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カカクコム、2026年3月期は増収減益 売上収益は過去最高

決算サマリー 2026.08.20
カカクコム、2026年3月期は増収減益 売上収益は過去最高

※本記事はカカクコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

カカクコムの2026年3月期通期連結業績は、売上収益941億円(前期比+20.0%)、営業利益272億円(前期比-7.0%)となった。「食べログ」と「求人ボックス」が期初計画を超過し、売上収益は過去最高を更新した一方、求人ボックスへの成長投資に加えM&A案件関連費用やAI投資などの費用が発生し、営業利益は通期業績予想を若干下回った。2027年3月期は売上収益1,145億円(前年比+21.6%)、営業利益308億円(前年比+13.1%)を見込み、「食べログ」と「HR」セグメントが成長を牽引し、増収増益を目指すとしている。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

通期の売上収益は94,127百万円(前期比+15,692百万円、+20.0%)、営業利益は27,243百万円(同-2,050百万円、-7.0%)、税引前利益は27,347百万円(同-1,368百万円、-4.8%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は18,803百万円(同-1,230百万円、-6.1%)となった。営業利益は通期業績予想28,000百万円に対し進捗率97.3%。通期の営業利益の増減要因として、人件費1,074百万円増、外注費1,544百万円増、代理店手数料3,708百万円増、支払手数料等2,395百万円増があり、いずれも求人ボックスのブランド投資(累計70億円弱)に伴う増加とされている。

項目通期実績(百万円)前期比増減額前期比増減率通期業績予想(進捗率)
売上収益94,127+15,692+20.0%92,000(102.3%)
営業利益27,243-2,050-7.0%28,000(97.3%)
営業利益率28.9%-8.4pt30.4%(-)
税引前利益27,347-1,368-4.8%27,700(98.7%)
親会社の所有者に帰属する当期利益18,803-1,230-6.1%19,000(99.0%)
EPS(円)95.05-6.28
2026年3月期通期の連結業績サマリー
出典:カカクコム 2026年3月期 決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

食べログは売上収益40,239百万円(前期比+20.2%)、セグメント利益22,196百万円(同+22.8%)と、年間を通じて飲食店予約が強く成長し、飲食店広告も堅調に推移したことで高い利益水準を維持した。求人ボックスは売上収益20,205百万円(同+51.2%)と通期計画を10pt以上上振れて着地した一方、ブランド認知向上と販路拡大に向けた成長投資により、セグメント利益は-1,486百万円(同-5,749百万円、-134.9%)と15億円の損失となった。価格.comは売上収益23,611百万円(同-0.1%)とほぼ前年並みで、セグメント利益は12,548百万円(同+6.9%)と、前期計上の一時的な減損損失の剥落や運営効率の改善により増益した。インキュベーションは、25年4月にグループインしたLiPLUSホールディングスとタイムデザインが牽引し、売上収益10,071百万円(同+26.6%)、セグメント利益2,740百万円(同+42.3%)と二桁の増収増益となった。なお、セグメント利益調整額は-8,756百万円(同-2,048百万円、-30.5%)。

セグメント指標通期実績(百万円)前期比増減額前期比増減率
価格.com売上収益23,611-32-0.1%
価格.comセグメント利益12,548+814+6.9%
食べログ売上収益40,239+6,766+20.2%
食べログセグメント利益22,196+4,117+22.8%
求人ボックス売上収益20,205+6,841+51.2%
求人ボックスセグメント利益-1,486-5,749-134.9%
インキュベーション売上収益10,071+2,117+26.6%
インキュベーションセグメント利益2,740+815+42.3%
セグメント利益調整額-8,756-2,048-30.5%
セグメント別の売上収益とセグメント利益(2026年3月期)
出典:カカクコム 2026年3月期 決算説明資料 P.5

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期の業績予想は、売上収益1,145億円(前年比+21.6%)、営業利益308億円(前年比+13.1%)。「食べログ」と「HR」セグメントが全体の成長を強力に牽引する計画で、「HR」セグメントへの成長投資は継続するものの、増収増益を目指すとしている。

項目2027年3月期予想前年比
売上収益1,145億円+21.6%
営業利益308億円+13.1%
2027年3月期の業績と配当の予想
出典:カカクコム 2026年3月期 決算説明資料 P.16

セグメント別業績予想

セグメント別の2027年3月期予想は、価格.comが売上収益246億円(YoY+4%)、セグメント利益133億円(YoY+6%)。食べログは売上収益465億円(YoY+16%)、セグメント利益254億円(YoY+14%)。HRセグメント(求人ボックスとエンゲージの合計)は売上収益318億円、セグメント利益-9億円で、エンゲージ連結化などに伴う初期費用によりセグメント利益は一時的な赤字を見込む。なお求人ボックス単体では売上収益262億円(YoY+30%)、営業利益0億円(前年同期比15億円の改善)を予想している。インキュベーションは売上収益117億円(YoY+15%)、セグメント利益31億円(YoY+13%)を見込む。セグメント利益調整額は-99億円(YoY+13%)で、生成AIなどの先端技術への投資に加え、営業人員の拡充によるオフィスの拡張、エンゲージ事業のグループインに伴う管理体制の構築により増加するとしている。

セグメント指標予想前年比
価格.com売上収益246億円+4%
価格.comセグメント利益133億円+6%
食べログ売上収益465億円+16%
食べログセグメント利益254億円+14%
HR売上収益318億円
HRセグメント利益-9億円
インキュベーション売上収益117億円+15%
インキュベーションセグメント利益31億円+13%
セグメント利益調整額-99億円+13%
2027年3月期セグメント別業績予想および事業方針
出典:カカクコム 2026年3月期 決算説明資料 P.17

株主還元

2026年3月期の1株当たり配当は50円(普通配当のみ)、配当性向は52.6%、総還元性向は52.6%、自己株式の取得は0億円だった。中長期的な株主還元方針として、継続的な配当(年2回、配当性向50%以上)を実施し、成長投資を行った上での余剰資金は、総還元性向80%を上限に自己株買い・特別配当により機動的に還元するとしている。2027年3月期の配当性向は51.6%を予想している。

中期経営計画

連結の中期経営計画では、売上収益をFY25/3実績784億円からFY30/3予想1,430億円(5年CAGR+13%)へ、営業利益を293億円から530億円へ拡大する計画。セグメント別の5年CAGR予想は、価格.comが売上収益+3%・セグメント利益+5%、食べログが売上収益+10%・セグメント利益+11%、HRが売上収益+31%・セグメント利益+29%、インキュベーションが売上収益+9%・セグメント利益+16%。中長期的な経営指標としてROE40%以上、自己資本比率50%以上、営業利益率40%以上を掲げ、既存事業のアセット・ノウハウを活用した新規領域への事業拡大・横展開や、先端技術に関する研究開発への投資を成長投資の方針としている。

※本記事はカカクコムが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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