※本記事は帝人が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
帝人株式会社は2026年5月11日、2026年3月期の連結決算および2027年3月期の業績見通しを発表した。2026年3月期の売上収益は8,732億円(前期比1,323億円減)、事業利益は258億円(同18億円減)となった。アラミド事業やヘルスケア事業における減損損失等により、親会社の所有者に帰属する当期利益(損失)は880億円の損失となった。2027年3月期は事業利益300億円(同42億円増)を見込んでいる。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上収益は前期比1,323億円減の8,732億円、事業利益は同18億円減の258億円となった。ヘルスケアは在宅医療機器のレンタル台数増加や医薬品ライセンス対価収入等により増益となったが、繊維・製品は堅調に推移した一方、マテリアルは大型定修の影響や販売構成の悪化により減益となった。ROEは-22.1%(前期6.7%)、ROICは2.6%(前期2.6%)だった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 8,732億円 | 10,055億円 | ▲1,323億円 |
| 事業利益 | 258億円 | 276億円 | ▲18億円 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(損失) | ▲880億円 | 283億円 | ▲1,164億円 |
| ROE | -22.1% | 6.7% | -28.9% |
| ROIC | 2.6% | 2.6% | +0.0% |
セグメント別の状況(2026年3月期 実績)
マテリアルは大型定修の影響や販売構成の悪化等により、売上収益3,386億円(前期比1,207億円減)、事業利益1億円(同59億円減)となった。繊維・製品は売上収益3,501億円(同19億円減)、事業利益171億円(同7億円減)とほぼ横ばいで推移した。ヘルスケアはCPAPレンタル台数の増加や医薬品ライセンス対価収入の増加等により、売上収益1,386億円(同16億円増)、事業利益134億円(同77億円増)と増益となった。その他はアラミドペーパー事業損益の除外等により、売上収益460億円(同113億円減)、事業利益46億円(同25億円減)となった。
| セグメント | 売上収益(2026年3月期) | 売上収益(2025年3月期) | 事業利益(2026年3月期) | 事業利益(2025年3月期) |
|---|---|---|---|---|
| マテリアル | 3,386億円 | 4,593億円 | 1億円 | 60億円 |
| 繊維・製品 | 3,501億円 | 3,519億円 | 171億円 | 178億円 |
| ヘルスケア | 1,386億円 | 1,370億円 | 134億円 | 57億円 |
| その他 | 460億円 | 573億円 | 46億円 | 71億円 |
| 消去又は全社 | – | – | ▲94億円 | ▲90億円 |
| 合計 | 8,732億円 | 10,055億円 | 258億円 | 276億円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績見通しは、売上収益8,500億円(前期比232億円減)、事業利益300億円(同42億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益450億円(前期は880億円の損失)を見込む。旭化成アドバンスとの経営統合は2026年10月1日を予定している。なお、中東情勢の緊迫化による影響は業績見通しに未織り込みとしている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 8,500億円 | 8,732億円 |
| 事業利益 | 300億円 | 258億円 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(損失) | 450億円 | ▲880億円 |
| ROE | 12% | -22.1% |
| 1株当たり配当金 | 50円 | 50円 |

中期経営計画2026-2028の軸となる顧客起点型ビジネスを推進するため、開示セグメント区分を顧客領域別に変更する。繊維・製品はアパレル&インダストリーズ、ヘルスケアはヘルスケア&ライフソリューションズ、樹脂・電池部材等はエレクトロニクス&エナジー、アラミド・炭素繊維・複合成形材料はスペシャリティマテリアルズに区分される。新セグメントベースの2027年3月期見通しは、アパレル&インダストリーズが売上収益4,000億円・事業利益190億円、ヘルスケア&ライフソリューションズが売上収益1,100億円・事業利益100億円、エレクトロニクス&エナジーが売上収益1,500億円・事業利益150億円、スペシャリティマテリアルズが売上収益1,700億円・事業利益30億円となる見通し。

株主還元
年間配当は1株当たり50円(中間25円、期末25円)で決定した。2027年3月期も1株当たり50円(中間25円、期末25円)を予定しており、前回見通しから変更はない。2027年3月期の配当性向は21%を見込む。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(見通し) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 50円 | 50円 |
| 配当性向 | – | 21% |

※本記事は帝人が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。