ステラ ケミファ

ステラケミファ、2026年3月期は増収増益 営業利益4,644百万円

決算サマリー 2026.08.14
ステラケミファ、2026年3月期は増収増益 営業利益4,644百万円

※本記事はステラ ケミファが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ステラケミファは2026年5月14日、2026年3月期(通期)の決算説明資料を公表した。連結売上高は36,799百万円(前期比+1.4%)、営業利益は4,644百万円(同+7.1%)となり、増収増益を確保した。半導体部門・電子材料部門の出荷量増加や価格転嫁の進展、運輸事業の運送取扱量増加・採算改善が増益に寄与した一方、前期は特別損益で持分変動益および減損損失を計上していたため、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の伸び率は営業利益に比べて緩やかとなった。2027年3月期は売上高39,100百万円(同+6.3%)、営業利益4,800百万円(同+3.3%)を見込むが、この予想には中東情勢による影響は織り込まれていない。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は半導体部門・電子材料部門の販売増加に加え、運輸事業の運送取扱量増加により増収となった。営業利益は原材料価格上昇があったものの、半導体部門・一般製品部門等での価格転嫁実施と、運輸事業の売上高増加・採算改善により増益となった。純利益については、前期に特別損益で持分変動益および減損損失を計上していた影響がある(単位:百万円)。

項目2025年3月期2026年3月期増減
売上高36,28836,799+510(+1.4%)
営業利益4,3384,644+306(+7.1%)
経常利益4,1614,424+262(+6.3%)
親会社株主に帰属する当期純利益2,8923,058+166(+5.7%)
1株当たり当期純利益(円)241.00258.45+17.45
配当金額(円)170180+10
ROE(%)6.56.6+0.1pt

セグメント別の状況

セグメント別売上高は、高純度薬品が31,786百万円(前期比+0.8%)、運輸が4,892百万円(同+5.5%)、その他が120百万円(同+3.5%)。営業利益は高純度薬品3,592百万円(同+1.3%)、運輸1,045百万円(同+31.6%、運送取扱量増加・採算改善による)、その他28百万円(同+54.7%)となった。高純度薬品事業の内訳では、半導体が22,204百万円(同+5.8%)と主力をけん引した一方、エネルギーは1,135百万円(同△44.7%)と減少、電子材料は1,189百万円(同+41.0%)と伸びた。2026年3月期の高純度薬品事業売上高(317億円)に占める海外比率は56.4%。

セグメント指標2025年3月期2026年3月期
高純度薬品売上高31,53531,786
運輸売上高4,6364,892
その他売上高116120
合計売上高36,28836,799
高純度薬品営業利益3,5463,592
運輸営業利益7941,045
その他営業利益1828
消去又は全社営業利益△20△20
合計営業利益4,3384,644
高純度薬品事業 売上高(内訳)2026年3月期実績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想

2027年3月期は、半導体部門の海外向け出荷量増加やエネルギー部門の2026年3月期並みの水準を想定し、売上高39,100百万円(前期比+6.3%)を見込む。営業利益は原材料価格上昇等のコスト増があるものの、価格転嫁と出荷量増加により4,800百万円(同+3.3%)を見込む。なお、この業績予想には中東情勢による影響は織り込まれておらず、事態が長期化した場合は業績に影響を及ぼす可能性があるとしている。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想増減
売上高36,79939,100+2,300(+6.3%)
営業利益4,6444,800+155(+3.3%)
経常利益4,4244,900+475(+10.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益3,0583,400+341(+11.2%)
設備投資額4,2354,600+364(+8.6%)
減価償却費2,8893,150+260(+9.0%)
研究開発費626820+193(+30.9%)
1株当たり当期純利益(円)258.45278.55+20.10
配当金額(円)180180
ROE(%)6.67.0+0.4pt
業績予想(2027年3月期)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

セグメント別 通期業績予想

セグメント別売上高予想は、高純度薬品34,390百万円(前期比+8.2%)、運輸4,590百万円(同△6.2%)、その他120百万円(同△0.4%)。高純度薬品事業の内訳では、半導体が24,310百万円(同+9.5%)とけん引役となる見通しで、2027年3月期の高純度薬品事業売上高(343億円)に占める海外比率は58.0%を見込む。

高純度薬品事業 売上高予想(内訳)2027年3月期予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.16

株主還元

2026年3月期~2028年3月期の株主還元方針として、3年間累計の総還元性向100%以上を目標とする(特別な損益等の特殊要因により親会社株主に帰属する当期純利益が大きく変動する事業年度は、その影響を考慮して株主還元額を決定)。配当金は1株当たり年間170円を下限とする。2026年3月期の年間配当は180円/株(普通配当170円、創業110周年記念配当10円)。2027年3月期の年間配当予想も180円/株(2026年5月14日公表)としている。

項目内容
株主還元方針(2026年3月期~2028年3月期)3年間累計の総還元性向100%以上を目標(特殊要因による純利益変動時はその影響を考慮のうえ還元額を決定)
配当金額の下限1株当たり年間170円
2026年3月期 年間配当(実績)180円/株(普通配当170円、創業110周年記念配当10円)
2027年3月期 年間配当(予想)180円/株(2026年5月14日公表)
株主還元(配当実績および予想)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.19

トピックス

半導体向けでは、従来品を上回る選択性を持つ高選択エッチング液の開発が完了し、ユーザーへのサンプルワークを実施中。新用途分野では、独自の表面処理技術による細胞培養容器を開発し2027年度の販売を目指すほか、フッ素ガスやフッ素化剤を活用した高付加価値有機フッ素化合物の合成事例拡大に取り組んでいる。エネルギー分野では、液系・全固体リチウムイオン二次電池向け正極活物質被覆材(SL-51)の開発を進めており、全固体LiB向けは2030年ごろの製品化を見込む。

※本記事はステラ ケミファが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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