デジタルハーツホールディングス

デジタルハーツホールディングス、2026年3月期は実質増収増益 純利益87.7%増

決算サマリー 2026.08.14
デジタルハーツホールディングス、2026年3月期は実質増収増益 純利益87.7%増

※本記事はデジタルハーツホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

デジタルハーツホールディングスの2026年3月期連結業績は、前期に売却した㈱アイデンティティーの連結除外の影響により、売上高は前期比△2.1%の38,928百万円となったが、この影響を除く実質ベースでは+6.2%の増収となった。営業利益は前期比+8.1%の2,626百万円(実質ベース+11.3%)。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した関係会社株式売却益の反動があったものの、営業増益及び特別損失の縮小により前期比+87.7%の1,181百万円となった。AIの進展を背景とする株式市場環境の変化を受け、スピンオフ上場方針は取り下げられた。

目次

連結業績(当期 実績)

売上原価は前期比△2.3%の28,927百万円、原価率は74.3%(前期比△0.2ポイント)。売上総利益は前期比△1.4%の10,000百万円、販管費は前期比△4.3%の7,374百万円。経常利益は前期比+13.4%の2,582百万円、EBITDAは前期比+3.1%の3,562百万円(実質ベース+9.3%)となった。

項目25/3期26/3期増減率
売上高39,748百万円38,928百万円△2.1%(実質+6.2%)
売上原価29,611百万円28,927百万円△2.3%(実質+6.9%)
売上総利益10,137百万円10,000百万円△1.4%(実質+4.3%)
販管費7,707百万円7,374百万円△4.3%(実質+2.0%)
営業利益2,430百万円2,626百万円+8.1%(実質+11.3%)
経常利益2,278百万円2,582百万円+13.4%
親会社株主に帰属する当期純利益629百万円1,181百万円+87.7%
EBITDA3,456百万円3,562百万円+3.1%(実質+9.3%)
2026年3月期 エグゼクティブサマリー
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

セグメント別(DHグループ事業/AGESTグループ事業)の状況

DHグループ事業は、Nintendo Switch 2発売等を背景に国内デバッグが前期比+10.5%増収、グローバル及びその他が前期比△21.6%となったが、前期3Qに売却した子会社の影響を除く実質ベースでは売上高が前期比+11.2%の増収、セグメント利益は同+15.7%(実質+20.0%)の増益となった。AGESTグループ事業は、主力のQAソリューションが前期比+1.1%増収となる一方、ITサービス及びその他は収益性の低い事業の戦略的縮小等により同△14.3%の減収となり、セグメント全体では売上高が前期比△1.0%、セグメント利益は同△22.1%となった。

セグメント指標当期(26/3期)前期(25/3期)
DHグループ売上高23,130百万円23,906百万円
DHグループ国内デバッグ売上高15,116百万円13,679百万円
DHグループグローバル及びその他売上高8,014百万円10,226百万円
DHグループセグメント利益2,245百万円1,941百万円
AGESTグループ売上高15,994百万円16,158百万円
AGESTグループQAソリューション売上高14,083百万円13,928百万円
AGESTグループITサービス及びその他売上高1,910百万円2,230百万円
AGESTグループセグメント利益380百万円488百万円
2026年3月期 セグメント別実績
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.30

通期業績予想

会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高41,080百万円(前期比+5.5%)、営業利益2,730百万円(同+4.0%)、経常利益2,730百万円(同+5.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,850百万円(同+56.6%)を計画。事業モデルの転換を進めるAGESTグループで前期並みの売上を維持しつつ、DHグループが全体業績をけん引し、過去最高の連結売上高更新を目指すとしている。当期純利益は過去最高となる18億円を計画。2027年3月期より新たに「CVC関連事業」を開示セグメントとして設定する。

項目26/3期実績27/3期予想前期比
売上高38,928百万円41,080百万円+5.5%
DHグループ23,130百万円25,380百万円+9.7%
AGESTグループ15,994百万円15,700百万円△1.8%
営業利益2,626百万円2,730百万円+4.0%
DHグループ2,245百万円2,270百万円+1.1%
AGESTグループ380百万円530百万円+39.3%
CVC関連△70百万円
営業利益率6.7%6.6%△0.1ポイント
経常利益2,582百万円2,730百万円+5.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1,181百万円1,850百万円+56.6%
2027年3月期 通期連結業績予想
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

株主還元

会社は26/3期期末配当より配当方針を、配当性向20%を下限の目途とする方針から、累進配当をベースとする継続的かつ安定的な配当を行う方針に変更した。また、株主優待制度を新たに導入し、基準日(毎年3月31日)に当社株式を500株(5単元)以上保有する株主に対し、一律QUOカード10,000円分を贈呈する。27/3期の年間配当金は25.0円(配当性向30.1%、うち記念配当2.0円)と、前年同水準の安定的な配当を予想している。

項目25/3期26/3期27/3期(予想)
年間配当金23.0円25.0円25.0円(配当性向30.1%、うち記念配当2.0円)
株主還元
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11

中期経営計画/トピック

AIの進展を背景とする株式市場環境の変化を受け、スピンオフ上場方針を取り下げる一方、引き続き独立した企業グループとしてそれぞれの事業領域における成長戦略を推進するとしている。DHグループ事業はNintendo Switch 2向けタイトルのデバッグ案件獲得や、2025年11月に連結子会社化したHUWIZ社等との連携強化によるグローバルクライアント獲得、AI協働型オペレーション基盤「HumanOps OS」の導入に注力。AGESTグループ事業はAIテストツール「TFACT」や脆弱性リスクを可視化する「SBOM Archi」のライセンス販売強化により、エンジニア数に依存しない収益基盤の構築を推進する。また、2027年3月期より、既存事業と異なる市場・領域への投資を機動的に行う「CVC関連事業」を新たな開示セグメントとして設定し、年間5億円を目途に投資を行う方針。

※本記事はデジタルハーツホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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