※本記事はセブン&アイ・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
セブン&アイ・ホールディングスの2025年度(2026年2月期)連結決算は、営業利益4,229億円(前期比100.5%、計画比104.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,927億円(前期比169.2%、計画比108.4%)となり、当期純利益は過去最高を達成した。構造改革を完了しCVS事業への特化を進めたほか、6,000億円の自己株式取得を完了し、ヨークホールディングス及びセブン銀行の非連結化も完了した。2026年度は、非連結化影響を除く実質ベースで増収増益を計画している。
連結業績(2025年度 実績)
グループ売上(セブン‐イレブン・ジャパン、セブン‐イレブン・沖縄、7-Eleven, Inc.及び7-Eleven Stores Pty Ltdの加盟店売上を含む)は184,428億円から169,920億円(前期比92.1%)、営業収益は119,727億円から104,302億円(前期比87.1%)となった。特別損失は857億円(前期比38.8%、前期差▲1,351億円)と、前期までのグループ構造改革により大幅に低減。特別利益は1,429億円(前期比123.5%、前期差+272億円)で、保有資産の適正化などが寄与した(P.12)。EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)は9,955億円から9,428億円(前期比94.7%)となった。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 前期比/前期差 |
|---|---|---|---|
| グループ売上 | 184,428億円 | 169,920億円 | 92.1%(▲14,507億円) |
| 営業収益 | 119,727億円 | 104,302億円 | 87.1%(▲15,424億円) |
| 営業利益 | 4,209億円 | 4,229億円 | 100.5%(+20億円) |
| 経常利益 | 3,745億円 | 3,774億円 | 100.8%(+28億円) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,730億円 | 2,927億円 | 169.2%(+1,196億円) |
| EBITDA | 9,955億円 | 9,428億円 | 94.7%(▲526億円) |
| EPS | 66.62円 | 118.81円 | 178.3%(+52.19円) |
| のれん償却前EPS | 105.12円 | 161.74円 | 153.9%(+56.62円) |
セグメント別の状況
セグメント別営業利益(対前期)は、国内コンビニエンスストアが2,225億円(前期比95.3%、前期差▲110億円)、海外コンビニエンスストアが2,222億円(前期比102.8%、前期差+59億円)、スーパーストアが175億円(前期比168.2%、前期差+70億円)、金融関連が209億円(前期比65.5%、前期差▲110億円)、その他が69億円(前期比120.8%、前期差+12億円)となった(P.27)。スーパーストア及び金融関連の減収はヨークHD及びセブン銀行の非連結化の影響による。
| セグメント | 営業収益(前期比/差) | 営業利益(前期比/差) | EBITDA(前期比/差) |
|---|---|---|---|
| 国内コンビニエンスストア | 9,145億円(101.2%、+104億円) | 2,225億円(95.3%、▲110億円) | 3,140億円(96.7%、▲108億円) |
| 海外コンビニエンスストア | 85,568億円(93.3%、▲6,139億円) | 2,222億円(102.8%、+59億円) | 5,818億円(99.0%、▲59億円) |
| スーパーストア | 6,894億円(48.1%、▲7,426億円) | 175億円(168.2%、+70億円) | 361億円(69.4%、▲159億円) |
| 金融関連 | 1,371億円(64.7%、▲749億円) | 209億円(65.5%、▲110億円) | 456億円(63.1%、▲267億円) |
| その他 | 1,797億円(56.0%、▲1,411億円) | 69億円(120.8%、+12億円) | 106億円(84.6%、▲19億円) |
| 消去及び全社 | ▲475億円(-、+198億円) | ▲672億円(-、+98億円) | ▲455億円(-、+88億円) |
| 連結 | 104,302億円(87.1%、▲15,424億円) | 4,229億円(100.5%、+20億円) | 9,428億円(94.7%、▲526億円) |

通期業績予想(2026年度)
2026年度の連結業績予想(2025年度実績対比)は、グループCVS商品売上100,300億円(前期比102.7%)、営業収益94,480億円(前期比90.6%)、EBITDA8,910億円(前期比94.5%)、営業利益4,050億円(前期比95.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,700億円(前期比92.2%)を計画(P.40)。営業収益・利益の減少は主にヨークHD及びセブン銀行の非連結化の影響であり、この影響を調整した実質ベースでは、営業収益94,480億円(対2025年度実質ベース95,103億円、前期比99.3%)、EBITDA8,910億円(前期比102.8%)、営業利益4,050億円(前期比105.3%)、当期純利益2,700億円(前期比105.9%)と、増益を計画している(P.18、P.39)。日米CVS事業は着実な増益トレンドを維持する見込み。
| 項目 | 2025年度実績 | 2026年度計画 | 前期比/前期差 |
|---|---|---|---|
| グループCVS商品売上 | 97,686億円 | 100,300億円 | 102.7%(+2,613億円) |
| 営業収益 | 104,302億円 | 94,480億円 | 90.6%(▲9,822億円) |
| EBITDA | 9,428億円 | 8,910億円 | 94.5%(▲518億円) |
| 営業利益 | 4,229億円 | 4,050億円 | 95.7%(▲179億円) |
| 経常利益 | 3,774億円 | 3,670億円 | 97.2%(▲104億円) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,927億円 | 2,700億円 | 92.2%(▲227億円) |
| EPS | 118.81円 | 117.42円 | 98.8%(▲1.39円) |
| のれん償却前EPS | 161.74円 | 162.56円 | 100.5%(+0.82円) |

株主還元
SEI(7-Eleven, Inc.)のIPOは最短で2027年度の実施に変更となったが、株主還元の方針は不変。2030年度までの総額2兆円の自己株式取得(2025年度に6,000億円分は完了)及び累進配当の実施を継続する(P.6、P.22)。1株当たり配当は2024年度実績40円、2025年度実績50円に対し、2026年度は60円を予定している。
| 項目 | 2024年度実績 | 2025年度実績 | 2026年度予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 40円 | 50円 | 60円 |

変革プラン/中期目標
セブン‐イレブン・ジャパンでは、商品開発・バリューチェーン・店舗オペレーション・販管費・サービス及びエンタメの5領域を軸とした変革プランを実行フェーズへ移行し、売上・荒利額成長及び販管費率12%未満を目指す(P.20)。2030年度目標として、1店舗あたり商品日販の年平均成長率(2025年度〜2030年度)はSEJで2.5〜3.0%、SEIで3.0〜5.0%、連結EBITDAは約7.0%成長を見込む(P.7)。持続的なEPS成長として、2024年度実績(実質ベース)86円、2025年度実績(実質ベース)103円に対し、2026年度計画は117円、2030年度計画は約210円(のれん償却前)を見込んでいる(P.23)。
※本記事はセブン&アイ・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。