※本記事は旭有機材が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
旭有機材は2026年3月期(2025年度)の連結決算を発表した。売上高は801億円(前期比△6.0%)、営業利益は76億円(同△31.8%)、経常利益は80億円(同△29.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は33億円(同△56.4%)といずれも前期を下回った。ROEは4%(前期10%)、ROICは4%(前期10%)、EBITDAは110億円(前期140億円)となった。次期2027年3月期(2026年度)は売上高900億円、営業利益85億円、親会社株主に帰属する当期純利益61億円を見込んでいる。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高・営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも前期を下回る減収減益となった。1株当たり当期純利益は177円(前期401円)。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 852億円 | 801億円 | △51億円 | △6.0% |
| 営業利益 | 111億円 | 76億円 | △35億円 | △31.8% |
| 経常利益 | 113億円 | 80億円 | △33億円 | △29.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 76億円 | 33億円 | △43億円 | △56.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 401円 | 177円 | △224円 | 開示なし |

セグメント別の状況
管材システム事業は売上高481億円(前期比△42億円)、営業利益63億円(同△28億円)。半導体向け製品は中国での需要拡大の取り込みに加え、国内・韓国において需要回復の兆候があり増収となったが、エンジニアリング事業は前年受注した半導体大型案件の反動により減収、バルブ・パイプ・継手等は国内で米国関税の影響を見極める動きから設備投資や工場建設需要が落ち着いたことにより減収した。関係会社は主として米国・中国の電子産業関連投資の延期等の影響により減収となった。
樹脂事業は売上高230億円(前期比△1億円)、営業利益9億円(同△2億円)。素形材製品は高付加価値品の販売促進および中国・インドにおいて自動車生産が堅調に推移したことにより増収となったが、発泡材料等はランドウィック社は堅調も土木工事の遅延や計画変更による出荷減により減収、電子材料は半導体向けフォトレジスト材料および中国でのFPD分野の需要を取り込むも顧客での在庫調整があり減収した。
水処理・資源開発事業は売上高90億円(前期比△8億円)、営業利益6億円(同△2億円)。水処理事業は官庁工事が順調に進捗したことにより増収増益となったが、資源開発事業は前年受注した地熱掘削での大型工事案件の反動により減収減益となった。
| セグメント | 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 増減額 |
|---|---|---|---|---|
| 管材システム事業 | 売上高 | 523億円 | 481億円 | △42億円 |
| 管材システム事業 | 営業利益 | 91億円 | 63億円 | △28億円 |
| 管材システム事業 | 営業利益率 | 17.3% | 13.1% | △4.2% |
| 樹脂事業 | 売上高 | 230億円 | 230億円 | △1億円 |
| 樹脂事業 | 営業利益 | 11億円 | 9億円 | △2億円 |
| 樹脂事業 | 営業利益率 | 4.9% | 4.0% | △0.9% |
| 水処理・資源開発事業 | 売上高 | 98億円 | 90億円 | △8億円 |
| 水処理・資源開発事業 | 営業利益 | 8億円 | 6億円 | △2億円 |
| 水処理・資源開発事業 | 営業利益率 | 7.8% | 6.4% | △1.4% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期(2026年度)は、売上高900億円(前期比+99億円)、営業利益85億円(同+9億円)、経常利益87億円(同+7億円)、親会社株主に帰属する当期純利益61億円(同+28億円)を見込む。1株当たり当期純利益は325円(前期177円)を予想。ROICは7%(前期4%)、EBITDAは125億円(前期110億円)を予想。なお前提為替レートはドル/円=155円としている。管材システム事業は売上高557億円(+76億円)、営業利益71億円(+8億円)、樹脂事業は売上高250億円(+20億円)、営業利益9億円(△0億円)、水処理・資源開発事業は売上高93億円(+3億円)、営業利益5億円(△1億円)を計画している。
| 項目 | 2025年度(実績) | 2026年度(予想) | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 801億円 | 900億円 | +99億円 |
| 営業利益 | 76億円 | 85億円 | +9億円 |
| 経常利益 | 80億円 | 87億円 | +7億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 33億円 | 61億円 | +28億円 |
| 1株当たり当期純利益 | 177円 | 325円 | +148円 |
| 1株当たり配当 | 120円 | 130円 | +10円 |

株主還元
2025年度の1株当たり配当は年間120円(中間60円、期末60円)で、配当性向は67.8%、総還元性向は68.4%となった。2026年度は中間期配当65円、期末配当65円(予想)の年間130円を予想しており、配当性向は40.0%を見込む。
| 年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 | 配当性向 | 総還元性向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 55円 | 55円 | 110円 | 27.4% | 40.2% |
| 2025年度 | 60円 | 60円 | 120円 | 67.8% | 68.4% |
| 2026年度(予想) | 65円 | 65円 | 130円 | 40.0% | ― |

※本記事は旭有機材が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。