※本記事はSREホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
SREホールディングスの2026年3月期通期決算は、売上高32,858百万円(前年比+23.1%)、営業利益4,180百万円(同+34.5%)となり、上場来7期連続の過去最高売上高を達成した。AI&クラウドコンサルティング(AICC)の高収益化が牽引し、営業利益は売上成長を上回るペースで拡大した。親会社株主に帰属する当期純利益は事業ポートフォリオ再編に伴う減損損失を計上したものの、本業の稼ぐ力で吸収し1,840百万円(同+8.5%)と増益で着地。1株当たり配当は前期比+3.0円の18.0円とし、連続増配を継続した。
連結業績(当期 実績)
売上高はAICCにおける利益率を重視した受注拡大とL&Pの堅調な物件供給により前年比+23.1%増収。営業利益はAICCの高収益化が寄与し+34.5%増益で、期初ガイダンスを達成した。EBITDAは4,964百万円(同+30.2%)、経常利益は3,841百万円(同+32.3%)といずれも大幅増加。親会社株主に帰属する当期純利益は、中長期的なROE向上に向けた事業ポートフォリオの再編による減損損失を特別損失に計上したものの、前年比+8.5%の増益となった。

| 項目 | 2025年3月期 通期 | 2026年3月期 通期 | 前年比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,690百万円 | 32,858百万円 | +23.1% |
| 営業利益 | 3,107百万円 | 4,180百万円 | +34.5% |
| EBITDA | 3,813百万円 | 4,964百万円 | +30.2% |
| 経常利益 | 2,903百万円 | 3,841百万円 | +32.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,697百万円 | 1,840百万円 | +8.5% |
セグメント別(AICC・L&P)の状況
AICC・L&Pの両セグメントが成長し、特にAICCの利益成長が全社の収益性を大きく押し上げた。AICCは売上高+15.5%に対しセグメント利益は+41.0%と拡大し、利益率は40.0%に到達。内訳ではライフ&ヘルスケアソリューション(LH)が売上高+44.3%・利益+87.1%とセグメント成長を牽引した一方、プロップテックソリューション(PT)は利益率重視の運営へのシフトにより売上高は▲10.9%となったものの、セグメント利益は+13.5%増益し利益率49.9%の高収益体質へ転換した。L&Pは開発不動産の売却タイミングを一部翌期にシフトしたものの、賃料改善を背景にセグメント利益は+15.1%増加した。

| セグメント | 指標 | 2025年3月期 通期 | 2026年3月期 通期 | 前年比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| AICC | 売上高 | 7,525百万円 | 8,689百万円 | +15.5% |
| AICC | セグメント利益(利益率) | 2,464百万円(32.7%) | 3,474百万円(40.0%) | +41.0% |
| AICC内訳:LH | 売上高 | 3,590百万円 | 5,181百万円 | +44.3% |
| AICC内訳:PT | 売上高 | 3,935百万円 | 3,508百万円 | ▲10.9% |
| L&P | 売上高 | 20,532百万円 | 26,272百万円 | +28.0% |
| L&P | セグメント利益 | 1,039百万円 | 1,196百万円 | +15.1% |
通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、AICCの高成長とL&Pの安定成長により売上高41,800百万円(前年比+27.2%)を計画。次世代AIオペレーション構築等へ4億円の戦略的再投資を行いつつ、営業利益は5,230百万円(同+25.1%)と52億円の大台を突破する大幅増益を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の減損影響が一巡することなどから2,830百万円(同+53.8%)と大きく伸びる計画。1株当たり配当は前期比+2.0円の20.0円を予定している。
| 項目 | 2026年3月期 通期(実績) | 2027年3月期 通期(予想) | 前年比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,858百万円 | 41,800百万円 | +27.2% |
| 営業利益 | 4,180百万円 | 5,230百万円 | +25.1% |
| EBITDA | 4,964百万円 | 6,150百万円 | +23.9% |
| 経常利益 | 3,841百万円 | 4,500百万円 | +17.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,840百万円 | 2,830百万円 | +53.8% |

株主還元
配当は、L&Pセグメント利益からみなし税金を除外した「L&Pみなし純利益」の約35%を配当原資とする方針。2025年3月期の初配当以降、連続増配を継続しており、2026年3月期は前期比+3.0円の18.0円を実施、2027年3月期は同+2.0円の20.0円を予定している。成長フェーズにあるAICCの利益は成長投資へ優先的に投下し、安定収益のL&Pの利益を配当原資に充当することで、高い成長性と安定増配の両立を図る方針。
| 期 | 1株あたり配当金 |
|---|---|
| 2025年3月期(実績) | 15.0円 |
| 2026年3月期(実績) | 18.0円 |
| 2027年3月期(予定) | 20.0円 |

中期経営計画/トピック
L&P事業のAUM(預かり資産額)は2026年3月末時点で1,552億円に到達し、直近のCAGR(年平均成長率)は約55%。継続的なアセットマネジメントフィーの積み上げが安定収益基盤と増配原資を支えている。2027年3月期には、不動産仲介・L&PのBPaaS化(1.0億円)、ヘルスケア領域のAI装備型オペレーション構築(1.0億円)、フィジカルAI布石(0.8億円)、CTO・FDE人材の獲得(1.2億円)、リスクバッファー(1.5億円)を含む合計4億円の戦略的再投資を実施する計画。なお、BPaaSへの事業拡大に伴い、SaaS指標であるARRの開示は今期より終了した。
※本記事はSREホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。