日本パーカライジング

日本パーカライジング、2026年3月期は増収減益 純利益12,940百万円

決算サマリー 2026.08.14
日本パーカライジング、2026年3月期は増収減益 純利益12,940百万円

※本記事は日本パーカライジングが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日本パーカライジングの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結業績は、売上高138,155百万円(前期比+5,874百万円、4.4%増)となり、薬品・装置・加工・その他の全セグメントで増収となった。一方、営業利益は14,814百万円(同-184百万円、1.2%減)、経常利益は19,667百万円(同-269百万円、1.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は12,940百万円(同-172百万円、1.3%減)といずれも減益となった。海外売上高比率は46.0%で、為替換算による影響は売上高で約-643百万円、営業利益で約-80百万円だった。2027年3月期の業績予想は売上高134,000百万円、営業利益15,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益14,000百万円としている。

目次

連結業績(当期 実績)

セグメント別では、薬品が売上高+1,302百万円、装置が+3,414百万円、加工が+816百万円、その他が+339百万円とすべて増収となった一方、営業利益は薬品が-976百万円、加工が-341百万円、その他が-296百万円とそれぞれ減益、装置のみ+1,430百万円の増益となり、全体では-184百万円の減益となった。経常利益は営業外収益5,689百万円(うち持分法による投資利益1,454百万円等)を計上し19,667百万円。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益4,791百万円(うち投資有価証券売却益4,235百万円)、特別損失1,508百万円(うち減損損失805百万円)を計上した結果、12,940百万円となった。総資産経常利益率は7.3%、自己資本利益率(ROE)は6.5%だった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高138,155132,281+5,874
営業利益14,81414,998-184
経常利益19,66719,936-269
親会社株主に帰属する当期純利益12,94013,112-172
1株当たり利益117.16円112.20円
自己資本利益率(ROE)6.5%6.9%
連結損益計算書
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4

セグメント別の状況

薬品セグメントは、国内で鉄鋼・自動車分野を中心に緩やかな回復基調で推移し、アジア地域の売上増加もあり売上高は増加したが、原材料価格の高値圏推移や人件費・減価償却費の増加により営業利益は減益となった。装置セグメントは、インド・中国など海外での販売拡大に加え国内でも販売が増加し、売上高・営業利益ともに増加した。加工セグメントは、国内で自動車業界向けの受注が増加した一方、タイ・中国・米国等で日系自動車メーカーの販売不振により売上が減少した拠点もあり、原材料費・光熱費の高止まりや人件費・減価償却費の増加により営業利益は減益となった。

セグメント売上高(当期)売上高(前期)営業利益(当期)営業利益(前期)
薬品60,15158,9969,36310,340
装置28,39524,6862,116685
加工48,64347,8054,6755,016
その他3,1132,846-1975
連結138,155132,28114,81414,998
各セグメントの所在地別損益
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.9

通期業績予想

2027年3月期の業績予想は、世界的な物価上昇や金融資本市場の変動、米国の通商政策の影響、中東情勢の緊迫化によるエネルギー・原材料コストの上昇などを踏まえ、売上高134,000百万円(前期比-4,155百万円)、営業利益15,000百万円(同+186百万円)、経常利益19,000百万円(同-667百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益14,000百万円(同+1,060百万円)としている。セグメント別売上高は薬品61,500百万円、装置21,400百万円、加工48,119百万円、その他2,981百万円を計画。想定為替レートは1米ドル=156.00円(前期実績149.71円)。

項目予想(2027年3月期)前期実績(2026年3月期)
売上高134,000138,155
薬品61,50058,919
装置21,40027,621
加工48,11948,570
その他2,9813,043
営業利益15,00014,814
経常利益19,00019,667
親会社株主に帰属する当期純利益14,00012,940
営業利益率11.2%10.7%
経常利益率14.2%14.2%
来期の業績予想
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.17

株主還元

配当については、成長のための投資資金及び財務基盤の安定性がある程度確保されたとの判断のもと、安定した配当の継続と総還元性向を視野に入れ、当面の間は配当方針(連結配当性向30%程度)を上回る配当を継続する方針。また、ROEの向上に向けた資本効率向上のため、手元資金や株式市場動向などの状況に応じて自己株式取得を機動的に実施するとしている。

配当方針と株主還元
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.16

Vision2030/中期経営計画

第5次中計では、Vision2030の実現に向けて「海外事業の拡大(リージョナル経営の推進)」「既存市場の深耕(グループ連携の強化)」「新技術の開発(技術立社)」「新しい柱の創出(変革への挑戦)」を基本戦略に推進。グループ再編として、タイパーカー(海外合弁)の出資比率を49%から67%へ引き上げ(2025年12月)たほか、パーカープロセッシング(株)の設立(当社加工事業本部とパーカー加工(株)の統合、2026年4月)、北海道パーカライジング(株)の吸収合併(2026年4月)を実施・予定している。資本コストを意識した経営として、ROEは現在6.5%、第5次中計(2028年3月期)で8%超、Vision2030で10%超を目標とし、株価純資産倍率(PBR)1.0倍超の実現を目指すとしている。

※本記事は日本パーカライジングが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次