※本記事はエスプールが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
エスプールが発表した2025年11月期の連結決算は、売上収益26,029百万円(前年同期比+1.9%)、営業利益2,418百万円(同△13.1%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,444百万円(同△31.2%)となった。ビジネスソリューション事業が二桁増収で人材ソリューション事業の減収を補い増収は確保したものの、品川センター撤退に伴う一過性損失や広域行政BPOサービスの苦戦などにより、営業利益は前期・計画をともに下回った。2026年11月期は増収増益を計画し、今期に基盤整備を進め、2027年11月期からの再成長を目指すとしている。
連結業績(2025年11月期 実績)
障がい者雇用支援、環境経営支援、販売促進支援の各サービスが業績をけん引し、売上収益は前期比+1.9%の26,029百万円となった。一方、人材アウトソーシングや広域行政BPOの苦戦に加え、一過性費用の計上により、営業利益は前期比△13.1%の2,418百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同△31.2%の1,444百万円にとどまった。
| 項目 | 2025年11月期 | 2024年11月期 | 増減 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 26,029 | 25,554 | +474 | +1.9% |
| 売上総利益 | 9,735 | 9,454 | +280 | +3.0% |
| 営業利益 | 2,418 | 2,783 | △364 | △13.1% |
| 営業利益率 | 9.3% | 10.9% | – | △1.6pt |
| 税引前利益 | 2,123 | 2,569 | △446 | △17.4% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 1,444 | 2,099 | △655 | △31.2% |
セグメント別業績の状況
ビジネスソリューション事業は障がい者雇用支援サービスなどが伸長し、売上収益16,554百万円(前期比+10.2%)と二桁増収となったが、一時費用の発生により営業利益は3,585百万円(同△3.1%)にとどまった。人材ソリューション事業は売上収益9,579百万円(同△9.8%)と減収したものの、高単価案件への注力と販管費抑制により営業利益は822百万円(同△5.2%)、営業利益率は8.6%(前期比+0.4pt)に改善した。
| セグメント | 指標 | 2025年11月期 | 2024年11月期 |
|---|---|---|---|
| ビジネスソリューション事業 | 売上収益 | 16,554 | 15,016 |
| 人材ソリューション事業 | 売上収益 | 9,579 | 10,620 |
| ビジネスソリューション事業 | 営業利益 | 3,585 | 3,699 |
| 人材ソリューション事業 | 営業利益 | 822 | 867 |

主要サービスの状況
障がい者雇用支援サービスは売上収益9,045百万円(前期比+12.6%)となり、採用・教育が円滑に進み計画を上回って着地した。環境経営支援サービスは企業向けの脱炭素対応ニーズの高まりを背景に売上収益1,928百万円(同+21.1%)と増収増益を達成した。一方、広域行政BPOサービスは国策系業務の拡大が限定的となり、売上収益1,368百万円(同△9.2%)にとどまり計画を大きく下回った。人材アウトソーシングサービスの内訳では、コールセンター業務が定型業務の縮小により減収となったが、建設技術者派遣は1Qの黒字化以降順調に拡大した。

通期業績予想(2026年11月期)
2026年11月期の業績予想は、売上収益26,844百万円(前期比+3.1%)、営業利益2,733百万円(同+13.0%)、税引前利益2,436百万円(同+14.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,659百万円(同+14.9%)としている。セグメント別では、ビジネスソリューション事業が増収増益を計画する一方、人材ソリューション事業は派遣スタッフの採用強化に向けた投資により、売上減少に比例して利益減少が大きくなる計画としている。
| 項目 | 2026年11月期(計画) | 2025年11月期(実績) | 増減 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 26,844 | 26,029 | +814 | +3.1% |
| 売上総利益 | 10,324 | 9,735 | +588 | +6.0% |
| 営業利益 | 2,733 | 2,418 | +314 | +13.0% |
| 営業利益率 | 10.2% | 9.3% | – | +0.9pt |
| 税引前利益 | 2,436 | 2,123 | +312 | +14.7% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 1,659 | 1,444 | +214 | +14.9% |

半期業績予想(2026年11月期)
営業利益は下期偏重の計画(1Q:△205百万円、2Q:644百万円、3Q:517百万円、4Q:1,777百万円)としており、広域行政BPOおよび環境経営支援サービスが下期に収益化が進む事業特性のため、上期赤字・下期黒字の構成となる見込み。
| 項目 | 2026年11月期計画(上期) | 2026年11月期計画(下期) | 2025年11月期実績(上期) | 2025年11月期実績(下期) |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 12,369 | 14,475 | 12,499 | 13,530 |
| 売上総利益 | 4,264 | 6,060 | 4,424 | 5,310 |
| 営業利益 | 439 | 2,294 | 806 | 1,612 |
| 税引前利益 | 291 | 2,145 | 670 | 1,453 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 194 | 1,465 | 410 | 1,033 |
株主還元
配当は1株当たり10円を維持する計画で、連結配当性向は47.2%となる見込み。配当方針は連結配当性向30%以上とし、減益の場合でも単年度での連結配当性向が60%を超えるまでは減配しない方針としている。

経営体制
2026年2月26日開催予定の第26期定時株主総会を経て、浦上壮平氏が代表取締役会長に、白川儀一氏が社長執行役員に就任予定。浦上氏が障がい者雇用支援事業を、白川氏がそれ以外の既存事業を担当する二頭体制とし、経営の実行力を高めグループの持続的成長を確実に推進するとしている。
※本記事はエスプールが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。