※本記事はオルバヘルスケアホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オルバヘルスケアホールディングス(証券コード:2689)は2025年6月期の連結決算を発表した。売上高は122,702百万円(前期比+3.5%)と過去最高を更新した一方、医療器材事業における設備備品販売の減少や人的投資・システム投資に伴う販管費増加が響き、営業利益は1,979百万円(前期比△11.1%)、経常利益は1,962百万円(前期比△12.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,430百万円(前期比△4.7%)といずれも減益となった。2026年6月期は売上高127,978百万円(前期比+4.3%)を見込んでおり、達成すれば6期連続の増収で過去最高を更新する見通し。営業利益は2,000百万円(前期比+1.0%)と微増益の予想である。
連結業績(2025年6月期 実績)
2025年6月期の連結業績は、売上高122,702百万円(予算比△0.8%、前期比+3.5%)、売上総利益13,909百万円(予算比△3.7%、前期比+2.3%)、売上総利益率11.34%(予算比△0.34pt、前期比△0.14pt)となった。販売管理費は人的投資・システム投資の継続により11,929百万円(予算比△2.0%、前期比+4.9%)に増加し、営業利益1,979百万円(予算比△12.8%、前期比△11.1%)、経常利益1,962百万円(予算比△12.9%、前期比△12.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,430百万円(予算比△14.9%、前期比△4.7%)となった。1株当たり当期純利益は241.43円。「売上高は過去最高になるも、利益は減少」した1年であった。
| 項目 | 2025年6月期実績 | 予算比 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 122,702百万円 | △0.8% | +3.5% |
| 売上総利益 | 13,909百万円 | △3.7% | +2.3% |
| 売上総利益率 | 11.34% | △0.34pt | △0.14pt |
| 販売管理費 | 11,929百万円 | △2.0% | +4.9% |
| 営業利益 | 1,979百万円 | △12.8% | △11.1% |
| 経常利益 | 1,962百万円 | △12.9% | △12.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,430百万円 | △14.9% | △4.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 241.43円 | – | – |
セグメント別の状況
事業セグメント別では、売上高構成比93.2%を占める医療器材事業の売上高が115,878百万円(前期比+3.3%)、営業利益は1,774百万円(前期比△12.9%)となった。内訳をみると、手術関連消耗品(50,457百万円、前期比+3.9%)、整形外科消耗品(28,885百万円、前期比+10.6%)、循環器消耗品(24,083百万円、前期比+7.2%)といった消耗品販売はいずれも増加した一方、医療機関の設備投資控えにより設備備品の売上高は146億円(前期比14.5%減)となり、営業利益の減益要因となった。SPD事業は売上高5,717百万円(前期比+9.4%)、営業利益113百万円(前期比+9.0%)と増収増益。介護用品事業は在宅医療・居宅介護需要の継続を背景に売上高2,777百万円(前期比+5.2%)となったが、高知出店に伴う経費増により営業利益は205百万円(前期比△1.8%)と減益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年6月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 医療器材事業 | 売上高 | 115,878百万円 | +3.3% |
| 医療器材事業 | 営業利益 | 1,774百万円 | △12.9% |
| SPD事業 | 売上高 | 5,717百万円 | +9.4% |
| SPD事業 | 営業利益 | 113百万円 | +9.0% |
| 介護用品事業 | 売上高 | 2,777百万円 | +5.2% |
| 介護用品事業 | 営業利益 | 205百万円 | △1.8% |

通期業績予想(2026年6月期)
2026年6月期の連結業績予想は、売上高127,978百万円(前期比+4.3%)、売上総利益14,856百万円(前期比+6.8%)、売上総利益率11.61%(前期比+0.27pt)と、いずれも過去最高を更新する見込み。販売管理費は12,856百万円(前期比+7.8%)を見込み、関西エリアのさらなる市場開拓や人的投資・システム投資の継続を要因とする。営業利益は2,000百万円(前期比+1.0%)と微増益の予想だが、経常利益は1,928百万円(前期比△1.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,321百万円(前期比△7.6%)を見込む。1株当たり当期純利益は223.04円の予想。
| 項目 | 2026年6月期予想 | 2025年6月期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 127,978百万円 | 122,702百万円 | +4.3% |
| 売上総利益 | 14,856百万円 | 13,909百万円 | +6.8% |
| 売上総利益率 | 11.61% | 11.34% | +0.27pt |
| 販売管理費 | 12,856百万円 | 11,929百万円 | +7.8% |
| 営業利益 | 2,000百万円 | 1,979百万円 | +1.0% |
| 経常利益 | 1,928百万円 | 1,962百万円 | △1.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,321百万円 | 1,430百万円 | △7.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 223.04円 | 241.43円 | – |

株主還元
配当の基本方針は「①増配又は維持を目指す」「②成長投資に備え内部留保に努める」の2点。2000年の上場以来、減配は行っていない。2026年6月期は1株当たり80円の配当を予定している。2025年6月30日時点でDOE(株主資本配当率)は4.0%、配当利回りは4.0%であった。

中期経営計画
中期経営計画「VISION2030」では、2028年6月期に売上高1,420億円・営業利益27億円を目標に掲げる。取り組みの柱は「OLBA-DX」「ロジスティクス・イノベーション」「新規事業育成」「サステナビリティ」の4点。OLBA-DXでは生成AI・ノーコードツールの活用拡大に加え、グループウェアの刷新(2026年稼働予定)、販売管理システムの刷新(2027年稼働予定)を進める。ロジスティクス・イノベーションでは新岡山物流センターの導入をグループ全体へ拡大するほか、物流統合システム「Li-Flo」を活用した医療器材事業の新物流センターを2027年7月稼働予定で建設する。新規事業育成では、クリニック向け自動精算機「テマサック®」の累計導入台数が2025年6月末時点で754台(当期導入255台、前年比+29台)となったほか、低熱分解型アップサイクルユニット「OLSTECH®」の販売開始、新生児Live配信&メモリアルムービー作成サービス「Babyeets®」の上市(2施設へ納品完了)、タイ王国でのタイオルバヘルスケア事業(全自動錠剤分包機の正規販売代理店契約締結)などを推進している。

※本記事はオルバヘルスケアホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。