※本記事はオロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社オロの2025年12月期(連結・IFRS)は、売上収益が前年同期比5.2%増の8,307百万円と増収を確保したものの、費用増加により営業利益は同2.6%減の2,649百万円となった。クラウドソリューション(CS)事業は大型案件の引合・受注増加により増収増益、マーケティングソリューション(MS)事業は主要クライアントの広告宣伝費予算削減の影響が下期にも及び減収減益となった。2026年12月期は売上収益15.2%増、営業利益10.6%増を予想している。
連結業績(2025年12月期 実績)
売上収益は前期の7,899百万円から8,307百万円へ408百万円増加。売上原価は技術系専門人員の増加・給与増加、材料費・外注費・保守管理費の増加等により2,622百万円から2,851百万円へ229百万円増加し、売上総利益は5,277百万円から5,456百万円へ179百万円増加した。販管費は営業・管理系人員の増加・給与増加、広告宣伝費・支払手数料の増加等により2,458百万円から2,746百万円へ287百万円増加。研究開発費は98百万円から63百万円へ35百万円減少した。この結果、営業利益は2,720百万円から2,649百万円へ71百万円減少。金融損益は為替差損の増加により135百万円から7百万円へ悪化し、税引前利益は2,856百万円から2,656百万円へ199百万円減少、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,072百万円から1,896百万円へ176百万円減少した。
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 7,899 | 8,307 | 408 |
| 売上原価 | 2,622 | 2,851 | 229 |
| 売上総利益 | 5,277 | 5,456 | 179 |
| 販管費 | 2,458 | 2,746 | 287 |
| 研究開発費 | 98 | 63 | ▲35 |
| 営業利益 | 2,720 | 2,649 | ▲71 |
| 税引前利益 | 2,856 | 2,656 | ▲199 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 2,072 | 1,896 | ▲176 |
セグメント別の状況
クラウドソリューション(CS)事業(クラウドERP「ZAC」「ZAC Enterprise」、クラウドPSA「Reforma PSA」等)は、期初計画に対しZAC新規契約獲得が小型増・中型減となり件数も下振れたが、ストック収益は成長基調を維持。当期は大型案件の引合・受注が増加し、売上収益は前年同期比+14.9%の5,664百万円、営業利益は同+15.6%の2,498百万円となった。マーケティングソリューション(MS)事業(デジタルマーケティング支援等)は、主要クライアントの広告宣伝費予算削減による影響が下期にも及んだ結果、売上収益は前年同期比▲11.0%の2,643百万円、営業利益は同▲73.4%の148百万円と減収減益になったが、概ね修正予想通りに着地した。2026年12月期のV字回復実現に向け体制変更を実施するとしている。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| クラウドソリューション事業 | 売上収益 | 5,664 | +14.9% |
| クラウドソリューション事業 | 営業利益 | 2,498 | +15.6% |
| マーケティングソリューション事業 | 売上収益 | 2,643 | ▲11.0% |
| マーケティングソリューション事業 | 営業利益 | 148 | ▲73.4% |



通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期は、CS事業でZACの新規契約獲得(小型案件中心)とベトナムでの販売開始等により増収増益、MS事業は開発本部の新設・事業部長のバトンタッチなど新体制のもとで既存顧客との関係強化に取り組むとしている。連結売上収益は前期比+15.2%の9,572百万円、営業利益は同+10.6%の2,930百万円を予想。ROEは2025年12月期実績の18.4%から20%以上への向上を見込む。会社は2027年12月期に売上収益11,157百万円(+16.6%)・営業利益3,632百万円(+23.9%)、2028年12月期に売上収益12,924百万円(+15.8%)・営業利益4,586百万円(+26.3%)に成長する見通しも示している。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 8,307 | 9,572 | +15.2% |
| CS事業 | 5,664 | 6,603 | +16.6% |
| MS事業 | 2,643 | 2,968 | +12.3% |
| 営業利益 | 2,649 | 2,930 | +10.6% |
| CS事業 | 2,498 | 2,780 | +11.3% |
| MS事業 | 148 | 150 | +1.3% |
| 営業利益率 | 31.9% | 30.6% | - |
| ROE | 18.4% | 20%以上 | - |

株主還元
当社では企業価値を継続的に拡大し株主への利益還元を行うことを重視し、業績・財政状態・将来の事業展開等を総合的に勘案しながら累進配当を行う方針としている。自己株式の取得については経営環境に応じた成長投資の計画及び財務体質への影響等を考慮したうえで総合的に判断するとしている。1株当たり配当金は2025年12月期は期末50円00銭(第2四半期末は無配)の合計50円00銭、2026年12月期予想は第2四半期末25円00銭・期末25円00銭の合計50円00銭。株主還元の機会充実のため、次期(2026年12月期)より中間配当を実施し、期末配当とあわせて年2回の剰余金の配当を行う予定としている。
| 項目 | 2025年12月期(実績・予定) | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 第2四半期末配当 | 0円00銭 | 25円00銭 |
| 期末配当 | 50円00銭 | 25円00銭 |
| 年間配当合計 | 50円00銭 | 50円00銭 |
中期的な経営の見通し(2026年12月期~2028年12月期)
CS事業では、約2,700個の機能パラメータを持つZACの提供価値拡大に向けた製品開発(物販管理機能、サブスクリプション管理OP等)に加え、2026年よりベトナムでの現地日系法人向け販売を開始し、中長期ではベトナムローカル法人への提供拡大を目指すとしている。また、ZACに蓄積された経営データを活用した生成AI関連機能の開発も継続する方針。MS事業では、開発本部の新設と事業部長のバトンタッチによる新体制のもと、既存顧客への高付加価値な提案強化を通じたV字回復を目指すとしている。
※本記事はオロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。