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アンドエスティHD、2026年2月期は売上高が過去最高 営業増益も純利益は減益

決算サマリー 2026.08.19
アンドエスティHD、2026年2月期は売上高が過去最高 営業増益も純利益は減益

※本記事はアンドエスティHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

アンドエスティHDは2026年4月6日、2026年2月期(連結)通期の決算説明会資料を公表した。連結売上高は3,043億円(前期比103.8%)で過去最高となり、天候や円安の逆風の中、費用コントロールにより営業利益は165億円(前期比106.5%)と増益を確保した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は94億円(前期比98.8%)で前期を下回った。2025年9月には持株会社体制へ移行し、商号を「株式会社アンドエスティHD」に変更している。

目次

連結業績(当期 実績)

連結売上高は前期比103.8%の3,043億円、売上総利益率は54.6%(前期同差:▲0.1pt)となった。原価低減による値入改善やEC・卸売事業の構造変化により改善した一方、在庫消化のための値引きやポイント付与の増加が押し下げ要因となった。販管費率は49.1%(前期同差:▲0.3pt)に改善し、店舗・本部双方の効率化により人件費率が低下した。営業利益は165億円(前期比106.5%)、経常利益は168億円(前期比105.4%)だったが、のれん・無形資産の減損25億円や店舗減損11億円などを特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は94億円(前期比98.8%)となった。

項目(百万円)2025/2期(前期)2026/2期(当期)前期比
売上高293,110304,351103.8%
売上総利益160,282166,108103.6%
販管費144,771149,583103.3%
営業利益15,51016,524106.5%
経常利益15,96416,827105.4%
親会社株主に帰属する当期純利益9,6149,49898.8%
EBITDA26,69228,939108.4%

セグメント別(グループ会社別)の状況

中核となる「新アダストリア+アンドエスティ社+アンドエスティHD」(前期のアダストリア単体に相当する3社連結)は増収減益となった。一方、国内グループ会社・海外グループ会社はいずれも増益、飲食のゼットンは決算期変更の影響で前期が13ヶ月決算だったため単純比較では減収となったが、12ヶ月間対比では実質104%増収し黒字転換した。

区分指標2025/2期2026/2期前期比
新アダストリア+AST+HD売上高231,464242,718104.9%
国内グループ会社売上高27,60327,32699.0%
海外グループ会社売上高23,92023,85899.7%
ゼットン売上高14,60614,759101.0%
新アダストリア+AST+HD営業利益14,30612,95190.5%
国内グループ会社営業利益1,3462,203163.6%
海外グループ会社営業利益5351,388259.1%
ゼットン営業利益▲41123
連結損益計算書サマリー①(事業別・グループ会社別の売上高構成)
出典:2026年2月期 通期 決算説明会資料 P.6

通期業績予想

2027年2月期の通期連結業績予想は、売上高3,140億円(前期比103.2%)、売上総利益率55.0%(前期比+0.4pt)、営業利益172億円(前期比104.1%)、経常利益172億円(前期比102.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益105億円(前期比110.5%)、ROE12.4%(前期比+0.4pt)を計画する。売上高はファッション需要の底堅い推移や国内外の出店、「and ST」のオープン化により、昨年の期中終了事業分を吸収し増収を見込む。当期純利益は、退任取締役への特別功労金支給に関わる特別損失12億円を一過性費用として計上するものの、増益を計画している。

項目(百万円)2026/2期(実績)2027/2期(予想)前期比
売上高304,351314,000103.2%
売上総利益166,108172,850104.1%
売上総利益率54.6%55.0%+0.4pt
販管費149,583155,650104.1%
販管費率49.1%49.6%+0.5pt
営業利益16,52417,200104.1%
営業利益率5.4%5.5%+0.1pt
経常利益16,82717,200102.2%
経常利益率5.5%5.5%+0.0pt
親会社株主に帰属する当期純利益9,49810,500110.5%
ROE12.0%12.4%+0.4pt
EBITDA28,93927,88096.3%
2027年2月期 通期連結業績予想
出典:2026年2月期 通期 決算説明会資料 P.15

株主還元

配当性向30%・DOE4.5%以上を基本方針とし、配当の安定性と成長投資・還元のバランスを考慮する。2026年2月期の年間配当は期初予想どおり90円(中間配当45円、期末配当45円)で、配当性向は43.7%だった。2027年2月期も年間配当90円(中間配当45円、期末配当45円)を予想しており、配当性向は39.5%を見込む。一過性特別損失調整後の配当性向は2026年2月期32.7%、2027年2月期(予想)35.4%。

項目2023/2期2024/2期2025/2期2026/2期2027/2期(予想)
一株配当(円)6085909090
(うち中間配当)(25)(35)(35)(45)(45)
配当総額(百万円)2,7393,8804,2114,2104,210
連結純利益(百万円)7,54013,5139,6149,49810,500
配当性向36.1%28.5%43.1%43.7%39.5%
配当性向(一過性特別損失調整後)32.7%35.4%
ROE13.3%20.9%13.1%12.0%12.4%
DOE4.8%5.9%5.6%5.2%4.9%
株主還元方針と配当実績・予想
出典:2026年2月期 通期 決算説明会資料 P.17

中期経営計画/トピック

2025年9月に持株会社体制へ移行し「株式会社アンドエスティHD」に商号変更、2026年3月にはHDの代表取締役社長を交代し新体制へ経営のバトンを継承した。中期経営計画2030では、プラットフォーム事業・ブランドリテール事業・グローバル事業の3事業を通じて「Play fashion!」プラットフォーマーとしての成長を目指し、2030年2月期に連結売上高4,000億円、GMV(流通総額)1,000億円、連結営業利益率8%を目指す姿として掲げる。2026年2月期は、プラットフォーム事業でand STのGMVが計画を上回る462億円(前年同期比114.8%)、グループ外ブランドの参画数も計画超過となった一方、主力ブランドのグローバルワークが伸び悩むなど利益面は計画に遅れが生じた。

中期経営計画2030の方向性と進捗
出典:2026年2月期 通期 決算説明会資料 P.20

※本記事はアンドエスティHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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