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Synspective、2025年12月期は総収入144.8%増 営業損失は拡大も純損失は3.7億円に縮小

決算サマリー 2026.08.24
Synspective、2025年12月期は総収入144.8%増 営業損失は拡大も純損失は3.7億円に縮小

※本記事はSynspectiveが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社Synspectiveは2026年2月13日、2025年12月期(当期)通期決算を発表した。総収入は6,140百万円(前年同期比144.8%増)となり、内閣府実証・防衛省の宇宙実証の売上計上に加え、宇宙戦略基金等の補助金収入を計上したことが増収要因となった。衛星コンステレーション構築に向けた体制強化のための先行投資により営業損失は4,137百万円に拡大した一方、経常損失は補助金収入の押し上げにより1,074百万円に縮小し、繰延税金資産の計上を含む法人税等調整額により親会社株主に帰属する当期純損失は371百万円にとどまった。2026年12月期は総収入16,052百万円、経常利益・当期純利益の黒字転換を見込んでいる。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

総収入は前期の2,508百万円から6,140百万円へ3,632百万円増加した。売上高はデータ販売・ソリューション等の合計で2,376百万円(前期比+59百万円)。売上原価は4-7号機の減価償却費増加等により2,368百万円(同+266百万円)となった。販売費及び一般管理費は、人員増加や株式報酬費用の計上による人件費増355百万円、業務委託費・事業税等の増加によるその他費用増560百万円の一方、研究開発費は次世代衛星研究開発の一部を次年度へ繰り越したことで55百万円減少し、全体では4,145百万円(同+860百万円)となった。この結果、営業損失は4,137百万円(前期3,070百万円)に拡大した。一方、SBIR・宇宙戦略基金等の補助金収入により営業外収益は195百万円から3,786百万円に増加し、経常損失は1,074百万円(前期3,594百万円)に縮小した。新たに繰延税金資産を計上したことによる法人税等調整額(益)7.0億円もあり、親会社株主に帰属する当期純損失は371百万円(前期3,592百万円)となった。

項目24/12期(実績)25/12期(実績)増減
総収入2,508百万円6,140百万円+3,632百万円
売上高2,316百万円2,376百万円+59百万円
売上原価2,102百万円2,368百万円+266百万円
販売費及び一般管理費3,284百万円4,145百万円+860百万円
営業損失△3,070百万円△4,137百万円△1,067百万円
経常損失△3,594百万円△1,074百万円△2,520百万円
親会社株主に帰属する当期純損失△3,592百万円△371百万円3,221百万円

事業別売上高の状況

売上高2,376百万円の内訳は、データ販売14.7億円(前期比+5.4億円)、ソリューション5.0億円(同△0.3億円)、その他3.9億円(同△4.5億円)。データ販売の増加は主に防衛省とのデータ販売契約によるもの、その他の減少は当期3月に終了した防衛省との研究受託の影響による。

区分当期(25/12期)前期(24/12期)増減
データ販売14.7億円9.3億円+5.4億円
ソリューション5.0億円5.3億円△0.3億円
その他3.9億円8.4億円△4.5億円

事業進捗・受注状況

官公庁向けを中心に契約実績を積み上げ、当第4四半期末(2025年12月末)の受注残高は249.6億円(前期末比196.0億円増)となった。2025年12月には防衛省「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」(予算2,832億円)を他6社とともに落札し、2026年2月に事業契約を締結予定。宇宙戦略基金では補助事業期間(2030年3月まで)の支援予定上限額237.9億円を公表した。衛星は2025年10月に7号機の打上げに成功、12月に初画像取得を公表し、軌道上で4機を運用中。2026年2月にはヨーロッパ子会社の設立を決定した。

国内官公庁との主な契約・案件と受注残高の積み上げ
出典:2025年12月期通期決算説明資料 P.9

通期業績予想と実績の比較

2025年12月期の連結業績予想に対し、売上高は進捗率102.4%、総収入は進捗率100.5%とほぼ計画どおりの着地となった。営業損失は、研究開発費の一部を来期へ繰り越したことや採用タイミングを精査した結果の人件費抑制等により予想比で改善し、経常損失・親会社株主に帰属する当期純損失も予想を上回って縮小した。期末運用機数は、5号機の運用完了(2025年10月末)と1機の打上げ時期変更(2026年第1四半期へ変更)により、予想の6機に対し実績は4機となった。

項目25/12期予想(A)25/12期実績(B)予実比(B-A)進捗率
総収入6,113百万円6,140百万円+27百万円100.5%
売上高2,321百万円2,376百万円+55百万円102.4%
営業損失△4,524百万円△4,137百万円386百万円
経常損失△1,473百万円△1,074百万円398百万円
親会社株主に帰属する当期純損失△1,482百万円△371百万円1,110百万円
EBITDA1,242百万円1,706百万円464百万円137.4%
期末運用機数6機4機△2機
2025年12月期 連結業績予想と実績の比較
出典:2025年12月期通期決算説明資料 P.28

2026年12月期 連結業績予想

2026年12月期は、防衛省「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」による売上高や宇宙戦略基金等の補助金収入の増加により総収入が大幅な増収となり、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は黒字転換を見込む。一方、衛星の運用機数増加や技術開発・製造基盤・グローバル展開への積極投資により営業損失は拡大する見通し。期末運用機数は10機を計画している。

項目25/12期実績(A)26/12期予想(B)前期比(B-A)増減率
総収入6,140百万円16,052百万円+9,911百万円161.4%
売上高2,376百万円6,353百万円+3,976百万円167.3%
営業利益△4,137百万円△5,467百万円△1,329百万円
経常利益△1,074百万円3,010百万円4,084百万円
親会社株主に帰属する当期純利益△371百万円2,624百万円2,995百万円
EBITDA1,706百万円8,399百万円+6,692百万円392.1%
期末運用機数4機10機+6機
2026年12月期 連結業績予想
出典:2025年12月期通期決算説明資料 P.30

資金調達・財務基盤

2025年は、第5回新株予約権の行使および2025年11月14日決議のヒューリック株式会社を割当先とする第三者割当増資により、合計170.2億円の資金を調達した。資金使途はSAR衛星の開発・製造及び関連設備投資に115.4億円、運転資金に54.7億円で、主に2027年までに支出するコストに充当する。この結果、2025年12月末の現金及び預金は24,542百万円(前期末比+10,302百万円)、純資産は38,793百万円(前期末比+18,920百万円)となった。営業活動によるキャッシュ・フローは1,656百万円となり黒字化、投資活動によるキャッシュ・フローは衛星製造投資の増加等により△11,629百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは増資等により20,270百万円だった。

第5回新株予約権及び第三者割当増資による資金調達サマリー
出典:2025年12月期通期決算説明資料 P.19

※本記事はSynspectiveが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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