※本記事はイルグルムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社イルグルムの2025年9月期通期連結業績は、売上高4,934百万円(前期比+35.7%)、営業利益278百万円(同+69.6%)、経常利益279百万円(同+72.5%)となった。1月公表の従前予想100百万円の黒字から一転、M&A子会社2社の減損損失等により特別損失337百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損益は△142百万円の純損失となった。ルビー・グループ株式会社の連結開始を含むコマース支援事業の成長に加え、マーケティングDX支援事業の大幅増益が寄与した。
連結業績(2025年9月期 実績)
売上高は前期の3,636百万円から4,934百万円へ拡大し、四半期ごとに過去最高の連結売上高を更新した。営業利益は前期比+69.6%の278百万円となり、10月21日公表の修正予想270百万円も上回った。一方、親会社株主に帰属する当期純損益は、経常利益に基づく事業上の当期純利益195百万円に対し、M&A子会社2社(ルビー・グループ株式会社、株式会社トピカ)の減損損失等による特別損失337百万円が発生したことで、△142百万円の純損失となった。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,934 | 3,636 | +35.7% |
| 売上総利益 | 2,566 | 2,119 | +21.1% |
| 営業利益 | 278 | 164 | +69.6% |
| 営業利益率 | 5.7% | 4.5% | +1.2pt |
| 経常利益 | 279 | 162 | +72.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純損益 | △142 | 68 | ー |
| EBITDA | 583 | 461 | +26.3% |

セグメント別の状況
コマース支援事業は、ルビー・グループ株式会社の連結開始等により売上高が778百万円から2,017百万円へと2.5倍に拡大した一方、営業利益は6百万円(前期比△17.0%)となった。3Qで黒字転換し4Qは四半期過去最高益となったが、上期の赤字を吸収する形での通期着地となった。マーケティングDX支援事業は、売上比率の大きい「アドエビス」の売上堅調と業務効率化等により、売上高2,923百万円(同+2.2%)、営業利益272百万円(同+80.6%)となった。
| セグメント | 指標 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| コマース支援事業 | 売上高 | 2,017 | 778 | 2.5倍 |
| コマース支援事業 | 営業利益 | 6 | 7 | △17.0% |
| マーケティングDX支援事業 | 売上高 | 2,923 | 2,861 | +2.2% |
| マーケティングDX支援事業 | 営業利益 | 272 | 150 | +80.6% |
通期業績予想
2026年9月期の通期連結業績予想は、売上高5,450百万円(前期比+10.4%)、営業利益320百万円(同+14.7%)、経常利益310百万円(同+10.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益180百万円を見込む。新SaaS「キャンペーンマネージャー」の認知獲得施策および全社的なAIによる事業変革に戦略コスト約1.3億円を投下する方針としながらも、コマースAI事業(Commerce)の収益体質の変化により、連結として2桁の増益確保が可能としている。セグメント別では、コマースAI事業は売上高2,450百万円(同+21.4%)、営業利益120百万円(前期比19.3倍)を、マーケティングAI事業は売上高3,000百万円(同+2.6%)、営業利益200百万円(同△26.7%)を見込む。
| 項目 | 2026年9月期(予想) | 2025年9月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,450 | 4,934 | +10.4% |
| 営業利益 | 320 | 278 | +14.7% |
| 営業利益率 | 5.9% | 5.7% | +0.2pt |
| 経常利益 | 310 | 279 | +10.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純損益 | 180 | △142 | ー |


株主還元
安定的かつ継続的な利益配分を基本方針とし、連結株主資本配当率(DOE)2.5%を目安に期末配当を実施する。2025年9月期の1株当たり配当金は7.9円で従前予想通り実施した。2026年9月期は、DOE2.5%に基づく7.0円にスタンダード市場上場記念配当1.0円を加えた8.0円への増配を計画している。株主優待は保有株式数100株以上(1単元以上)を対象に、デジタルギフト®1,000円分を年2回(合計2,000円分)実施する。
| 期 | 1株当たり配当金 |
|---|---|
| 2024年9月期(実績) | 7.8円 |
| 2025年9月期(実績) | 7.9円 |
| 2026年9月期(予想) | 8.0円(DOE2.5%相当7.0円+スタンダード市場上場記念配当1.0円) |

中期経営方針『VISION2027』/トピック
中期経営方針『VISION2027』では、売上高100億円の達成を掲げ、コマース支援事業とマーケティングDX支援事業の2軸の成長ドライバーで事業を推進する。基本方針は「成長投資を実施しながら、売上・利益ともに成長を目指す」とし、ROE目標は10%超の維持とした。2025年9月期はM&A子会社の減損損失等によりROEが△8.0%と一時的にマイナスとなったが、2026年9月期は10.3%への回復を見込む。また、FY2026.1Qより両セグメントの名称を「コマースAI事業(Commerce)」「マーケティングAI事業(Marketing)」に変更する予定である。
※本記事はイルグルムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。