※本記事はフォルシアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フォルシアの2026年2月期(通期)連結業績は、売上高が2,197百万円(前期比4.9%減)、営業利益が71百万円(同66.8%減)、経常利益が74百万円(同62.5%減)、当期純利益が48百万円(同63.0%減)の減収減益となった。減収減益の主因は、監査法人との協議を経て一部大型案件の売上計上時期を翌事業年度(顧客の検収時点)へ変更したことによる収益認識タイミングの見直しで、これに伴い当初の通期業績予想に対する進捗率は売上高88.2%、営業利益28.6%にとどまった。一方でSaaS型サービスの月額収益は前年同期比27.0%増と伸長し、ストック型収益基盤の強化は着実に進展したとしている。2027年2月期は、翌期計上となる当該売上の計上や先行費用の回収により、大幅な増収増益を計画している。
連結業績(2026年2月期 実績)
2026年2月期の売上高は2,197百万円(前期2,310百万円、前期比4.9%減)。会社は、新規大型案件については第4四半期中に受注及び契約締結が完了しプロジェクトは計画どおり進行した一方、監査の過程で収益認識に関する要件の適用を改めて協議した結果、一部大型案件の進捗に応じた売上を翌事業年度に顧客が検収した時点で計上することが適切と判断し、当期の売上高が前年同期比で減少したと説明している。売上総利益は1,062百万円(前期1,234百万円、同14.0%減、売上総利益率48.3%)、営業利益は71百万円(前期215百万円、同66.8%減、営業利益率3.3%)、経常利益は74百万円(前期198百万円、同62.5%減、経常利益率3.4%)、当期純利益は48百万円(前期131百万円、同63.0%減、当期純利益率2.2%)となった。営業利益の減少要因は、上記の収益計上時期の変更に加え、大型案件の開発着手を見据えた開発体制の拡充やプロダクトの品質向上・機能拡張に向けた先行的な費用計上によるものとしている。純資産合計は1,987百万円(前期比48百万円増)、自己資本比率は92.3%となった。
| 項目 | 2026年2月期 | 2025年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 2,197 | 2,310 | △4.9% |
| 売上総利益(百万円) | 1,062 | 1,234 | △14.0% |
| 売上総利益率 | 48.3% | 53.5% | △5.1% |
| 営業利益(百万円) | 71 | 215 | △66.8% |
| 営業利益率 | 3.3% | 9.3% | △6.1% |
| 経常利益(百万円) | 74 | 198 | △62.5% |
| 経常利益率 | 3.4% | 8.6% | △5.2% |
| 当期純利益(百万円) | 48 | 131 | △63.0% |
| 当期純利益率 | 2.2% | 5.7% | △3.5% |

事業区分別(ソリューション型/SaaS型)の状況
事業区分別では、ソリューション型の売上高が753百万円(前期841百万円、同10.5%減)となり、内訳は初期開発収益293百万円(同19.8%減)、月額収益459百万円(同3.2%減)。会社はソリューション型の減少について、大手顧客が従来型ソリューション「Spook」から新たに完成したSaaS型「webコネクト」へ移行する動きが主な理由としている。SaaS型は売上高1,444百万円(前期1,468百万円、同1.7%減)で、内訳は初期開発収益681百万円(同21.5%減、収益認識タイミングの見直しの影響を受けた)、月額収益762百万円(同27.0%増)となり、月額収益は導入顧客数の増加に伴い伸長した。
| 区分 | 項目 | 2026年2月期 | 2025年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| ソリューション型 | 売上高(百万円) | 753 | 841 | △10.5% |
| ソリューション型 | 初期開発収益(百万円) | 293 | 366 | △19.8% |
| ソリューション型 | 月額収益(百万円) | 459 | 474 | △3.2% |
| SaaS型 | 売上高(百万円) | 1,444 | 1,468 | △1.7% |
| SaaS型 | 初期開発収益(百万円) | 681 | 868 | △21.5% |
| SaaS型 | 月額収益(百万円) | 762 | 600 | 27.0% |

通期業績予想(2027年2月期)
2027年2月期の連結業績予想は、売上高3,113百万円(前期比41.7%増)、営業利益412百万円(同477.2%増)、経常利益415百万円(同457.8%増)、当期純利益275百万円(同465.7%増)と、大幅な増収増益を計画している。会社は、SaaS型サービスの導入拡大に伴う初期開発収益・月額収益の継続的な伸長に加え、当期に収益認識タイミングの見直しにより翌期計上となった一部大型案件の売上(初期開発収益)の寄与、および当期に先行して発生した開発体制拡充等のコストが売上として回収されることによる収益性改善を要因として挙げている。事業区分別では、ソリューション型の売上高は544百万円(同27.8%減)に減少する一方、SaaS型は2,569百万円(同77.9%増)に拡大する計画で、ソリューション型からSaaS型への移行傾向が続く見通しとしている。
| 項目 | 2027年2月期(予想) | 2026年2月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 3,113 | 2,197 | 41.7% |
| 売上総利益(百万円) | 1,629 | 1,062 | 53.4% |
| 売上総利益率 | 52.3% | 48.3% | 4.0% |
| 営業利益(百万円) | 412 | 71 | 477.2% |
| 営業利益率 | 13.2% | 3.3% | 10.0% |
| 経常利益(百万円) | 415 | 74 | 457.8% |
| 経常利益率 | 13.3% | 3.4% | 9.9% |
| 当期純利益(百万円) | 275 | 48 | 465.7% |
| 当期純利益率 | 8.9% | 2.2% | 6.6% |
| 区分 | 項目 | 2027年2月期(予想) | 2026年2月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| ソリューション型 | 売上高(百万円) | 544 | 753 | △27.8% |
| ソリューション型 | 初期開発収益(百万円) | 151 | 293 | △48.5% |
| ソリューション型 | 月額収益(百万円) | 392 | 459 | △14.5% |
| SaaS型 | 売上高(百万円) | 2,569 | 1,444 | 77.9% |
| SaaS型 | 初期開発収益(百万円) | 1,728 | 681 | 153.4% |
| SaaS型 | 月額収益(百万円) | 841 | 762 | 10.3% |

株主還元
配当方針について資料本文に記載はなく、個人投資家向け説明会の質疑応答において、社長は「配当等につきましても、フォルシアのビジネスが伸長し、株式の価値も認識していただく中で、適切な時期が来たら考えていきます」と回答している。
成長戦略・トピック
当社は、①エンタープライズ領域の深化(主要旅行業者との連携強化と新たな分野への拡大)、②非旅行系へのアプローチ(観光DXを活用した新規参入企業支援と事業機会の拡大)、③マーケットプレイスの構築(旅行・観光業界を支えるデータ流通のビジネスハブ化)の3つの成長戦略を軸に事業を推進している。主要旅行会社(2024年度売上高上位10社)のうち8社への開発実績があるとしている。2026年2月期のトピックスとしては、観光素材流通のプラットフォーム「valueコネクト」について株式会社日本旅行が着地素材の登録・管理機能を導入し2026年2月5日より商用利用を開始したほか、村中医療器株式会社が新規開設したオストメイト向けECサイトの検索機能開発を支援するなど、非旅行系領域への展開も進んだ。

※本記事はフォルシアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。