アドバンスト・メディア

アドバンスト・メディア、2026年3月期は5期連続の増収 純利益は過去最高

決算サマリー 2026.08.26
アドバンスト・メディア、2026年3月期は5期連続の増収 純利益は過去最高

※本記事はアドバンスト・メディアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社アドバンスト・メディア(証券コード3773)の2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結決算は、売上高7,063百万円(前期比+6.0%)で5期連続の過去最高を更新した。CTI事業部を中心にストック型商品の導入が進んだ一方、CTI事業部の大型フロー案件不足やM&A案件の契約締結遅れにより、売上高は期初計画(8,000百万円)には届かなかった。営業利益は1,440百万円(同△0.2%)とほぼ前期並みとなったが、投資有価証券売却益(特別利益)の計上により親会社株主に帰属する当期純利益は1,739百万円(同+23.5%)と過去最高を更新し、期初計画も上回った。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は生産性向上にAI技術を活用するニーズの高まりを背景に、AI音声認識AmiVoice®の各種製品・サービスの導入・利用が好調に推移し増収となった。営業利益は前期並みの水準を確保したが、円安に伴うサーバー費用の増加等のコスト要因が影響した。ROEは13.2%(前期12.0%)、自己資本比率は84.2%(前期77.1%)へ上昇し、堅固な財務体質を維持した。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績増減率
売上高6,665百万円7,063百万円+6.0%
売上総利益4,933百万円5,200百万円+5.4%
営業利益1,442百万円1,440百万円△0.2%
親会社株主に帰属する当期純利益1,408百万円1,739百万円+23.5%
ROE12.0%13.2%
自己資本比率77.1%84.2%

事業部門別の状況

BSR1(CTI・VoXT・医療・SDXの4事業部)は6,217百万円(前期比+4.6%)、BSR2(海外事業部・BDC本部・連結子会社2社)は911百万円(同+19.5%)と、いずれも増収となった。CTI事業部はコンタクトセンター向けAI音声認識『AmiVoice® Communication Suite』の顧客基盤拡大により+9.1%増収。BDC本部は建設業界向け建築工程管理プラットフォーム『AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォーム(SIP)』の導入が進み+21.1%増収した。一方、SDX事業部は製品・サービスの切り替えの影響で一時的に△6.8%の減収となった。

事業部2025年3月期売上高2026年3月期売上高増減率
CTI事業部3,020百万円3,294百万円+9.1%
VoXT事業部1,418百万円1,437百万円+1.4%
医療事業部837百万円860百万円+2.7%
SDX事業部669百万円623百万円△6.8%
海外事業部165百万円217百万円+32.0%
BDC本部438百万円530百万円+21.1%
AMIVOICE THAI55百万円57百万円+3.4%
速記センターつくば103百万円105百万円+1.6%
連結計6,665百万円7,063百万円+6.0%
アドバンスト・メディアの事業構成(BSR1・BSR2)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(2027年3月期)

会社側は2027年3月期よりIFRSベースの業績開示へ移行する。2027年3月期の連結業績予想(IFRS)は、売上収益10,000百万円(前年比+41.5%)、営業利益1,500百万円(同+4.2%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,100百万円(同△36.7%)を計画する。売上収益10,000百万円は中期経営計画で掲げた目標を据え置いたもので、既存事業の成長に加え、株式会社featの完全子会社化をはじめとするM&Aによる増収を織り込む。なお、2026年3月期実績はIFRS移行前の日本基準に基づく数値であり、会計基準の差異を調整しない参考比較である。

項目2026年3月期実績(日本基準)2027年3月期予想(IFRS)前年比
売上収益7,063百万円10,000百万円+41.5%
営業利益1,440百万円1,500百万円+4.2%
親会社の所有者に帰属する当期利益1,739百万円1,100百万円△36.7%
アドバンスト・メディアの2027年3月期業績予想(IFRS)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.19

株主還元

1株あたり配当金は、2026年3月期は前期の27.5円から33.5円へ増配し、配当性向は30.1%となった。2027年3月期は22.0円(配当性向31.3%)を計画する。株主還元基本方針として連結配当性向30%を基準とし、自己株式の取得も機動的かつ弾力的に実施する方針。2026年3月27日開催の取締役会決議に基づき、2026年3月28日から2027年3月27日までに、株式総数2,500,000株または取得価額の総額3,000百万円を上限とする自己株式取得を予定している。

1株当たり配当額配当性向
2024年3月期19.5円30.1%
2025年3月期27.5円30.4%
2026年3月期33.5円30.1%
2027年3月期(予想)22.0円31.3%
アドバンスト・メディアの配当推移・株主還元方針
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.30

M&Aによる非連続成長への取り組み

「M-Dev」戦略の一環として、株式会社featの完全子会社化を決議した。feat社はソフトウェア・ハードウェアの第三者検証を中心とする企業で、2026年3月期の売上高は1,500百万円、営業利益100百万円、2027年3月期は増収増益を見込む。売上高10,000百万円へのブリッジのうち、既存事業の成長で500百万円、M&A+シナジー効果で2,500百万円の増収を見込んでいる。

アドバンスト・メディアの分野別実績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.39

※本記事はアドバンスト・メディアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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