※本記事はビーブレイクシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ビーブレイクシステムズの2026年6月期は、売上高1,387百万円(前期比+0.7%)、営業利益125百万円(同+13.6%)、当期純利益102百万円(同+11.3%)といずれも前期を上回る増収増益となった。パッケージ事業の増収と広告宣伝費見直しによる費用減少が業績を牽引し、スタンダード市場への上場区分変更に伴う費用発生を受取利息等の増加でカバーした。2027年6月期は売上高1,447百万円(+4.3%)、営業利益127百万円(+1.8%)を見込む増収増益予想としている。
業績(2026年6月期 実績)
売上高は前期の1,378百万円から1,387百万円へ0.7%増加。パッケージ事業は増収、システムインテグレーション事業は横ばいだった。営業利益は、主に広告宣伝費の費用対効果を踏まえた見直しによる減少を受け、110百万円(利益率8.0%)から125百万円(同9.0%)へ13.6%増加。経常利益も112百万円から125百万円へ11.3%増加した。当期純利益は、スタンダード市場への上場区分変更による費用が発生したものの、受取利息等の増加でこれをカバーし、92百万円から102百万円へ11.3%増加した。EPSは22.40円、ROEは5.8%。なお、2026年6月期の期初計画(売上高1,408百万円・営業利益142百万円・経常利益140百万円・当期純利益110百万円)に対しては、一括導入版の新規受注等が伸び悩んだことなどからいずれも計画を下回る着地となった。
| 項目 | 2025年6月期 | 2026年6月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,378 | 1,387 | +0.7% |
| 営業利益 | 110 | 125 | +13.6% |
| 経常利益 | 112 | 125 | +11.3% |
| 当期純利益 | 92 | 102 | +11.3% |

セグメント別の状況
パッケージ事業(クラウドERP「MA-EYES」の開発・販売)は、前期に受注した大規模案件の開発が下期に拡大し順調に進捗した一方、一括導入版の新規受注や既存ユーザーからの追加開発受注は伸び悩んだ。SaaS版はノンカスタマイズ版が計画比堅調だったもののSaaS+は苦戦。結果、売上高は前期比+1.3%の736百万円、セグメント利益は同+7.5%の347百万円となり増収増益を確保した。システムインテグレーション事業(顧客常駐型のシステム開発支援)は、堅調なIT需要を背景に社員の単価・工数・売上高全てが計画を上回ったが、待遇改善による人件費増の影響でセグメント利益は減益となり、売上高は前期比ほぼ横ばいの651百万円、セグメント利益は同▲9.2%の140百万円となった。2026年6月期の構成比は、売上高がパッケージ事業53%・システムインテグレーション事業47%、利益はパッケージ事業71%・システムインテグレーション事業29%だった。
| セグメント | 指標 | 2025年6月期 | 2026年6月期 |
|---|---|---|---|
| パッケージ事業 | 売上高 | 727 | 736 |
| パッケージ事業 | セグメント利益 | 323 | 347 |
| システムインテグレーション事業 | 売上高 | 651 | 651 |
| システムインテグレーション事業 | セグメント利益 | 154 | 140 |

通期業績予想(2027年6月期)
重点事業であるパッケージ事業は、大規模な研究開発活動を継続し、AI機能の強化など顧客ニーズに合致した機能追加・改善により受注率向上を図るが、2025年6月期に受注した大口案件の開発が落ち着くことなどから、2027年6月期は短期的にやや減収を見込む。システムインテグレーション事業はAI技術者を増やしAIが前提となる開発ニーズに対応するとともに、旺盛なエンジニア需要を背景に増収を見込む。会社全体では売上高1,447百万円(前期比+4.3%)、営業利益127百万円(同+1.8%)、経常利益144百万円(同+15.3%)、当期純利益105百万円(同+2.7%)を予想。予想EPSは23.00円、予想ROEは5.8%としている。
| 項目 | 2026年6月期(実績) | 2027年6月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,387 | 1,447 | +4.3% |
| 営業利益 | 125 | 127 | +1.8% |
| 経常利益 | 125 | 144 | +15.3% |
| 当期純利益 | 102 | 105 | +2.7% |

株主還元
当社は株主価値向上を目指し配当方針を段階的に見直しており、2026年5月には配当性向の目標をさらに引き上げ「50%程度」とする方針に変更した。あわせて新たにDOE(株主資本配当率)指標を新設し、DOE4%程度(2026年6月末基準で1株当たり約15.7円)を下限として業績に左右されない安定的な配当を実施する方針とした。2026年6月期の配当は、新方針に基づき前期より9円増額の1株当たり15円(配当性向67.0%)、2027年6月期の配当予想は1株当たり16円(配当性向69.6%)としている(2026年1月の1株→3株分割の影響考慮後)。また2026年2月には株主優待制度を新設し、300株以上保有の株主に対しデジタルギフト3,000円相当を贈呈するとしている(初回基準日2026年6月末日、権利確定日は毎年6月末日)。
| 項目 | 2025年6月期 | 2026年6月期 | 2027年6月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 6 | 15 | 16 |
| 配当性向(%) | 29.8 | 67.0 | 69.6 |

成長戦略
成長戦略として、AI機能の拡張開発とAI技術者のシステムインテグレーション事業への配置を組み合わせた「AIシフト」を推進。クラウドERP「MA-EYES」では経費申請AI-OCR/Dify連携機能(2026年3月リリース)を皮切りに、AI議事録/機能間連携(2026年8月予定)、外部機能とのAI連携(2026年12月予定)、蓄積データ活用機能(2027年1月予定)を順次リリースし、「ERPでAIと言えばビーブレイク」を目指すとしている。また、パッケージ事業に重点を置きながら主要5業種(システム・派遣・広告・インターネット・コンサル)でのシェア拡大や対象業種の拡大、システムインテグレーション事業でのAI技術者増員・「Humalance」を通じた開発リソース拡充等により、両事業のシナジー効果創出を図る方針。
※本記事はビーブレイクシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。