※本記事は大和コンピューターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社大和コンピューター(証券コード:3816)は2025年9月12日、2025年7月期(通期)の決算説明会資料を公表した。連結売上高は3,204百万円(前期比2.6%減)となったが、コスト改善や採算性見直しにより営業利益571百万円(同1.2%増)、経常利益619百万円(同3.1%増)、当期純利益417百万円(同22.0%増)と、営業利益・経常利益・当期純利益で過去最高を更新した。売上高は業績修正後の計画(3,196百万円)を上回ったものの、期中の方針変更により前期比では減収となった。2026年7月期は、構造変革のための積極投資の影響により大幅な減益を見込んでいる。
連結業績(2025年7月期 実績)
2025年7月期の連結売上高は3,204百万円(前期比2.6%減)。コスト改善、採算性見直しの結果、営業利益571百万円(同1.2%増)、経常利益619百万円(同3.1%増)、当期純利益417百万円(同22.0%増)となり、営業利益・経常利益・当期純利益は過去最高を更新した。当期純利益の大幅増には、前期に計上した減損処理の反動も影響している。通期計画(2025年3月7日修正)との比較では、売上高は予想比0.3%増、営業利益は予想比0.6%減、経常利益は予想比2.4%増、当期純利益は予想比7.9%増となった。
| 項目 | 2024年7月期 | 2025年7月期 | 増減額 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,291 | 3,204 | -87 | -2.6% |
| 営業利益 | 565 | 571 | +6 | +1.2% |
| 経常利益 | 600 | 619 | +19 | +3.1% |
| 当期純利益 | 342 | 417 | +75 | +22.0% |

セグメント別業績(2025年7月期)
セグメント別では、ソフトウェア開発関連の売上高が2,397百万円(前期比5.1%減)となったが、高い技術力が求められる案件へのシフトと外注費削減により営業利益は457百万円(同3.5%増)となった。サービスインテグレーションは新規契約の伸びが鈍化し、売上高580百万円(同4.8%減)、営業利益130百万円(同20.7%減)と減収減益。その他(農業関連/販売関連)はシステム販売が好調かつ農業事業が堅調に推移し、売上高232百万円(前期比42.8%増)となった。
| セグメント | 指標 | 2024年7月期 | 2025年7月期 | 増減額 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソフトウェア開発関連 | 売上高 | 2,525 | 2,397 | -128 | -5.1% |
| ソフトウェア開発関連 | 営業利益 | 441 | 457 | +16 | +3.5% |
| サービスインテグレーション | 売上高 | 609 | 580 | -29 | -4.8% |
| サービスインテグレーション | 営業利益 | 164 | 130 | -34 | -20.7% |
| その他(農業関連/販売関連) | 売上高 | 162 | 232 | +70 | +42.8% |
| その他(農業関連/販売関連) | 営業利益 | △38 | △15 | +23 | – |

通期業績予想(2026年7月期)
2026年7月期の連結業績予想は、売上高3,205百万円(前期比0.0%)、営業利益252百万円(同55.8%減)、経常利益281百万円(同54.5%減)、当期純利益188百万円(同54.8%減)。ソフトウェア開発関連事業からサービスインテグレーション事業、農業事業への人員転換を実施するほか、構造変革のためのハード面・ソフト面への積極投資の影響により、利益は大幅減少を見込む。グループの継続的な発展を支える人材育成、新卒採用は継続して積極的に実施するとしている。
| 項目 | 2025年7月期(実績) | 2026年7月期(予想) | 増減額 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,204 | 3,205 | +1 | 0.0% |
| 営業利益 | 571 | 252 | -319 | -55.8% |
| 経常利益 | 619 | 281 | -338 | -54.5% |
| 当期純利益 | 417 | 188 | -229 | -54.8% |

株主還元
配当方針は、企業価値の向上とその水準の維持を可能とする範囲において、事業規模拡大のための内部留保とのバランスを考慮しながら決定するとしている。2006年の上場以来、長期にわたって一度も減配せず、計11回の増配をしながら安定配当を実施。過去7回の株式分割を実施し、上場当初の1株が4.3株となっている。1株あたり配当金は2024年7月期の19円に対し、2025年7月期(予定)も19円としている。
| 項目 | 2022年7月期 | 2023年7月期 | 2024年7月期 | 2025年7月期(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 1株あたり配当金 | 17円 | 18円 | 19円 | 19円 |
| EPS | 87円 | 84円 | 88円 | 107円 |

中期経営計画「DCX 2030」
2026年7月期から2030年7月期までの5ヵ年中期経営計画「DCX 2030」(Daiwa Computer Transformation 2030)を策定。2030年7月期の目標値として売上高45.0億円、営業利益7.0億円を掲げる。重点注力事業として①クラウドサービス(自社サービスの製品強化・販売強化)、②スマート農業(持続可能な農業の展開)、③AI関連事業(AIを利活用した生産性向上)の3つを挙げている。
トピックス
2025年7月期のトピックスとして、年間100玉限定のハイグレードメロン「i MELON」とアップサイクルメロンリキュール「月とメロン」を開発し、2025年3月から自社ECサイトで販売を開始。コナジラミ害虫駆除器「ピカとる」を2025年6月より販売開始。消費者と繋がるマーケティングサービス「NFC Link²」を2024年12月に提供開始。また、生成AI利活用に特化するプロジェクトチームを2024年に発足し、全社員向け生成AI理解度テストで社内合格率100%を確認、生成AIによる設計書チェックで作業工数74%削減、問い合わせメールチェックで業務改善60%削減の成果を得た。
※本記事は大和コンピューターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。