※本記事は積水化成品工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
積水化成品工業は2026年3月期、収益構造改革によりProseat事業から撤退した影響などで売上高は前期比83%の1,139億円と減収になった一方、営業利益は前期比398%の25.5億円、経常利益は同2,184%の22.5億円と大幅増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益はProseat事業撤退に伴う赤字から黒字転換し、前期の△62.8億円から21.5億円(前期比+84.3億円)に改善した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は収益構造改革により「減収」となった一方、営業利益は収益構造改革により「大幅増益」。最終利益はProseat事業撤退に伴う赤字から黒字転換し「大幅増益」となった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,139億円 | 1,371億円 | △232億円(83%) |
| 営業利益 | 25.5億円 | 6.4億円 | +19.1億円(398%) |
| 営業利益率 | 2.2% | 0.5% | ー |
| 経常利益 | 22.5億円 | 1.0億円 | +21.5億円(2184%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 21.5億円 | △62.8億円 | +84.3億円 |
| ROE | 4.3% | ー | ー |

セグメント別(事業別)の状況
インダストリー分野は、自動車部材や高機能ゲルは好調だったものの、Proseat事業の事業譲渡(2026年3月期下期から連結対象外)や梱包材関連の低迷により分野全体で「減収」となった一方、営業利益は基盤事業の増益とProseat事業撤退により「増益」となった。ヒューマンライフ分野は、食(シート・ビーズ)の販売単価低下・需要減少により「減収」、営業利益も販売量減少の影響で若干の「減益」となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) |
|---|---|---|---|
| インダストリー分野 合計 | 売上高 | 615億円 | 821億円 |
| インダストリー分野 合計 | 営業利益 | 23.4億円 | 4.0億円 |
| インダストリー分野(基盤事業) | 売上高 | 420億円 | 436億円 |
| インダストリー分野(基盤事業) | 営業利益 | 34.7億円 | 33.9億円 |
| インダストリー分野(Proseat事業) | 売上高 | 195億円 | 385億円 |
| インダストリー分野(Proseat事業) | 営業利益 | △11.4億円 | △29.8億円 |
| ヒューマンライフ分野 | 売上高 | 524億円 | 550億円 |
| ヒューマンライフ分野 | 営業利益 | 30.2億円 | 30.9億円 |

通期業績予想(2027年3月期計画)
2027年3月期(FY2026)計画は、Proseat事業撤退により連結売上高は前期比92%の1,050億円を見込む一方、営業利益はインダストリー分野(基盤事業)・ヒューマンライフ分野ともに中東情勢の影響を織り込みつつ31億円(前期比+5億円、122%)を計画している。
| 項目 | 2027年3月期(FY2026計画) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,050億円 | 1,139億円 |
| インダストリー分野(基盤事業) 売上高 | 452億円 | 420億円 |
| ヒューマンライフ分野 売上高 | 598億円 | 524億円 |
| 営業利益 | 31億円 | 26億円 |
| インダストリー分野(基盤事業) 営業利益 | 34億円 | 35億円 |
| ヒューマンライフ分野 営業利益 | 28億円 | 30億円 |
| 本社コスト | △32億円 | △28億円 |
| 営業利益率 | 3.0% | 2.2% |

株主還元
配当方針は、連結配当性向30~40%を目途に、株式市場や業績の動向も踏まえ総合的に判断するとしている。自己株取得は、株式市場環境や資本の状況を勘案し、機動的かつ弾力的に実施する方針。2026年3月期の配当は年間15円/株(中間0円、期末15円/株)、2027年3月期は年間17円/株を予想している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株あたり配当金 | 15円 | 17円 |
| 配当性向 | 31.8% | 31.0% |
| 1株あたり当期純利益(EPS) | 47.15円 | 54.83円 |
| ROE | 4.3% | ー |

中長期経営戦略(Going Beyond 2027/Target2030)
中長期経営戦略「Going Beyond 2027~変革と完遂~」のもと、収益構造改革(スリム化・合理化・既存事業の収益改善)と高収益事業成長(エレクトロニクス=ポリマー微粒子、モビリティ=自動車部材、食=シート事業)を推進し、営業利益は2025年3月期実績6億円から2026年3月期実績26億円、2027年3月期計画31億円、2028年3月期計画45億円、2031年3月期(Target2030)計画100億円以上への拡大を目指す。Target2030として営業利益率8.0%以上・ROE8.0%以上の早期実現を掲げている。
※本記事は積水化成品工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。