※本記事は大倉工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
大倉工業は2025年12月期の連結業績で、売上高866.5億円(前期比+6.7%)、営業利益61.8億円(同+35.5%)、経常利益64.2億円(同+25.8%)を計上した。親会社株主に帰属する当期純利益は38.1億円(同△12.5%)となり、前期に計上した投資有価証券売却益などの特別利益がなくなったことが影響した。1株当たり配当金は195円(前期比+35円)とした。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上高は811.9億円から866.5億円に増加し、営業利益は45.6億円から61.8億円に拡大した。経常利益は51.1億円から64.2億円に増加した一方、特別利益は32.9億円から0.2億円に減少(前期は投資有価証券売却益24.1億円、固定資産売却益8.7億円を計上)し、税金等調整前当期純利益は60.0億円から52.0億円に減少、親会社株主に帰属する当期純利益は43.5億円から38.1億円となった。特別損失は24.0億円から12.4億円となった(前期は減損損失20.7億円、当期は減損損失10.9億円を計上)。
| 項目 | 2024年実績 | 2025年実績 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 811.9億円 | 866.5億円 | +54.6億円 |
| 営業利益 | 45.6億円 | 61.8億円 | +16.2億円 |
| 営業外収益 | 6.5億円 | 4.7億円 | △1.7億円 |
| 営業外費用 | 1.0億円 | 2.3億円 | +1.2億円 |
| 経常利益 | 51.1億円 | 64.2億円 | +13.1億円 |
| 特別利益 | 32.9億円 | 0.2億円 | △32.7億円 |
| 特別損失 | 24.0億円 | 12.4億円 | △11.5億円 |
| 税金等調整前当期純利益 | 60.0億円 | 52.0億円 | △7.9億円 |
| 法人税等 | 16.3億円 | 13.8億円 | △2.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 43.5億円 | 38.1億円 | △5.4億円 |

セグメント別の状況
事業別では、合成樹脂事業は価格改定やコスト削減が寄与して増益となり、売上高526.7億円(前期比+1.6%)、営業利益55.2億円(同+24.0%)。新規材料事業は新工場(G2ライン)の稼働安定化が貢献し、売上高189.2億円(同+29.6%)、営業利益24.8億円(同+98.9%)と大きく伸長した。建材事業はリフォーム需要が堅調でパーティクルボードの販売が増加した一方、一部在庫の評価損計上により減益となり、売上高131.8億円(同+2.5%)、営業利益5.6億円(同△40.4%)。その他関連事業は調剤薬局向けシステムの更新に伴う開発費用増加により減益となり、売上高18.7億円(同+0.6%)、営業利益4.7億円(同△4.1%)。
| セグメント | 指標 | 2025年実績 | 2024年実績 |
|---|---|---|---|
| 合成樹脂事業 | 売上高 | 526.7億円 | 518.6億円 |
| 合成樹脂事業 | 営業利益 | 55.2億円 | 44.5億円 |
| 新規材料事業 | 売上高 | 189.2億円 | 146.1億円 |
| 新規材料事業 | 営業利益 | 24.8億円 | 12.4億円 |
| 建材事業 | 売上高 | 131.8億円 | 128.5億円 |
| 建材事業 | 営業利益 | 5.6億円 | 9.4億円 |
| その他関連事業 | 売上高 | 18.7億円 | 18.6億円 |
| その他関連事業 | 営業利益 | 4.7億円 | 4.9億円 |

通期業績予想
2026年12月期は、連結売上高980.0億円(前期比+13.1%)、営業利益65.0億円(同+5.1%)、経常利益67.0億円(同+4.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益43.0億円(同+12.7%)を見込む。EBITDAは112.1億円から127.8億円(同+14.0%)に、1株当たり配当金は195円から220円(同+25円)を予定する。連結設備投資は84.0億円から76.7億円(同△8.7%)を計画する。主な設備投資案件として、建材事業の木質構造材料事業に11.2億円、新規材料事業の光学フィルム製造設備改造に2.8億円、合成樹脂事業のアグリマテリアルフィルム製造設備に1.8億円を計上する。
| 項目 | 2026年12月期予想 | 2025年12月期実績 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 980.0億円 | 866.5億円 | +13.1% |
| 営業利益 | 65.0億円 | 61.8億円 | +5.1% |
| 経常利益 | 67.0億円 | 64.2億円 | +4.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 43.0億円 | 38.1億円 | +12.7% |
| EBITDA | 127.8億円 | 112.1億円 | +14.0% |
| 設備投資 | 76.7億円 | 84.0億円 | △8.7% |
| 1株当たり配当金 | 220円 | 195円 | +25円 |

株主還元
株主還元を経営上の最重要課題の一つと位置づけ、継続的かつ安定的な配当を目指すとともに、従来の配当性向指標に加えDOE(連結自己資本配当率)を導入している。1株当たり配当金は2024年実績160円(中間55円/期末105円)、2025年実績195円(中間95円/期末100円)、2026年予定220円(中間110円/期末110円)。配当性向は2024年44.6%、2025年58.2%、2026年予定57.8%。DOEは2024年3.0%、2025年3.5%、2026年予定4.0%。配当総額は2024年18.8億円、2025年22.0億円、2026年予定24.8億円。総還元性向は2024年72.5%、2025年89.9%、2026年予定57.8%。中期経営計画(2027)の配当目標は配当性向30%以上、DOE4.0%水準(普通配当3.0%以上、特別配当1.0%水準)としている。自己株式の取得は株価や経営環境の変化に応じて機動的に対応する方針。
| 項目 | 2024年実績 | 2025年実績 | 2026年予定 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(中間/期末) | 160円(55円/105円) | 195円(95円/100円) | 220円(110円/110円) |
| 配当性向 | 44.6% | 58.2% | 57.8% |
| DOE | 3.0% | 3.5% | 4.0% |
| 配当総額 | 18.8億円 | 22.0億円 | 24.8億円 |
| 総還元性向 | 72.5% | 89.9% | 57.8% |

中期経営計画(2027)の進捗
中期経営計画(2027)は「グループビジョン実現に向けた第3ステージ」として事業領域拡大を掲げ、目標指標に売上高930億円、営業利益70億円、調整後ROE7.5%を設定している。基本方針として①成長戦略の着実な遂行、②事業領域拡大に向けた海外事業の推進、③研究開発機能の強化による新製品の創出を掲げる。①では2026年1月16日付で株式会社フジコー(2024年実績売上高96.7億円、営業利益6.4億円)の株式を取得し連結子会社化したほか、四国地域材を活用した木質構造材料事業を2025年3月の集成材工場棟竣工を経て2026年4月に事業開始予定。②では2025年7月に新規材料事業部の上海駐在員事務所を設立したほか、オークラベトナムは化学品取扱ライセンスを2025年11月に取得し、当初計画から1年遅れで2026年に製造を開始する予定。財務戦略では、資本構成バランスの最適化として政策保有株式を2030年までに対連結純資産比率10%未満へ縮減する方針を掲げている。
※本記事は大倉工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。