※本記事はSYSホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
SYSホールディングスの2025年7月期(第12期)連結業績は、既存事業の成長とM&Aにより売上高が14,051百万円(前期比+13.3%)となり、営業利益は705百万円(同+3.0%)と増収増益を達成した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は為替差損益の悪化や減損損失の計上等により423百万円(同△10.2%)の減益となった。会社は「第12期は過去最高の12期連続増収、7期連続増益」としており、2026年7月期はさらなる増収増益を計画している。
連結業績(2025年7月期 実績)
売上高は既存事業の成長とM&Aにより順調に伸び、14,051百万円(前期比+1,654百万円、+13.3%)となった。営業利益は705百万円(同+20百万円、+3.0%)と微増にとどまり、営業利益率は5.0%(前期5.5%)に低下した。純利益は423百万円(同△48百万円、△10.2%)の減益で、要因として営業外収益(為替差益)の減少、東京オフィス移転に伴う固定資産除却損、事業会社2社の減損損失計上(2社合計23,398千円)、M&A関連費用の増加(前期比47,550千円)が挙げられている。期初予想(売上高14,000百万円・営業利益800百万円・純利益485百万円)との比較では、売上高は予想を上回った一方、営業利益は△94百万円(△11.8%)、純利益は△62百万円(△12.8%)と、減損損失の計上により予想を下回った。新・中期経営計画「SYSTarget2025」の最終年度として、売上高は計画13,800百万円に対し実績14,051百万円と計画を達成したが、営業利益(計画768百万円・実績705百万円)とROE(計画14.4%・実績11.9%)は計画未達だった。
| 項目 | 2025年7月期実績 | 2024年7月期実績 | 増減額/増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,051百万円 | 12,397百万円 | +1,654百万円(+13.3%) |
| 営業利益 | 705百万円 | 684百万円 | +20百万円(+3.0%) |
| 営業利益率 | 5.0% | 5.5% | – |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 423百万円 | 471百万円 | △48百万円(△10.2%) |

ソリューション別の状況
3事業ソリューションのうち、社会情報インフラ・ソリューションが売上高8,575百万円(前期比+12.8%、構成比61.0%)と最大を占め、電力・金融関連顧客等の需要のある顧客からの受注増が寄与した。グローバル製造業ソリューションは5,219百万円(同+16.7%、構成比37.1%)で、車載ECU関連顧客からの受注増やM&Aによる増加が背景。モバイル・ソリューションは256百万円(同△20.5%、構成比1.8%)となった。2026年7月期はM&Aや既存顧客からの受注が堅調に推移する見通しで、社会情報インフラ・ソリューションは+22.2%、モバイル・ソリューションは+36.0%、グローバル製造業ソリューションは+15.4%の増収を見込む。
| ソリューション | 2025年7月期実績 | 前期比 | 構成比 | 2026年7月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| グローバル製造業ソリューション | 5,219百万円 | +16.7% | 37.1% | 6,021百万円 | +15.4% |
| 社会情報インフラ・ソリューション | 8,575百万円 | +12.8% | 61.0% | 10,479百万円 | +22.2% |
| モバイル・ソリューション | 256百万円 | △20.5% | 1.8% | 348百万円 | +36.0% |

2026年7月期通期業績予想
2026年7月期は既存事業の成長(14%)に加え、M&A3社合計で約900百万円の増収を見込む。社会情報インフラ関連顧客からの受注が引き続き好調に推移するほか、トランプ関税による逆風はあるもののグローバル製造業関連顧客の受注も伸長する見通し。利益面では毎年着実な営業利益率の向上を計画しており、増収増益を継続する方針。
| 項目 | 2026年7月期予想 | 2025年7月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,850百万円 | 14,051百万円 | +2,798百万円(+19.9%) |
| 営業利益 | 1,044百万円(6.2%) | 705百万円(5.0%) | +339百万円(+48.1%) |
| 経常利益 | 1,018百万円(6.0%) | 732百万円(5.2%) | +285百万円(+38.9%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 604百万円(3.6%) | 423百万円(3.0%) | +181百万円(+42.9%) |

株主還元(配当政策)
「少しずつでも安定的な増配を目指す」方針のもと、2025年7月期の1株当たり配当金は普通配当7.00円(前期6.00円から増配)。2026年7月期は普通配当8.00円を予想しており、増配を継続する計画。なお、当社は2018年2月1日付、2022年2月1日付および2024年8月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っており、記載の配当金は分割換算後の数値。2024年7月期は分割換算前の実質ベースでは前期比4円の増配だったとしている。
| 決算期 | 1株当たり配当金 | 内訳 |
|---|---|---|
| 2018年7月期 | 3.25円 | 普通配当2.75円+上場記念配当0.50円 |
| 2019年7月期 | 3.00円 | 普通配当3.00円 |
| 2020年7月期 | 3.25円 | 普通配当3.25円 |
| 2021年7月期 | 3.50円 | 普通配当3.50円 |
| 2022年7月期 | 3.75円 | 普通配当3.75円 |
| 2023年7月期 | 4.00円 | 普通配当4.00円 |
| 2024年7月期 | 6.00円 | 普通配当6.00円 |
| 2025年7月期 | 7.00円 | 普通配当7.00円 |
| 2026年7月期(予想) | 8.00円 | 普通配当8.00円 |

M&A・中期経営計画
2025年7月期はM&A23社目の株式会社HTC(2025年5月1日子会社化)、24社目の株式会社ラーカイラムの情報サービス事業譲受(同日)、25社目の株式会社アイビーシステム(2025年8月1日子会社化)を実施した。上場時(2017年7月期、売上高3,899百万円)から2025年7月期までの成長率は、売上高260.3%増、営業利益224.8%増、親会社株主に帰属する当期純利益159.6%増としている。2026年7月期(第13期)からは新中期経営計画「SYSTarget2028」がスタートし、3期後の2028年7月期に売上高220億円・営業利益15億円の達成を、2030年には売上高300億円の達成を目指す方針。
※本記事はSYSホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。