※本記事はチエルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
チエル株式会社は2026年5月15日、2026年3月期の決算補足説明資料を公表した。売上高は前期比48.3%増の10,226百万円、営業利益は同57.7%増の1,069百万円、経常利益は同59.4%増の1,054百万円、当期純利益は同55.3%増の658百万円と大幅増収増益となり、期初予想も上回って着地した。売上高及び各利益段階で過去最高を更新し、中期経営計画を一年前倒しで達成した。
連結業績(2026年3月期 実績)
小学校・中学校においてはGIGAスクール構想の第2期整備が2025年度に全国で本格実施され、想定以上の需要が顕在化した。高校・大学においても各校のDX推進やユーザーニーズを捉えた通信ネットワーク機器・各種サービスの展開が奏功し、業績拡大に拍車をかけた。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,226百万円 | 6,896百万円 | +48.3% |
| 営業利益 | 1,069百万円 | 677百万円 | +57.7% |
| 経常利益 | 1,054百万円 | 661百万円 | +59.4% |
| 当期純利益 | 658百万円 | 423百万円 | +55.3% |
セグメント別の状況
小中部門はGIGAスクール第2期の整備本格化に加え、無線通信可視化・安定化ソリューション「Tbridge」やクラウドサービス「InterCLASS Cloud Advance」等が増収増益に寄与。高大部門は高精細映像配信機器「S600-OP」の需要増、統合ID管理システム「ExtraConsole」の導入・構築案件、大学の大型システムリプレイス案件が寄与。企業・官公庁部門は前期にグループ入りしたトラストコミュニケーション、オキジムのフル寄与等により大幅増収となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 小中 | 売上高 | 3,230百万円 | 2,033百万円 |
| 小中 | 利益 | 482百万円 | 319百万円 |
| 高大 | 売上高 | 3,053百万円 | 2,492百万円 |
| 高大 | 利益 | 382百万円 | 238百万円 |
| 企業・官公庁 | 売上高 | 3,941百万円 | 2,370百万円 |
| 企業・官公庁 | 利益 | 203百万円 | 120百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、前期に想定超であったGIGAスクール構想の反動減や進路事業売却の影響が出る中で、採用強化・体制整備・待遇改善・新製品投入など将来の高成長に向けた事業基盤の「選択と集中」を実施する計画とし、減収減益を予想している。2026年3月期と2027年3月期の2ヶ年平均でみれば、中期経営計画に沿った利益進捗であるとしている。経営理念を変更し、支援対象を「授業」から「先生の仕事・学校運営そのもの」へ拡張、教育専業メーカーとしてワンストップで幅広いソリューション提供を目指すとしている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,000百万円 | 10,226百万円 | △21.8% |
| 営業利益 | 500百万円 | 1,069百万円 | △53.2% |
| 経常利益 | 450百万円 | 1,054百万円 | △57.3% |
| 当期純利益 | 400百万円 | 658百万円 | △39.2% |

株主還元
一株当たり普通配当金15円に上場10周年記念配当金3円を加え、18円へ増配した(2025年3月期は12円)。配当性向は20.4%、DOE(株主資本配当率)は4.2%。2027年3月期期末配当は23円を予想し、株主還元を重視してDOE5%程度、配当性向43%を計画するとしている。自己株式取得は利益水準等を勘案し柔軟かつ機動的な実施を検討するとしている。
| 期 | 配当性向 | DOE |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 14.9% | 2.0% |
| 2025年3月期 | 21.1% | 3.1% |
| 2026年3月期 | 20.4% | 4.2% |
| 2027年3月期(目標) | 30%程度 | 4%程度 |

中期経営計画
中期経営計画2年目にあたる2026年3月期は、売上高102.2億円、経常利益10.5億円、当期純利益6.5億円と、中期計画最終年度(2027年3月期目標:売上高80億円以上、経常利益4.5億円以上、当期純利益4.0億円以上、PER20倍以上)を前倒しで達成した。中期経営計画の最終年度目標値は足元の状況を踏まえて2027年3月期業績予想の数字に変更するが、引き続き同予想を上回る利益水準の実現に取り組むとし、次期中期経営計画は2027年5月頃に発表予定としている。

※本記事はチエルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。