※本記事はカンロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
カンロ(TSEコード:2216)は2026年2月13日、2025年12月期の決算説明会を開催した。2025年度は売上高34,771百万円(前年比+9.4%)、営業利益4,691百万円(同+9.5%)と増収増益で、過去最高の売上高・利益を達成した。あわせて公表した2026年度通期連結業績予想では、売上高36,500百万円(前年比+5.0%)と、売上高・利益ともに過去最高を更新する水準を見込む。なお、2025年12月期期末より連結決算を開始しており、連結対象「Kanro America Inc.」の業績が連結決算に与える影響は軽微であるため、前年との比較は2024年12月期単体財務諸表との増減額・増減率で記載されている。
連結業績(2025年12月期 実績)
2025年度(連結)は売上高34,771百万円(前年比+9.4%)、営業利益4,691百万円(同+9.5%)、経常利益4,746百万円(同+10.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,378百万円(同+3.6%)となった。修正予想(2025年7月29日公表値)との対比でも売上高+2.0%、営業利益+6.6%の超過となり、増収増益。過去最高の売上高・利益を達成した。
| 項目 | 2025年度実績(連結) | 2024年度実績(単体) | 前年増減 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 34,771 | 31,778 | +2,993 | +9.4% |
| 営業利益 | 4,691 | 4,284 | +407 | +9.5% |
| 経常利益 | 4,746 | 4,315 | +431 | +10.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,378 | 3,260 | +118 | +3.6% |
前年比の増減要因として、売上高では、飴はのど飴(「健康のど飴」シリーズ、「ノンシュガーのど飴」シリーズ)およびグルメ系製品(「じゅるる」)が好調に推移。グミは他社との競争が激化する中、主力ブランド「ピュレグミ」の販売増と「グミッツェル」の好調が継続した。利益面では、販売増による限界利益増が、原材料価格の高止まりや広告宣伝費、人件費、システム関連経費、米国進出等の事業領域拡大に向けた施策経費などの一般管理費の増加を上回った。当期純利益は、政策保有株式の縮減による特別利益の反動減や実効税率上昇等があるも増益となった。

主力商品・市場の状況
キャンディ市場(小売販売金額、2025年1-12月、インテージSRI+)は、のど飴の伸長やグミ市場の拡大等により前年比+9.1%の3,818億円に拡大し、初めて年間のグミ販売金額(1,297億円)が飴(ハードキャンディ、1,285億円)の販売金額を超える年となった。カンロの市場シェアは、キャンディ市場全体で11.7%(前年12.1%)、飴(ハードキャンディ)で19.5%(前年19.4%)、グミで14.9%(前年15.9%)だった。
自社商品の売上は、飴が前年比+8.1%。ミルクキャンディブランド売上No.1(インテージSRI+、2024年4月~2025年3月累計販売金額ブランドランキング)の「金のミルクキャンディ」はグルメカテゴリーの伸び悩みで前年比△0.4%の減収となったが、「ノンシュガーのど飴ブランド」「健康のど飴ブランド」はのど飴需要の増加に対応し、それぞれ前年比+10%・+1%の増収となった。グミは前年比+10.8%。「ピュレグミ」はTVCM展開と「ピュレグミプレミアム」の伸長により前年比+9%の増収、「カンデミーナグミ」はブランド全体で前年比+0.7%の増収、「マロッシュ」は7月からのリブランディングとPR効果で下期に伸長した。直営店舗「ヒトツブカンロ」等の「グミッツェル」は伸長が継続し、サブスクリプションサービス「グミッツェル for me」が好調に推移した。
通期業績予想(2026年12月期)
2026年度は売上高36,500百万円(前年比+5.0%)、営業利益4,900百万円(同+4.4%)、経常利益4,900百万円(同+3.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,450百万円(同+2.1%)を予想し、売上高・利益ともに過去最高を更新する水準を見込む。売上高は飴・グミの主力ブランドを中心とした伸長、生産体制の整備(生産設備の更新、人員増強等)に加え、一部の飴商品の価格改定も寄与する。営業利益は、包材等原材料価格の高止まりや物流関連コストの上昇、事業領域拡大・経営基盤整備に向けた人件費および施策経費の増加といったコストアップ要因を、増収による限界利益の増加により吸収する計画。当期純利益は政策保有株式の縮減による特別利益の反動減を織り込む。
| 項目 | 2026年度予想 | 前年増減 | 前年比 | 2025年度実績 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,500 | +1,728 | +5.0% | 34,771 |
| 営業利益 | 4,900 | +208 | +4.4% | 4,691 |
| 経常利益 | 4,900 | +153 | +3.2% | 4,746 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,450 | +71 | +2.1% | 3,378 |

株主還元
株主還元は、中期経営計画2030で定めた配当性向40%を基本に成長投資との両立を図る方針。2025年7月1日には1株を3株とする株式分割を実施した。1株当たり年間配当金(株式分割後換算)は、2025年度実績が32.00円(配当性向39.9%)、2026年度予想は前年比+1.00円の33.00円(配当性向40.3%)としている。
| 項目 | 2024年度実績 | 2025年度実績 | 2026年度予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金(円) | 31.00 | 32.00 | 33.00 |
| 配当性向(%) | 40.0 | 39.9 | 40.3 |

中期経営計画2030の進捗と2026年度経営方針
2025年は中期経営計画2030の初年度にあたり、中期財務目標の達成に向けて順調に推移する見通し。2030年目標は売上高500億円以上(CAGR7.8%以上)、営業利益率13%以上、EBITDA100億円、ROIC11%以上、ROE15%以上としている。2026年のROICは新グミラインの投資の影響もあり前年比で低下する予想。事業面では、2027年7月の稼働に向けた朝日工場の新グミライン増設が2025年10月に着工し順調に進捗しているほか、2025年5月に米国現地法人「Kanro America Inc.」を設立、9月に米国で「ピュレグミ」の販売を開始し、2026年はカリフォルニア州から隣接州へ販売エリア拡大を目指す。2026年は設備等への先行投資に加え国内市場の更なる競争激化が想定されることから、経営資源を最大限効率的に活用し、オールカンロで企業価値・ブランド価値のさらなる向上に取り組む年と位置付けている。
| 指標 | 2025年実績 | 2026年予想 | 2030年目標 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 347億円 | 365億円(前年比+5.0%) | 500億円以上(CAGR:7.8%以上) |
| 営業利益率 | 13.5% | 13.4% | 13%以上 |
| EBITDA | 62.9億円 | 65.6億円 | 100億円 |
| ROIC | 18.3% | 16.0% | 11%以上 |
| ROE | 18.9% | 17.2% | 15%以上 |

※本記事はカンロが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。