※本記事は共和レザーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
共和レザー株式会社は2026年5月8日、2026年3月期(通期)の決算概要説明資料を公表した。連結売上高は55,816百万円(前期比1.0%減)、営業利益は920百万円(前期比57.0%減)、経常利益は1,006百万円(前期比40.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は655百万円(前期比40.4%減)となった。北米向けを中心とした売上減や構成悪化による利益減少を、円安や中期経営計画の積極投資の遅れ(償却費)および経費の減少で結果としてカバーした。期初に懸念された材料高騰については、ルール化を実現し、中長期の経営影響を許容可能なレベルに留めることができたとしている。
連結業績(当期 実績)
1株当たり当期純利益は27円51銭(前期46円10銭)、1株当たり配当金は52円00銭(前期32円00銭)となった。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 55,816(100.0%) | 56,397(100.0%) | ▲581(▲1.0%) |
| 営業利益 | 920(1.6%) | 2,140(3.8%) | ▲1,220(▲57.0%) |
| 経常利益 | 1,006(1.8%) | 1,679(3.0%) | ▲673(▲40.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 655(1.2%) | 1,100(2.0%) | ▲445(▲40.4%) |
| 1株当たり当期純利益 | 27円51銭 | 46円10銭 | – |
| 1株当たり配当金 | 52円00銭 | 32円00銭 | – |

セグメント別(用途別)の状況
用途別売上高をみると、車両用は原材料価格高騰をカバーする販価改定等を実施したものの、上期の北米向け減少が響き、前期比▲2.2%減の478億円となった。住宅・住設用は前期比13.6%増の35億円、ファッション・生活資材用は前期比1.9%増の44億円となり、連結売上高は563億円から558億円となった。地域別では、主に中国現地EVメーカーの受注減などにより海外売上高比率は44.6%に低下した一方、上期に落ち込んだ北米向け売上は下期に回復基調となった。
| 用途区分 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 車両用 | 売上高 | 478億円 | 489億円 |
| 住宅・住設用 | 売上高 | 35億円 | 31億円 |
| ファッション・生活資材用 | 売上高 | 44億円 | 43億円 |
| 連結売上高(計) | 売上高 | 558億円 | 563億円 |

通期業績予想
2027年3月期は、中期経営計画の実現を見据えた積極投資の最終年度として、老朽化更新やDXなどへの大規模投資に伴う減益をあらかじめ想定していたが、中東情勢による想定外の原材料高騰が重なり、一時的な赤字となる見込みとしている。一方で、十分な手元資金を確保していること、取引先との価格転嫁に関する契約条件を踏まえると、来期以降の利益への波及も抑制可能なことから、中期経営計画の投資方針に変更はないとしている。なお、中東情勢については「第2四半期末までに終戦(停戦)、年度末までに平常化」を前提としている。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期(2026年3月期・実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 55,000(100.0%) | 55,816(100.0%) |
| 営業利益(▲は損失) | ▲150(▲0.3%) | 920(1.6%) |
| 経常利益(▲は損失) | ▲400(▲0.7%) | 1,006(1.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(▲は損失) | ▲500(▲0.9%) | 655(1.2%) |
| 1株当たり当期純利益(▲は損失) | ▲20円98銭 | 27円51銭 |
| 1株当たり配当金 | 52円00銭 | 52円00銭 |

株主還元
配当性向50%に加え、DOE3.5%を目途とする配当方針に変更はない。1株当たり配当金は前期(2025年3月期)の32円00銭から2026年3月期は52円00銭に増配し、2027年3月期も年間52.0円を予定している。なお、2027年3月期は当期純利益がマイナス予想のため、配当性向の表示はないとしている。

中期経営計画/トピック
2026年3月期は、老朽化更新として天竜第一工場のカレンダー設備の新設・付帯工事や、後工程の能力増強に向けた新発泡機の導入、新秤量機の工事を実施した。2027年3月期は引き続き天竜第一工場の製造ラインの再構築を計画しており、中期経営計画の実現に向けて投資成果の具現化を進めるとしている。
※本記事は共和レザーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。