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ユビキタスAI、2026年3月期は最終赤字に転落 構造改革費用とのれん減損が影響

決算サマリー 2026.08.26
ユビキタスAI、2026年3月期は最終赤字に転落 構造改革費用とのれん減損が影響

※本記事はユビキタスAIが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ユビキタスAIの2026年3月期は、連結売上高39億24百万円(前期比2億14百万円減)、営業損失2億1百万円(前期は営業利益96百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億18百万円の損失(前期は91百万円の利益)となった。米国通商政策の影響等による顧客の開発計画変更や案件計上時期の変動に加え、経営基盤強化に向けた先行投資費用の増加、のれんに係る減損損失の計上などにより一時的な費用が発生した。EBITDAは△29百万円(前期219百万円)。2025年9月に新たな経営体制が発足し、中長期的な成長基盤の再構築を目的とした経営・事業の構造改革に着手している。

目次

連結業績(2026年3月期実績)

売上高は39億24百万円(前期41億38百万円)で前期比2億14百万円減。売上原価は24億16百万円で前期から横ばい、売上総利益は15億7百万円(前期比2億14百万円減)。販管費が17億8百万円(同83百万円増)となったことで、営業損益は2億1百万円の損失(前期は96百万円の利益)に転じた。税金等調整前利益は4億33百万円の損失(前期1億20百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億18百万円の損失(前期91百万円の利益)となった。税金等調整前利益には、営業外費用として社内調査委員会による外部法律事務所等への調査関連費用(支払手数料24百万円)、営業外収益として同調査関連費用に対する受取保険金10百万円および、のれんおよび固定資産の減損損失219百万円を計上。前期(25年3月期)の税金等調整前利益には特別利益45百万円(役員退職慰労引当金戻入額)および特別損失18百万円(投資有価証券評価損等)を計上している。

項目2026年3月期2025年3月期増減額
売上高3,9244,138△214
売上原価2,4162,4160
売上総利益1,5071,721△214
販管費1,7081,62583
営業利益△20196△297
税金等調整前利益△433120△553
親会社株主に帰属する当期純利益△51891△609
EBITDA△29219△248
2026年3月期連結損益計算書
出典:株式会社ユビキタスAI 2026年3月期決算説明資料 P.12

製品・サービス別売上の状況

本資料では売上を「ソフトウェアプロダクト(SP)」「ソフトウェアディストリビューション(SD)」「ソフトウェアサービス(SS)」「データアナリティクス(DA)」の4領域に区分している。DA領域は主力ソフトウェア製品(Origin、Stata)の販売が好調で1.8%の増収となったが、SP領域はセキュリティおよびOS製品のロイヤルティ売上の減少により14.1%減収、SD領域はネットワークマネジメント製品のライセンスの前期前倒し計上の反動やOSS検査ツールの代理店契約終了により3.2%減収、SS領域は既存顧客の開発計画変更等の影響で6.1%減収となり、合計では前期を2億14百万円下回った。

領域2026年3月期売上高2025年3月期売上高増減額増減率
ソフトウェアプロダクト(SP)領域772899△127△14.1%
ソフトウェアディストリビューション(SD)領域1,2751,318△43△3.2%
ソフトウェアサービス(SS)領域9441,005△61△6.1%
データアナリティクス(DA)領域931914+17+1.8%
合計3,9244,138△214△5.2%
製品・サービス別の売上内訳
出典:株式会社ユビキタスAI 2026年3月期決算説明資料 P.15

通期業績予想(2027年3月期目標)

2027年3月期の連結業績目標は、売上高39億50百万円(前期比26百万円増)、営業利益は2億円の損失(前期2億1百万円の損失から1百万円改善)、経常利益は2億50百万円の損失(前期2億13百万円の損失から37百万円悪化)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億円の損失(前期5億18百万円の損失から118百万円改善)、EBITDAは1億50百万円の損失(前期29百万円の損失から121百万円悪化)を計画する。米国通商政策や中東情勢等の外部環境の不確実性を踏まえた規律ある事業運営の徹底、製品・サービスポートフォリオの再構築、営業・マーケティング機能の改革などを通じ、中長期の安定的な収益実現に向けた足場固めを進めるとしている。領域別売上高は、SP領域8億63百万円、SD領域11億76百万円、SS領域9億46百万円、DA領域9億65百万円を計画。

項目2027年3月期目標2026年3月期実績増減額
売上高3,9503,924+26
営業利益△200△201+1
経常利益△250△213△37
親会社株主に帰属する当期純利益△400△518+118
EBITDA△150△29△121
2027年3月期連結業績目標
出典:株式会社ユビキタスAI 2026年3月期決算説明資料 P.19

経営体制刷新と構造改革の状況

2026年3月期業績ハイライト
出典:株式会社ユビキタスAI 2026年3月期決算説明資料 P.11

2025年9月2日付で新たな経営体制が発足し、「技術」を企業価値向上の中核と位置づける新経営方針のもと、経営基盤の整備・強化を強力に推進すべく、三菱UFJ銀行・りそな銀行から創業以来初となる計10億円の資金調達を実施した(2025年11月20日リリース)。子会社である株式会社グレープシステムについては収益性の見直しを行った結果、2026年3月期において137百万円ののれん減損損失を計上している。また、当期のIoT機器セキュリティ検証サービスは経済産業省の「情報セキュリティサービス基準」に適合し、高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」は累計出荷数1億本を突破したことも公表している。

※本記事はユビキタスAIが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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