キオクシアHD

キオクシアHD、2026年3月期は売上収益2兆3,376億円・Non-GAAP営業利益8,762億円で2期連続の最高益

決算サマリー 2026.08.10
キオクシアHD、2026年3月期は売上収益2兆3,376億円・Non-GAAP営業利益8,762億円で2期連続の最高益

※本記事はキオクシアHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

キオクシアホールディングスは2026年3月期(FY2025)通期決算を発表した。AI向けデータセンター・エンタープライズ需要の拡大を背景に販売単価が大幅に上昇し、売上収益は2兆3,376億円、Non-GAAP営業利益は8,762億円といずれも過去最高を更新。2年連続で売上収益・利益とも過去最高となった。

財務面でも、フリー・キャッシュ・フロー(FCF)が過去最高の3,950億円となったほか、ネットD/Eレシオは前期の126%から39%へ急速に改善。優先株式の償還やリファイナンスも実施し、財務体質を強化した。

目次

連結業績(当期 実績)

売上収益は前期比+37.0%の2兆3,376億円(うちJV関連1,934億円を含む)。Non-GAAP営業利益は同+93.4%の8,762億円(マージン37.5%)、Non-GAAP当期純利益は同+110.4%の5,596億円(マージン23.9%)、Non-GAAP EBITDAは同+55.5%の1兆1,879億円(マージン50.8%)となった。想定為替レートはUSD/JPY150円(前期153円)。

項目当期(FY2025/2026年3月期)前期(FY2024/2025年3月期)増減
売上収益23,376億円17,065億円+37.0%
Non-GAAP営業利益8,762億円(マージン37.5%)4,530億円(マージン26.5%)+93.4%
Non-GAAP当期純利益5,596億円(マージン23.9%)2,660億円(マージン15.6%)+110.4%
Non-GAAP EBITDA11,879億円(マージン50.8%)7,641億円(マージン44.8%)+55.5%
Non-GAAP 1株当たり利益1,033.58円507.89円+525.69円
為替レート(USD/JPY)150円153円3円円高

セグメント別(アプリケーション別)の状況

アプリケーション別販売実績(通期)では、SSD&ストレージが売上構成比58%で最大となり、データセンター・エンタープライズ向けd/e SSDの物量増加と販売単価上昇により過去最高を更新。スマートデバイスも構成比33%へ拡大した。第4四半期は全アプリケーションが過去最高の売上収益を達成した。

セグメント指標当期(FY2025)前期(FY2024)
スマートデバイス売上収益(構成比)7,600億円(33%)5,011億円(29%)
SSD&ストレージ売上収益(構成比)13,626億円(58%)9,911億円(58%)
その他売上収益(構成比)2,150億円(9%)2,142億円(13%)
合計売上収益23,376億円17,065億円
アプリケーション別販売実績(四半期・通期)の推移グラフ
出典:キオクシアホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.12

通期業績予想

本資料には2027年3月期(FY2026)通期の業績予想は記載がなく、開示されているのは2027年3月期第1四半期(FY2026 Q1)のガイダンスのみである。売上収益は17,500億円(Q4実績10,029億円からQoQ+74.5%)、Non-GAAP営業利益は13,000億円(マージン74.3%、QoQ+117.0%)、Non-GAAP当期純利益は8,700億円(マージン49.7%、QoQ+112.2%)、Non-GAAP 1株当たり利益は1,593.15円(Q4実績751.78円から+841.37円)を見込む。想定為替レートはUSD/JPY159円。

項目予想(2027年3月期第1四半期)前期(2026年3月期第4四半期実績)
為替レート(USD/JPY)159円155円
売上収益17,500億円10,029億円
Non-GAAP営業利益13,000億円(マージン74.3%)5,991億円(マージン59.7%)
Non-GAAP当期純利益8,700億円(マージン49.7%)4,099億円(マージン40.9%)
Non-GAAP 1株当たり利益1,593.15円751.78円
2027年3月期第1四半期ガイダンス
出典:キオクシアホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.19

財務体質・キャッシュ・フロー

通期の営業活動によるキャッシュ・フローは過去最高の6,165億円(前期4,764億円)、設備投資実績は2,837億円(当初計画通り、前期2,256億円)、フリー・キャッシュ・フローは過去最高の3,950億円(前期3,034億円)となった。財務活動によるキャッシュ・フローは△961億円で、一部借入金の前倒し返済も実施。バランスシート面ではネットD/Eレシオが126%(FY2024)から39%(FY2025)へ改善し、親会社所有者帰属持分比率は25%から38%へ上昇、資本合計は7,377億円から1兆3,991億円へ拡大した。

項目当期(FY2025)前期(FY2024)
営業活動によるキャッシュ・フロー6,165億円4,764億円
投資活動によるキャッシュ・フロー△2,215億円△1,730億円
うち設備投資(CAPEX)△2,837億円△2,256億円
財務活動によるキャッシュ・フロー△961億円△3,227億円
フリー・キャッシュ・フロー(FCF)3,950億円3,034億円
財務体質の強化:ネットD/Eレシオの推移
出典:キオクシアホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.18

株主還元

本資料に具体的な配当金額や自己株式取得計画の開示はない。通期では優先株式の償還およびシニアローンの借り換え・社債発行によるリファイナンスを実施し、財務体質を強化した。FY2026における戦略的な優先事項として「成長投資、資本効率、株主還元等に関する幅広い施策を検討」する方針が示されている。

FY2026における戦略的な優先事項・トピック

FY2026(2027年3月期)は、第8世代BiCS FLASHの生産拡大に加え第10世代BiCS FLASHの市場投入により技術リーダーシップを強化し、AI向けキー顧客・GPUメーカーとの連携を深める方針。適切な設備投資(Gross CAPEX 4,500億円)とコスト管理、DRAM安定調達、シニアローン4,000億円の早期完済(Q1)による財務構造の強靭化を進める。FY2025は上場初年度として、東証プライム上場維持基準の達成、MSCI Standard(2025年11月発表)・日経225(2026年3月発表)への採用のほか、2025年の株価上昇率がMSCI World Index・TOPIX構成銘柄中で1位となったことも紹介されている。

FY2026における戦略的な優先事項
出典:キオクシアホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.22

※本記事はキオクシアHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次