※本記事はアイカ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アイカ工業の2026年3月期(連結)は、売上高251,764百万円(前期比+1.2%)、営業利益29,143百万円(同+6.3%)、経常利益30,136百万円(同+5.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益18,533百万円(同+9.7%)となり、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも過去最高を更新した。営業利益・経常利益は5期連続増益となり、経常利益は中期経営計画の目標を1年前倒しで達成した。国内では接着剤や塗り壁材(建設樹脂)が好調に推移した一方、海外はAAPグループ・EMCグループともに減収減益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
計画(売上高265,000百万円、営業利益29,000百万円、経常利益30,000百万円、当期純利益18,300百万円)に対しては、売上高が達成率95.0%にとどまったものの、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも計画を上回る100%超の達成率となった。ROEは10.2%、1株当たり当期純利益は296.48円(前期比+11.3%)。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 251,764百万円 | 248,696百万円 | +1.2% |
| 営業利益(利益率) | 29,143百万円(11.6%) | 27,408百万円(11.0%) | +6.3% |
| 経常利益(利益率) | 30,136百万円(12.0%) | 28,668百万円(11.5%) | +5.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率) | 18,533百万円(7.4%) | 16,896百万円(6.8%) | +9.7% |
| ROE | 10.2% | 10.1% | – |
| 1株当たり当期純利益 | 296.48円 | 266.36円 | +11.3% |

セグメント別業績
化成品セグメントは売上高136,262百万円(前期比△1.7%)、営業利益9,330百万円(同△0.0%)。接着剤・機能材料が減収となる一方、建設樹脂・その他は前年並みで推移した。建装建材セグメントは売上高115,502百万円(同+4.9%)、営業利益24,803百万円(同+10.1%)。高付加価値商品(メラミン化粧板、セラール、住器建材)が伸長し業績に貢献した。
| セグメント | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) | 営業利益(前期) |
|---|---|---|---|---|
| 化成品 | 136,262百万円 | 138,587百万円 | 9,330百万円 | 9,331百万円 |
| 建装建材 | 115,502百万円 | 110,109百万円 | 24,803百万円 | 22,535百万円 |
| 配賦不能営業費用 | – | – | △4,990百万円 | △4,458百万円 |
| 合計 | 251,764百万円 | 248,696百万円 | 29,143百万円 | 27,408百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は売上高280,000百万円(前期比+11.2%)、営業利益31,000百万円(同+6.4%)、経常利益32,000百万円(同+6.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益18,600百万円(同+0.4%)を計画し、通期で過去最高の売上高・営業利益・経常利益・当期純利益を見込む。中東情勢の影響により第1四半期に顕在化した原材料影響(約15億円)を織り込んだ計画で、Stylam社の連結効果と既存事業の成長により増収増益を計画する。ROEは10%以上を目標とする。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 280,000百万円 | 251,764百万円 | +11.2% |
| 営業利益(利益率) | 31,000百万円(11.1%) | 29,143百万円(11.6%) | +6.4% |
| 経常利益(利益率) | 32,000百万円(11.4%) | 30,136百万円(12.0%) | +6.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率) | 18,600百万円(6.6%) | 18,533百万円(7.4%) | +0.4% |
| ROE | 10%以上(目標) | 10.2% | – |

株主還元
2026年3月期の配当は前期実績より12円増配となる138円を予定(正式には6月開催予定の株主総会で決定)。2027年3月期はさらに2円増配の140円を予想し、累進配当方針を継続する。
| 項目 | 2026年3月期(実績・予定) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 138円(前期比+12円) | 140円(前期比+2円) |
| 配当性向 | 46.5%(予想) | 開示なし |

中期経営計画/トピック
建装建材セグメントの成長投資として、インドのメラミン化粧板メーカーであるStylam Industries Limitedの連結子会社化に向けて株式取得手続きを進めている。2025年12月に約27%(創業家より)、2026年2月に約3%(TOB)を取得済みで、2026年4~5月に約10%(創業家より)取得、6~7月に計40%取得のクロージングを予定する。Stylam社の2026年3月期業績は売上高11,360百万ルピー(194.3億円)、税引き前利益2,033百万ルピー(34.8億円、税引き前利益率18%)、当期純利益1,498百万ルピー(25.6億円)、ROE20.5%。
※本記事はアイカ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。