※本記事はオプロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オプロ(228A)は2025年11月期通期決算で、売上高2,552百万円(前期比+21.3%)、営業利益331百万円(同+54.7%)、経常利益337百万円(同+59.9%)、当期純利益241百万円(同+59.9%)を計上し、増収増益で着地した。2025年10月9日に発表した修正後の業績予想に対しても、売上高は計画比100.9%、営業利益は計画比115.6%と上回った。クラウドサービスの年間経常収益(ARR)は2025年11月末時点で21.7億円(前年同月末比+15.1%)、契約社数は1,546社、月次解約率は0.35%となった。
業績(2025年11月期 実績)
売上高及び各段階利益は、投資を継続しながらも収益性が向上し、修正後の業績予想を上回って着地した。ARRは想定を下回ったものの、組織変更により強化したプロフェッショナルサービスが想定以上に寄与した。前年を上回る投資を行いながらも、売上成長及びソフトウエアの資産計上により、段階利益は大幅に増加した。なお、monday.com向け追加開発の中断や回収が見込めない初期開発分の除却など、合計約2,000万円を特別損失として計上した。
| 項目 | 当期(2025年11月期) | 前期(2024年11月期) | 増減率 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,552百万円 | 2,104百万円 | +21.3% | 100.9% |
| 営業利益(営業利益率) | 331百万円(13.0%) | 214百万円(10.2%) | +54.7% | 115.6% |
| 経常利益(経常利益率) | 337百万円(13.2%) | 210百万円(10.0%) | +59.9% | 115.3% |
| 当期純利益(当期純利益率) | 241百万円(9.4%) | 150百万円(7.2%) | +59.9% | 122.1% |
主要KPI(2025年11月末時点)
2025年11月末時点のARRは21.7億円(前年同月末比+15.1%、年平均成長率+27.8%)、契約社数は1,546社、ARPUは140万円となった。月次解約率は0.35%と前年同月末比△0.12ptで、依然として低水準を維持している。
| 指標 | 2025年11月末時点 |
|---|---|
| ARR | 21.7億円 |
| ARR成長率(前年同月末比) | +15.1% |
| 契約社数 | 1,546社 |
| ARPU | 140万円 |
| 月次解約率 | 0.35%(前年比△0.12pt) |
| 従業員数 | 119名 |
事業別ARRの状況
事業別のARR(2025年11月末時点)は、データオプティマイズソリューションが1,595百万円(前年同期1,397百万円)、セールスマネジメントソリューションが579百万円(前年同期493百万円)となった。月次解約率はセールスマネジメントソリューションが0.20%、データオプティマイズソリューションが0.39%と、いずれも低水準を維持している。
| 事業 | 指標 | 当期(2025年11月末) | 前期(2024年11月末) |
|---|---|---|---|
| データオプティマイズソリューション | ARR | 1,595百万円 | 1,397百万円 |
| セールスマネジメントソリューション | ARR | 579百万円 | 493百万円 |
| 合計 | ARR | 2,175百万円 | 1,890百万円 |

通期業績予想(2026年11月期)
2026年11月期は、売上高3,226百万円(前期比+26.4%)、営業利益418百万円(同+26.4%)、経常利益431百万円(同+27.9%)、当期純利益304百万円(同+26.2%)を見込む。売上高は前年同期比+26.4%と高い成長を維持する見通しで、ARRは30%以上の成長を見込んでいる。AI活用による生産性向上や人材投資、広告販促への継続投資を行う一方、営業利益率は前期と同水準の13.0%を計画。Rule of 40%は未達となる可能性があるものの、成長投資を継続しながら収益性の改善も見込んでおり、達成可能性を十分に残した計画としている。
| 項目 | 予想(2026年11月期) | 実績(2025年11月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,226百万円 | 2,552百万円 | +26.4% |
| 営業利益(営業利益率) | 418百万円(13.0%) | 331百万円(13.0%) | +26.4% |
| 経常利益(経常利益率) | 431百万円(13.4%) | 337百万円(13.2%) | +27.9% |
| 当期純利益(当期純利益率) | 304百万円(9.4%) | 241百万円(9.4%) | +26.2% |

エンタープライズ市場戦略と成長計画
2025年11月末時点で、エンタープライズ顧客(従業員数500人以上及び公共)との契約ARRは約13億円(1,297百万円)に達し、全契約ARRに占める比率は59.6%となった。ARPUは全体平均の1,407千円に対しエンタープライズ顧客は3,268千円と、全体の約2.3倍の水準にある。2026年11月期末(計画)には、エンタープライズ顧客のARRを1,692百万円(+30.4%)、契約社数を446社(+12.3%)、ARPUを3,794千円(+16.1%)とする成長計画を掲げており、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)のクラウドサービスリスト登録完了を追い風に、エンタープライズ顧客の獲得を本格化させるとしている。

中期経営計画
オプロは、2025年11月期の結果を踏まえ、ARRの達成目標を「2031年11月期までに約100億円」に再設定した(現状のARRは約22億円)。年平均成長率(CAGR)約30%水準での継続的なARR成長を目指すとしており、ISMAP登録を含む中期戦略の着実な実行により目標達成は十分に見込まれるとしている。あわせて、2026年11月期以降、売上高成長25~30%、営業利益率10~15%の達成を目安に、Rule of 40%の継続的な達成を目指す方針を示した。

株主還元
本決算説明資料には、配当や自己株式取得など株主還元に関する記載は無い。
※本記事はオプロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。