※本記事はセーレンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
セーレンの2026年3月期(2025年度)連結業績は、車輌資材事業とエレクトロニクス事業の伸長を背景に、売上高171,765百万円(前期比+7.6%)、営業利益20,832百万円(同+16.6%)となり、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益のいずれも過去最高を更新した。5期連続の増収・増益、5期連続の過去最高益達成となる。2027年3月期は中東情勢緊迫化のマイナス影響を一部織り込みつつ、6期連続増収・増益(営業利益)、6期連続過去最高益(営業利益)を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高171,765百万円(前期159,653百万円、+12,112百万円、+7.6%)、営業利益20,832百万円(前期17,865百万円、+2,966百万円、+16.6%)、営業利益率12.1%(前期11.2%)、経常利益22,005百万円(前期19,277百万円、+2,728百万円、+14.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益15,599百万円(前期13,887百万円、+1,711百万円、+12.3%)となった。減価償却費は6,284百万円(前期6,030百万円、+4.2%)、設備投資は10,439百万円(前期5,781百万円、+80.6%)で、このうち海外投資が6,107百万円(構成比59%)を占めた。
| 項目 | 当期実績(2026年3月期) | 前期実績(2025年3月期) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 171,765百万円 | 159,653百万円 | +12,112百万円 | +7.6% |
| 営業利益 | 20,832百万円 | 17,865百万円 | +2,966百万円 | +16.6% |
| 営業利益率 | 12.1% | 11.2% | – | – |
| 経常利益 | 22,005百万円 | 19,277百万円 | +2,728百万円 | +14.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 15,599百万円 | 13,887百万円 | +1,711百万円 | +12.3% |
| 減価償却費 | 6,284百万円 | 6,030百万円 | +253百万円 | +4.2% |
| 設備投資 | 10,439百万円 | 5,781百万円 | +4,657百万円 | +80.6% |

セグメント別の状況
セグメント別では、車輌資材、エレクトロニクス、環境・生活資材の3事業が過去最高の売上高・利益を記録した。車輌資材事業は国内の受注増加や海外の新規車種立ち上げ、経費削減により売上高115,258百万円(前期109,816百万円、+5.0%)、営業利益16,199百万円(前期13,954百万円、+16.1%)となった。エレクトロニクス事業は半導体関連の順調な推移と人工衛星の売上寄与により、売上高13,388百万円(前期10,982百万円、+21.9%)、営業利益3,086百万円(前期1,845百万円、+67.2%)と大きく伸長した。一方、ハイファッション事業は売上高21,324百万円(前期21,342百万円、△0.1%)、営業利益1,411百万円(前期1,419百万円、△0.6%)とほぼ横ばいだった。
| セグメント | 指標 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 車輌資材 | 売上高 | 115,258百万円 | 109,816百万円 | +5.0% |
| 車輌資材 | 営業利益 | 16,199百万円 | 13,954百万円 | +16.1% |
| ハイファッション | 売上高 | 21,324百万円 | 21,342百万円 | △0.1% |
| ハイファッション | 営業利益 | 1,411百万円 | 1,419百万円 | △0.6% |
| エレクトロニクス | 売上高 | 13,388百万円 | 10,982百万円 | +21.9% |
| エレクトロニクス | 営業利益 | 3,086百万円 | 1,845百万円 | +67.2% |
| 環境・生活資材 | 売上高 | 13,284百万円 | 9,997百万円 | +32.9% |
| 環境・生活資材 | 営業利益 | 1,033百万円 | 984百万円 | +4.9% |
| メディカル | 売上高 | 6,676百万円 | 6,786百万円 | △1.6% |
| メディカル | 営業利益 | 739百万円 | 690百万円 | +7.0% |
| その他 | 売上高 | 1,832百万円 | 727百万円 | 2.5倍 |
| その他 | 営業利益 | 558百万円 | 517百万円 | +7.9% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高190,300百万円(前期比+18,534百万円、+10.8%)、営業利益20,900百万円(同+67百万円、+0.3%)、営業利益率11.0%(前期12.1%)、経常利益21,100百万円(同△905百万円、△4.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益15,000百万円(同△599百万円、△3.8%)を見込む。減価償却費は7,300百万円(同+16.2%)、設備投資は15,300百万円(同+46.6%、うち海外7,150百万円)を計画する。中東情勢の緊迫化によるマイナス影響を一部織り込みつつ、AIやロボット活用による生産性向上やコスト削減、燃料転換によるエネルギー調達リスクの軽減を図り、6期連続増収・増益(営業利益)、6期連続過去最高益(営業利益)を計画する。為替レートの前提は1米ドル152円、1中国元21.5円。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 190,300百万円 | 171,765百万円 | +18,534百万円 | +10.8% |
| 営業利益 | 20,900百万円 | 20,832百万円 | +67百万円 | +0.3% |
| 営業利益率 | 11.0% | 12.1% | – | – |
| 経常利益 | 21,100百万円 | 22,005百万円 | △905百万円 | △4.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 15,000百万円 | 15,599百万円 | △599百万円 | △3.8% |
| 減価償却費 | 7,300百万円 | 6,284百万円 | +1,015百万円 | +16.2% |
| 設備投資 | 15,300百万円 | 10,439百万円 | +4,860百万円 | +46.6% |

株主還元
2026年3月期の年間配当金は76円/株(中間38円、期末38円)で、前期比8円の増配となった。1株当たり当期純利益(連結)は265.48円(前期242.29円)、配当性向(連結)は28.63%(前期28.07%)、総還元性向は28.65%(前期72.06%)だった。2027年3月期は年間配当金76円/株(中間38円、期末38円)を計画し、配当性向は29.80%を見込む(自己株式取得の影響は織り込んでいない)。あわせて2026年度は200万株、60億円を上限とする自己株式取得枠を設定した。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2025年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 中間配当金 | 38.00円 | 30.00円 | 38.00円 |
| 期末配当金 | 38.00円 | 38.00円 | 38.00円 |
| 年間配当金 | 76.00円 | 68.00円 | 76.00円 |
| 1株当たり当期純利益(連結) | 265.48円 | 242.29円 | 255.07円 |
| 配当性向(連結) | 28.63% | 28.07% | 29.80% |
| 総還元性向 | 28.65% | 72.06% | 29.80% |

中期経営計画/トピックス
連結中期計画(2026-28年度)では、2028年度に8期連続増収・増益(営業利益)、8期連続過去最高益(営業利益)となる見通しを示している。成長分野については、車輌資材・エレクトロニクス・環境/メディカルの成長8分野(炭素繊維、半導体、非繊維ビスコテックス、一貫生産エアバッグ、環境・メディカル、次世代車種シート材、人工衛星、エレクトロニクス素材)に対し、2025~27年度の3ヵ年累計で成長投資291億円(定常投資98億円と合わせ総額389億円)を計画する。キャッシュアロケーションでは、2025~2027年度の3ヵ年累計で営業CF590億円と手元資金300億円を原資に、定常投資98億円、成長投資291億円、株主還元および企業価値向上に向けた投資枠に充当する方針を示した。また、株主資本コスト6.6~9.1%を上回るROE10%以上の維持を目指すとしている。
※本記事はセーレンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。