※本記事は大阪ソーダが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
大阪ソーダは2025年度(2026年3月期)の連結業績で、売上高99,961百万円(前期比3.7%増)、営業利益17,634百万円(同33.1%増)、経常利益19,608百万円(同38.5%増)、当期純利益15,460百万円(同49.6%増)となり、増収増益を達成した。各段階利益は前期比30%超の増益となり、過去最高を更新した。基礎化学品における生産トラブル解消による販売数量の増加と市況改善、ヘルスケア事業の伸長が業績を牽引した一方、機能化学品はアリルエーテル類の市況回復遅延により売上高が計画を下回った。
連結業績(2025年度 実績)
売上高の計画達成率は98.0%、営業利益は101.9%、経常利益は104.9%、当期純利益は114.5%となった。基礎化学品では生産トラブル解消により生産・販売が回復し、原価低減の取り組みも収益性向上に寄与した。海外売上高は39,308百万円(前期比8.6%増)と伸長した。
| 項目 | 2025年度(26/3期) | 2024年度(25/3期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 99,961百万円 | 96,434百万円 | +3,527百万円(+3.7%) |
| 営業利益 | 17,634百万円 | 13,246百万円 | +4,388百万円(+33.1%) |
| 経常利益 | 19,608百万円 | 14,154百万円 | +5,454百万円(+38.5%) |
| 当期純利益 | 15,460百万円 | 10,332百万円 | +5,128百万円(+49.6%) |
| 1株当たり当期純利益 | 123.96円 | 81.54円 | ― |
| 海外売上高 | 39,308百万円 | 36,184百万円 | +3,124百万円(+8.6%) |

セグメント別の状況
基礎化学品はクロール・アルカリにおける塩酸の採算是正やエピクロルヒドリンの海外市況改善により増収増益。機能化学品はアリルエーテル類の市況低迷等により減収となったが、原材料価格差の改善で増益。ヘルスケアはクロマトにおける糖尿病・肥満治療薬向け医薬品精製材料の需要拡大が寄与し増収増益。商社部門ほかは生活用品の販売が好調だったものの、建材・基礎化学製品の販売減により減収、営業利益はほぼ横ばいとなった。
| セグメント | 指標 | 2025年度(26/3期) | 2024年度(25/3期) |
|---|---|---|---|
| 基礎化学品 | 売上高 | 41,741百万円 | 37,636百万円 |
| 基礎化学品 | 営業利益 | 6,194百万円 | 2,275百万円 |
| 機能化学品 | 売上高 | 27,935百万円 | 29,097百万円 |
| 機能化学品 | 営業利益 | 4,634百万円 | 4,327百万円 |
| ヘルスケア | 売上高 | 14,635百万円 | 13,684百万円 |
| ヘルスケア | 営業利益 | 7,156百万円 | 7,031百万円 |
| 商社部門ほか | 売上高 | 15,649百万円 | 16,015百万円 |
| 商社部門ほか | 営業利益 | 946百万円 | 904百万円 |

通期業績予想(2026年度/2027年3月期 計画)
2026年度はヘルスケア事業の伸長による利益拡大を織り込み、営業利益・経常利益ともに過去最高の更新を見込む。原燃料価格の上昇に対しては適時に製品価格の改定を行うことを基本方針とし、中東情勢による事業への影響は限定的と想定している。
| 項目 | 2026年度計画(27/3期) | 2025年度実績(26/3期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 106,000百万円 | 99,961百万円 | +6,039百万円(+6.0%) |
| 営業利益 | 19,000百万円 | 17,634百万円 | +1,366百万円(+7.7%) |
| 経常利益 | 20,400百万円 | 19,608百万円 | +792百万円(+4.0%) |
| 当期純利益 | 13,600百万円 | 15,460百万円 | ▲1,860百万円(-12.0%) |
| 1株当たり当期純利益 | 110.70円 | 123.96円 | ― |
| 海外売上高 | 43,200百万円 | 39,308百万円 | +3,892百万円(+9.9%) |

株主還元
2025年度は期末配当金を16円(3円増配)とし、年間配当金を28円へ増配した。あわせて自己株式取得(60億円)を実施し、総還元性向は61.3%となり、前中期経営計画(2023~2025年度)で掲げた総還元性向40%以上を大幅に上回った。2026年度も上限額50億円とした自己株式の取得を5月に決定し、株主還元の一層の強化を図る。
| 項目 | 2025年度(26/3期)実績 | 前中期経営計画目標(23-25年度) |
|---|---|---|
| 期末配当金 | 16円(3円増配) | ― |
| 年間配当金 | 28円 | ― |
| 自己株式取得額 | 60億円 | ― |
| 総還元性向 | 61.3% | 40.0%以上 |
新中期経営計画「Transform Our Future 2030」
新中期経営計画では、①既存事業の価値再構築とヘルスケア領域の成長加速、②全社総力を結集して挑む新事業創出、③事業環境の変化にしなやかに応える経営基盤の強靭化、を基本方針に掲げる。経営目標として2030年度に売上高1,300億円、営業利益300億円、EBITDA390億円、ROE15.0%以上、総還元性向70.0%以上を目指す(2028年度目標は売上高1,200億円、営業利益220億円、EBITDA300億円、ROE13.0%以上、総還元性向70.0%以上)。2026~2030年度の5年間で、設備投資約670億円、株主還元約600億円を含む合計1,270億円のキャッシュ・アロケーションを計画している。

※本記事は大阪ソーダが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。