保土谷化学工業

保土谷化学工業、2026年3月期は営業利益23.9%減 配当は10円増配へ

決算サマリー 2026.08.14
保土谷化学工業、2026年3月期は営業利益23.9%減 配当は10円増配へ

※本記事は保土谷化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

保土谷化学工業は2026年3月期(2025年度)連結業績を発表した。売上高は48,040百万円(前期比537百万円減、1.1%減)、営業利益は3,711百万円(前期比1,164百万円減、23.9%減)、経常利益は4,228百万円(前期比541百万円減、11.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,054百万円(前期比124百万円減、3.9%減)となった。機能性色素セグメントの色素材料等の販売は増加したものの、機能性樹脂・アグロサイエンス・基礎化学品セグメントでの販売減少が響いた。2026年度の年間配当は2025年度比10.0円増配の1株当たり60.0円を予定している。

目次

連結業績(2025年度 実績)

売上高は機能性色素セグメントにおける色素材料等の販売増加があったものの、機能性樹脂、アグロサイエンスおよび基礎化学品セグメントでの販売減少により、前期比537百万円減(1.1%減)の48,040百万円となった。営業利益は前期比1,164百万円減(23.9%減)の3,711百万円(利益率7.7%)、経常利益は前期比541百万円減(11.4%減)の4,228百万円(利益率8.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比124百万円減(3.9%減)の3,054百万円(利益率6.4%)となった。1株当たり当期純利益は192円07銭(前期200円04銭)。自己資本比率は60.8%(前期60.9%から0.1pt低下)、有利子負債は9,242百万円(前期比741百万円増)となった。

項目2024年度2025年度前期比増減2025年度業績予想(2026/4/27時点)
売上高48,57848,040▲537(▲1.1%)48,000
営業利益4,875(利益率10.0%)3,711(利益率7.7%)▲1,164(▲23.9%)3,700
経常利益4,770(利益率9.8%)4,228(利益率8.8%)▲541(▲11.4%)4,200
親会社株主に帰属する当期純利益3,178(利益率6.5%)3,054(利益率6.4%)▲124(▲3.9%)3,000
保土谷化学工業 連結経営成績(2025年度)
出典:2025年度(2026年3月期)決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

セグメント別売上高は、機能性色素26,049百万円(前期比908百万円増)、機能性樹脂7,702百万円(前期比747百万円減)、基礎化学品7,258百万円(前期比256百万円減)、アグロサイエンス5,108百万円(前期比402百万円減)、物流関連1,775百万円(前期比4百万円減)、その他144百万円(前期比35百万円減)。機能性色素は、有機EL材料事業が前期並み、色素材料事業がアルミ着色用染料等の需要増加により大幅増収となった一方、イメージング材料事業は一部顧客の在庫調整によりプリンター向け材料の需要が減少し大幅減収となった。機能性樹脂は樹脂材料事業のウレタン材料需要減少、建築材料事業のウレタン防水工事受注減少、特殊化学品事業の在庫調整により減収。基礎化学品は過炭酸ナトリウムの在庫調整により減収。アグロサイエンスは除草剤のゴルフ場向け・家庭園芸向けの在庫調整により減収。物流関連はISOタンクコンテナの取り扱い増加により前期並みとなった。

セグメント指標2024年度2025年度前期比増減
機能性色素売上高25,14126,049+908
機能性色素営業利益3,8383,512▲325
機能性樹脂売上高8,4507,702▲747
機能性樹脂営業利益▲51▲589▲537
基礎化学品売上高7,5157,258▲256
基礎化学品営業利益414323▲90
アグロサイエンス売上高5,5105,108▲402
アグロサイエンス営業利益30265▲236
物流関連売上高1,7801,775▲4
物流関連営業利益351361+10
その他売上高180144▲35
その他営業利益2037+16
合計売上高48,57848,040▲537
合計営業利益4,8753,711▲1,164
保土谷化学工業 セグメント別業績推移(対前期比)
出典:2025年度(2026年3月期)決算説明資料 P.10

通期業績予想(2026年度)

2026年度の業績予想は、売上高52,000百万円(前期比3,959百万円増、8.2%増)、営業利益3,400百万円(前期比311百万円減、8.4%減)、営業利益率6.5%(前期比1.2pt低下)、経常利益3,300百万円(前期比928百万円減、22.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,300百万円(前期比1,754百万円減、57.4%減)、1株当たり当期純利益81円75銭(前期192円07銭)とした。Framochem社の連結子会社化による収益寄与により売上高は前期比約40億円増を見込む一方、将来の成長に向けた企業買収に伴う一過性費用の発生や、中東情勢の緊迫化を背景とした原燃料価格の高騰・物流網の混乱・景気減速懸念などの外部環境リスクを織り込み、利益面は減益を見込んでいる。

項目2025年度実績2026年度予想前期比
売上高48,04052,000+3,959(+8.2%)
営業利益3,7113,400▲311(▲8.4%)
営業利益率7.7%6.5%▲1.2pt
経常利益4,2283,300▲928(▲22.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益3,0541,300▲1,754(▲57.4%)
1株当たり当期純利益192円07銭81円75銭
保土谷化学工業 2026年度業績予想
出典:2025年度(2026年3月期)決算説明資料 P.19

株主還元

2025年度の配当は、株主資本配当率(DOE)の向上を長期的な課題と捉え、安定的・継続的で適正な株主還元の実施を重視し、2024年度比5.0円増配の年間50.0円(中間25.0円、期末25.0円)とした。2026年度の年間配当は、2021年度以降の増配を継続し、2025年度比10.0円増配の1株当たり60.0円(中間30.0円、期末30.0円)を予定している。なお、2025年4月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っており、株式分割前の1株当たり配当金は分割調整後の数値で表示している。

区分2025年度配当実績2026年度配当予想
中間25.0円30.0円
期末25.0円30.0円
年間50.0円60.0円
保土谷化学工業 配当の推移・2026年度配当予想
出典:2025年度(2026年3月期)決算説明資料 P.20

中期経営計画/トピック

2026年度は新中期経営計画「コード2030」の初年度にあたる。厳しい事業環境が続く中、外部環境の変化を注視しつつ機動的な対応を通じて中長期的な企業価値向上に努めるとしている。

※本記事は保土谷化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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