※本記事はすららネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社すららネットは2025年12月期(通期、連結)の決算を発表した。売上高は1,932百万円(前年同期比▲0.8%)、営業利益は65百万円(同▲69.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は▲3百万円(前期は72百万円の黒字)となった。将来成長に向けた投資を優先した結果、利益は一時的に低下したものの、修正予算比では売上高100.6%、営業利益179.8%と上振れて着地した。導入校数は3,278校(前年同期比130.0%)、利用ID数は268,288(同108.1%)と拡大が続いている。
連結業績(2025年12月期 実績)
グループにおける売上目標未達と、ソフトウエアの減損損失・ソフトウエア仮勘定の除却損計上に伴い、期初予算から修正予算へ下方修正した。一方、修正予算に対しては売上原価の減少とリプレイス採用計画の延期による販管費減少により利益が増加し、実績は修正予算を上回った。営業利益率は期初予算4.0%、修正予算1.9%に対し、実績は3.4%となった。単位:百万円。
| 勘定科目 | 期初予算 | 修正予算 | 実績 | 修正予算達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,179 | 1,919 | 1,932 | 100.6% |
| 営業利益 | 86 | 36 | 65 | 179.8% |
| 経常利益 | 87 | 44 | 73 | 164.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 32 | ▲59 | ▲3 | - |
| 営業利益率 | 4.0% | 1.9% | 3.4% | - |

eラーニング事業(すららネット)の損益
eラーニング関連事業(すららネット単体)の売上高、営業利益及び資産の金額は、全セグメントの合計に占める割合がいずれも90%を超えるため、セグメント情報の記載は省略されている。2025年12月期の売上高は1,847,471千円(前期増減▲54,292千円)、営業利益は95,446千円(同▲171,424千円)、営業利益率は5.2%(前期14.0%)となった。コンテンツ・システム開発に伴う開発費や減価償却費の増加、体制強化のための人財採用により売上原価・人件費が増加した一方、広告宣伝・販促費は費用対効果を重視し抑制した。
| 科目 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 前期増減 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,073,166 | 1,901,663 | 1,847,471 | ▲54,292 |
| 売上原価 | 589,474 | 662,448 | 705,361 | 42,923 |
| 売上総利益 | 1,483,692 | 1,239,214 | 1,142,009 | ▲97,205 |
| 販売費及び一般管理費 | 1,041,886 | 972,343 | 1,046,012 | 73,668 |
| 営業利益 | 441,805 | 266,871 | 95,446 | ▲171,424 |
| 営業利益率 | 21.3% | 14.0% | 5.2% | - |
| 経常利益 | 446,966 | 276,945 | 103,015 | ▲173,790 |
| 当期純利益 | 325,227 | 29,854 | 1,948 | ▲27,906 |
マーケット別動向(eラーニング事業・すららネット)
マーケット別の売上高(千円)は、学校マーケットが852,609(前期862,110)、塾マーケットが618,359(前期599,908)、BtoCマーケットが362,823(前期424,930)となった。学校は導入拡大が続く一方で減収、塾はID数減少も導入校数は回復基調、BtoCは不登校・発達障がい市場の競合増加により減少した。海外マーケットの導入校数は91校(前年同期比121%)、ID数は3,901(同88.6%)で、海外事業開始から10年の知見を活かし需要が急増する日本語教育で成長を加速させるとしている。
| マーケット | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|
| 学校 | 980,322 | 862,110 | 852,609 |
| 塾 | 619,160 | 599,908 | 618,359 |
| BtoC | 439,955 | 424,930 | 362,823 |

2026年12月期 業績予想
2026年12月期の連結業績予想は、売上高2,149百万円(前年比111%)、営業利益▲141百万円、経常利益▲134百万円、親会社株主に帰属する当期純利益▲81百万円としている。次世代学習サービス「Surala-i」の2026年春リリースに向けた開発費用の集中投資、営業強化に向けた人的資本投資、会計基幹システム再構築への環境整備投資など、将来を見据えた積極投資により利益は一時的に低下する見通し。
| 科目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) | 対前年増減額 | 対前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,149 | 1,932 | 217 | 111% |
| 営業利益 | ▲141 | 65 | ▲207 | -% |
| 経常利益 | ▲134 | 73 | ▲208 | -% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲81 | ▲3 | ▲78 | -% |

成長戦略・中期経営計画
会社は2026年を成長投資のピーク、2027年を回収フェーズの開始と位置付ける中期シナリオを示している。2026年は次世代学習サービス「Surala-i」の開発費用や販促費の集中により利益が一時的に低下する一方、売上成長率111%を見込む。2027年以降はNEXT GIGA案件の本格寄与や「Surala-i」の国内全チャネル稼働による収益化の加速を見込み、中期的に二桁利益率を目指すとしている。海外では2025年8月にカンボジア教育省と協力覚書(MOU)を締結し、5年間で約2万人の児童生徒へのデジタル学習普及を目指すほか、「すらら にほんご」による日本語教育市場の開拓が進展している。

※本記事はすららネットが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。