※本記事は横浜冷凍が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
横浜冷凍が発表した2025年9月期(第78期)連結決算は、売上高125,563百万円(前期比+2.7%、1,255.6億円)、営業利益4,238百万円(前期比△8.8%、42.3億円)、経常利益3,658百万円(前期比△23.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,978百万円(前期比△49.7%)の増収減益となった。冷蔵倉庫事業は堅調な需要拡大により増収増益となった一方、食品販売事業は増収ながら運賃・保管料等のコスト増を吸収しきれず減益となった。売上高・営業利益は通期業績予想(売上高127,000百万円、営業利益4,250百万円)に対し、それぞれ達成率98.9%、99.7%だった。
連結業績(2025年9月期 実績)
売上高は125,563百万円(前期比+2.7%)、売上総利益は14,136百万円(前期比+3.5%、売上総利益率11.3%)となった。営業利益は4,238百万円(前期比△8.8%、営業利益率3.4%)、経常利益は3,658百万円(前期比△23.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,978百万円(前期比△49.7%)といずれも減益だった。設備投資額は16,900百万円(前期比△21.6%)、減価償却費は8,263百万円(前期比+12.2%)、EBITDAは12,501百万円(前期比+4.1%)、自己資本比率は38.6%(前期比+0.1pt)だった。
| 項目 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 122,282 | 125,563 | +2.7% |
| 売上総利益 | 13,664 | 14,136 | +3.5% |
| 営業利益 | 4,647 | 4,238 | △8.8% |
| 経常利益 | 4,808 | 3,658 | △23.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,933 | 1,978 | △49.7% |

セグメント別の状況
冷蔵倉庫事業は堅調な需要拡大を背景に、入庫量・出庫量・在庫量がいずれも前期を上回った。売上高は37,724百万円(前期比+7.4%)、セグメント利益は7,436百万円(前期比+3.3%)の増収増益となった。料金改定や業務の効率化により、人件費・動力費等のコスト増を吸収した。食品販売事業は水産品のイワシ・サバ等の豊漁による取扱量増加などにより売上高87,807百万円(前期比+0.8%)と増収になったが、運賃・保管料等のコスト増を吸収しきれず、セグメント利益は1,217百万円(前期比△17.4%)の減益となった。なお各セグメント利益は配賦不能営業費用(管理部門にかかる費用)の控除前である。
| セグメント | 指標 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|
| 冷蔵倉庫事業 | 売上高 | 35,127 | 37,724 |
| 冷蔵倉庫事業 | セグメント利益 | 7,198 | 7,436 |
| 食品販売事業 | 売上高 | 87,095 | 87,807 |
| 食品販売事業 | セグメント利益 | 1,473 | 1,217 |

通期業績予想(2026年9月期)
2026年9月期の通期業績予想は、売上高118,000百万円(前期比△6.0%)、営業利益4,800百万円(前期比+13.3%)、経常利益4,600百万円(前期比+25.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円(前期比+51.6%)としている。食品販売事業を利益率重視の事業構造に転換させることで、減収ながらも前期比2桁の増益を見込む。セグメント別では、冷蔵倉庫事業の売上高38,000百万円(前期比+0.7%)・営業利益7,300百万円(前期比△1.8%)、食品販売事業の売上高80,000百万円(前期比△8.9%)・営業利益1,800百万円(前期比+47.9%)を見込む。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 125,563 | 118,000 | △6.0% |
| 冷蔵倉庫事業 | 37,724 | 38,000 | +0.7% |
| 食品販売事業 | 87,807 | 80,000 | △8.9% |
| 営業利益 | 4,238 | 4,800 | +13.3% |
| 経常利益 | 3,658 | 4,600 | +25.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,978 | 3,000 | +51.6% |

株主還元
株主還元については、1962年の東証二部上場以来、半世紀以上増配を継続してきたとしており、2026年9月期の年間配当金は24円を予想している。配当性向は2024年9月期35.9%、2025年9月期71.5%、2026年9月期(予想)40.8%としている。
| 項目 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 2026年9月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 年間配当金 | 24円 | 24円 | 24円 |
| 配当性向 | 35.9% | 71.5% | 40.8% |

中期経営計画の進捗状況
中期経営計画については、コスト増の影響および食品販売事業の構造改革の影響を加味し、数値目標を変更した。冷蔵倉庫事業は建設費高騰に伴う償却費の増加やエネルギーコストの上昇が想定を上回る水準で推移したことにより、セグメント営業利益が当初計画を下回る見込みである。食品販売事業は低採算取引の見直しにより売上高・セグメント営業利益が当初計画を下回る見込みで、利益率重視の事業構造への転換を推進している。2026年の数値目標のうち、EBITDA130億円は変更なし。ROEは当初目標の「5%以上」から「4%以上」に引き下げ、自己資本比率は「40%台を維持」で変更なしとした。また2025年には、当社初のベトナム進出拠点となるベンルック物流センターを含め、岡山CONNECT物流センター、十勝フードバレー物流センターの3拠点が竣工し、環境配慮型センターの拡大とASEANグローバル展開を推進している。
※本記事は横浜冷凍が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。