キリンホールディングス

キリンHD、2025年12月期は売上収益・事業利益とも過去最高 親会社所有者利益は2.5倍の1,475億円に

決算サマリー 2026.08.10
キリンHD、2025年12月期は売上収益・事業利益とも過去最高 親会社所有者利益は2.5倍の1,475億円に

※本記事はキリンホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

キリンホールディングスの2025年12月期(2025年度)通期決算は、売上収益24,334億円(前期比4.1%増)、事業利益2,518億円(同19.3%増)で、いずれも過去最高を更新した。税引前利益は2,379億円(同70.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,475億円(同153.4%増)と大幅増益となり、EPSは182円(前期比110円増)で年初目標を達成した。ROICは7.6%となり、年初目標を達成した。年間配当は前期比3円増配の74円を予定する。

目次

連結業績(2025年度 実績)

事業利益の大幅増加に加え、事業利益以下の一時発生コストの抑制に注力したことが奏功し、税引前利益と親会社所有者利益は大幅増益となった。事業利益は、各事業の順調な進捗とFANCLの年間寄与、医薬事業の技術ライセンス収入の想定以上の増加によって大幅増益となった。

項目24年実績25年実績増減
売上収益23,384億円24,334億円950億円4.1%
事業利益2,110億円2,518億円408億円19.3%
税引前利益1,397億円2,379億円981億円70.2%
親会社の所有者に帰属する当期利益582億円1,475億円893億円153.4%
ROIC4.1%7.6%
EPS72円182円110円153.4%
一株当たり年間配当金71円74円3円4.2%

セグメント別(事業別)の状況

為替影響を加味すればほぼ全ての事業が増益となり、結果として酒類・飲料・医薬・ヘルスサイエンスの4セグメントすべてがバランスよく増益となった。ヘルスサイエンス事業はFANCLの年間寄与と協和発酵バイオの黒字化により大幅な収益性改善を実現し、医薬事業は技術ライセンス収入の想定以上の増加とコスト管理の徹底により、減益計画から一転して増益となった。なお、競合のサイバー攻撃の影響により国内酒類事業等で増益影響が発生した。

2025年度実績 連結事業利益 セグメント別損益分析(対前年)
出典:キリンホールディングス 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.4
セグメント24年実績事業利益25年実績事業利益増減
酒類1,240億円1,354億円113億円9.1%
飲料640億円677億円37億円5.8%
医薬919億円1,023億円105億円11.4%
ヘルスサイエンス-109億円111億円220億円
その他0億円-11億円-11億円
全社費用・セグメント間取引消去-580億円-636億円-55億円
連結事業利益2,110億円2,518億円408億円19.3%
2025年度実績 セグメント別事業利益
出典:キリンホールディングス 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.10

通期業績予想(2026年度)

2026年度は、売上収益24,800億円(前期比1.9%増)を計画する一方、事業利益は前年の競合のサイバー攻撃に伴う影響の反動や、医薬事業におけるrocatinlimabの権利再取得に伴う研究開発費・米国上市準備費用の増加により2,350億円(同6.7%減)を見込む。事業利益は減益を計画するものの、事業利益以下の一時発生コストのさらなる抑制により、税引前利益は2,580億円(同8.5%増)、親会社所有者利益は1,560億円(同5.7%増)と対前年で増益を計画する。EPSは193円(前期比+1桁後半%)の成長を目指す。なお、Four Roses社の売却に伴う影響は2026年度予想に加味していない。

項目25年実績26年予想増減
売上収益24,334億円24,800億円466億円1.9%
事業利益2,518億円2,350億円-168億円-6.7%
税引前利益2,379億円2,580億円201億円8.5%
親会社の所有者に帰属する当期利益1,475億円1,560億円85億円5.7%
ROIC7.6%7.7%
EPS182円193円11円6.0%
一株当たり年間配当金74円76円2円2.7%
2026年度予想サマリー
出典:キリンホールディングス 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.5

セグメント別事業利益(2026年度予想)

セグメント別では、医薬事業がrocatinlimabの権利再取得に伴う研究開発費増により890億円(前期比13.0%減)と減益を見込む一方、ヘルスサイエンス事業はBlackmoresの伸長等により130億円(同17.5%増)の増益を計画する。酒類事業は競合のサイバー攻撃影響の反動などにより1,320億円(同2.5%減)を見込む。事業利益は減益予想だが、2025年の競合のサイバー攻撃に伴うプラス影響と、rocatinlimabの権利再取得に伴う研究開発費増を除いたベースでは増益を目指すとしている。

2026年度予想 セグメント別事業利益
出典:キリンホールディングス 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.12

株主還元

年間配当金は2025年度実績で前期比3円増配の74円とする予定。2026年度は前期比2円増配の76円を予定している。

項目24年実績25年実績26年予想
一株当たり年間配当金71円74円76円

その他の財務指標(2025年度末)

総資産は3兆4,940億円(前期末比1,399億円増)、資本合計は1兆5,951億円(同614億円増)、負債合計は1兆8,989億円(同785億円増)となった。グロスDEレシオは0.72倍(前期0.73倍)、ネットDebt/平準化EBITDAは2.22倍(前期2.39倍)、PBRは1.5倍(前期1.4倍)。営業活動によるキャッシュ・フローは2,954億円(前期比526億円増)、投資活動によるキャッシュ・フローは-1,850億円、フリーキャッシュ・フローは1,104億円(前期の-865億円から改善)、財務活動によるキャッシュ・フローは-1,105億円(前期は581億円の収入)となった。

※本記事はキリンホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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