円の赤字)、経常利益112百万円(前期は▲361百万円の赤字)、当期純利益106百万円(前期は▲731百万円の赤字)となり、いずれも黒字転換した。
| 項目 | 2024年8月期(単体) | 2025年8月期(単体) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,534 | 1,854 | +20.9% |
| EBITDA | ▲85 | 295 | – |
| 営業利益 | ▲352 | 116 | – |
| 経常利益 | ▲361 | 112 | – |
| 当期純利益 | ▲731 | 106 | – |
業績(2025年8月期 実績・連結)
2025年8月期第3四半期より連結決算に移行したため、2024年8月期は単体実績との比較になる。連結売上高は1,854百万円(前期比+20.9%)、連結営業利益90百万円、連結経常利益81百万円、連結当期純利益75百万円、親会社株主に帰属する当期純利益90百万円となった。
| 項目 | 2024年8月期(単体) | 2025年8月期(連結) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,534 | 1,854 | +20.9% |
| EBITDA | ▲85 | 270 | – |
| 営業利益 | ▲352 | 90 | – |
| 経常利益 | ▲361 | 81 | – |
| 当期純利益 | ▲731 | 75 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | – | 90 | – |

売上カテゴリ別の状況(単体)
売上カテゴリ別では、SaaSサービスが1,364百万円(前期比+20.3%)、プロフェッショナルサービス(本事業年度よりイノベーションラボサービスを統合した新区分)が490百万円(同+22.6%)となった。旧区分で見ると、プロフェッショナルサービス(旧)は217百万円から390百万円(同+79.7%)に伸長した一方、イノベーションラボサービスは182百万円から100百万円(同▲45.2%)に減少した。MooA関連案件がSaaS・プロフェッショナルサービスの双方の売上に寄与し、プロフェッショナルサービスの売上高構成比は32%まで上昇した。
| カテゴリ | 2024年8月期 | 2025年8月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,534 | 1,854 | +20.9% |
| SaaSサービス | 1,134 | 1,364 | +20.3% |
| プロフェッショナルサービス(新区分) | 400 | 490 | +22.6% |
経営指標(KPI)
単体の売上総利益は789百万円から1,253百万円へ+59%増加し、売上総利益率は高い水準を維持した。ARR(年間リカーリングレベニュー)は代理店商流の成長率改善により前年比+24%の成長となった。契約数は前年比+5%と改善傾向にあり、平均単価の上昇がARRの成長を牽引した。解約率(チャーンレート)はターゲット水準の1.0%以下を維持し、引き続き低水準で推移した。
通期業績予想(2026年8月期)
2026年8月期の連結業績予想は、売上高2,298百万円(前期比+23.9%)、SaaSサービス1,565百万円(同+14.8%)、プロフェッショナルサービス732百万円(同+49.3%)を計画する一方、生成AIエージェント事業を担う連結子会社vottiaへの先行投資により、営業利益▲110百万円、経常利益▲120百万円、当期純利益▲45百万円の損失を見込む。なお単体業績予想は売上高2,250百万円(前期比+21.3%)、営業利益40百万円、経常利益30百万円、当期純利益30百万円としており、単体では黒字を維持する計画である。連結業績予想スライドが示す2025年8月期連結実績値は、連結業績実績スライドの数値と端数処理により1百万円前後の差異があるが、本記事は各スライドの記載値をそのまま掲載する。
| 項目 | 2025年8月期(連結実績) | 2026年8月期(連結予想) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,854 | 2,298 | +23.9% |
| SaaSサービス | 1,364 | 1,565 | +14.8% |
| プロフェッショナルサービス | 490 | 732 | +49.3% |
| 営業利益 | 91 | ▲110 | – |
| 経常利益 | 82 | ▲120 | – |
| 当期純利益 | 89 | ▲45 | – |

トピック:AIエージェント事業への投資
2025年4月、トランスコスモスとの合弁により連結子会社vottiaを設立した。現時点でvottiaでの売上は未計上だが、AIエージェントシステムの開発への投資を開始している。同社はBtoB向けAIエージェント基盤市場が今後5年間でCAGR142.8%、135億円規模に成長すると見込んでおり、トランスコスモスの運用サービスやモビルスのユーザー接点と連携した業務特化型AIエージェントの提供を目指す。人材投資を中心にvottia単体で最大1.5億円のコストを見込んでいる。

事業環境の変化
テキストコミュニケーション向けシステムの提供から音声領域まで製品が拡大したことで案件規模が大型化し、システム連携も複雑化した。また顧客ニーズが運用支援にまで広がり、サービスへの要求レベルが上昇しつつある。これを受け、直販・パートナー別だった営業機能を統合し、新規顧客開拓を担うAcquisitionセールスと既存顧客のリレーション構築を担うAccountセールスの2チームに再編した。

※本記事はモビルスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。