※本記事はディー・エル・イーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ディー・エル・イーの2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)連結業績は、複数の連結子会社売却の影響で売上高1,463,177千円(前期比▲26.1%)となった一方、粗利率は改善した。新規AI事業にかかるシステム開発費など約1.5億円を一括費用計上したものの、ルーティーンの事業活動における営業損益は大幅に改善した。関係会社整理損及び投資有価証券評価損等で約5.12億円の特別損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は497,994千円(前期728,502千円の損失)となり、損失幅は縮小した。2027年3月期は好調な内定積み上げを背景に、9期ぶりの営業黒字化を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
複数の連結子会社売却により売上高は1,463,177千円(前期比▲26.1%)に減少したものの、粗利率は改善した。新規AI事業にかかるシステム開発費など約1.5億円を一括費用計上した一方、ルーティーンの事業活動における営業損益は大幅に改善した。関係会社整理損及び投資有価証券評価損等で約5.12億円の特別損失を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は497,994千円(前期は728,502千円の損失)となった。(単位:千円)
| 項目 | 2026年3月期 通期 | 2025年3月期 通期 | 増減額 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,463,177 | 1,978,904 | ▲515,726 | ▲26.1% |
| 営業損失 | ▲595,127 | ▲489,248 | ▲105,878 | – |
| 経常損失 | ▲595,172 | ▲394,463 | ▲200,708 | – |
| 親会社株主に帰属する当期純損失 | ▲497,994 | ▲728,502 | +230,507 | – |

事業区分の再編(スクラップ&ビルド)
DLEはIPコンテンツ関連事業を、①IP映像コンテンツ制作・販売及び受託(オルタナティブ・AI・FLASH)、②セールスプロモーション、③AIサービスの3区分に注力する一方、スポーツ・ブランディング関連(2026年1月売却済)、ゲーム・アプリ関連(2025年8月売却済)、EC・クラファン関連(2025年11月売却済)を売却し、事業を再編した。投資回収ではW TOKYO株式一部、KLD全株式、iNKODE JAPAN全株式を売却済みとし、ちゅらっぷす・MyFeel・ase・タイレル・ドリームリンク等の不採算事業から撤退して「全スクラップ完了」としている。投資回収と不採算事業からの撤退による「スクラップ」、高収益事業への集中による中核事業の再構築「ビルド」を進め、2027年3月期の営業損益黒字化を目指すとしている。

連結貸借対照表(主要項目)
資産項目は資金調達等により現金及び預金が587,872千円から818,328千円へ大幅に増加した。負債・純資産項目は連結子会社売却により各社保有の流動負債が連結から外れ、流動負債が大幅に減少した。純資産合計は1,860,427千円から1,330,854千円に減少し、資産合計は2,630,624千円から1,829,480千円となった。(単位:千円)
| 項目 | 2025年3月期4Q | 2026年3月期4Q | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 流動資産 | 1,133,310 | 1,208,433 | +75,122 |
| 現金及び預金 | 587,872 | 818,328 | +230,456 |
| 固定資産 | 1,497,313 | 621,047 | ▲876,266 |
| 負債合計 | 770,196 | 498,626 | ▲271,570 |
| 純資産合計 | 1,860,427 | 1,330,854 | ▲529,573 |
| 資産合計 | 2,630,624 | 1,829,480 | ▲801,143 |
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績予想は、連結子会社の大幅な減少があったものの、経営資本を本業であるコンテンツ制作事業に投下したことに伴う好調な内定積み上げが寄与し、売上高1,740,000千円、営業利益100,000千円、経常利益100,000千円を見込む。保有投資有価証券の売却による上乗せも加わり、親会社株主に帰属する当期純利益は150,000千円を予想している。不採算事業の切り離し及び本業であるコンテンツ制作事業の好調により、9期振りの営業黒字化を見込むとしている。(単位:千円)
| 項目 | 2027年3月期 通期予想 | 2026年3月期 通期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,740,000 | 1,463,177 |
| 営業利益 | 100,000 | ▲595,127 |
| 経常利益 | 100,000 | ▲595,172 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 150,000 | ▲497,994 |

株主還元
本資料には配当や自己株式取得等の株主還元に関する記載はない。
トピックス:オルタナティブ動画とAI動画の伸長
オルタナティブ動画第1弾「野原ひろし 昼メシの流儀」は2025年10月クールにテレビ放送され、『ニコニコ動画アワード2025』大賞、『日本アニメトレンド大賞2025』アニメ話題賞-TVアニメ部門等を受賞し、海外配信など2次収益も決定した。第2弾「小3アシベ QQゴマちゃん」は2026年4月にテレビアニメとして放送を開始している。AI動画では2025年8月にAIスタジオを設立し、第1弾「小泉八雲のKWAIDANの世界」を2025年10月に地上波で放送開始、AI動画として初の地上波レギュラーとなり、アニメルック版と実写ルック版の2ルックを同時放送するなど複数の大手配信サービスでも配信された。2026年3月末時点でオルタナティブ動画とAI映像制作の内定残は10億円を超え、過去最高となった。

※本記事はディー・エル・イーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。