※本記事は成学社が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
成学社は2026年6月3日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の決算を発表した。売上高は15,156百万円(前期比+6.1%)、営業利益は978百万円(同+25.8%)、経常利益は965百万円(同+27.2%)、当期純利益は583百万円(同+26.5%)となり、いずれも当期計画を上回った。個別指導部門の塾生数の伸びがけん引し、売上高・利益ともに過去最高を更新した。
連結業績(当期実績)
売上高、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前期を上回り、営業利益率は5.4%から6.5%へ、経常利益率は5.3%から6.4%へ改善した。当期計画に対しては、売上高がほぼ計画どおり(達成率99.7%)だった一方、営業利益(達成率118.4%)、経常利益(同119.9%)、当期純利益(同135.9%)は計画を大きく上回った。
| 項目 | 前期実績 | 当期実績 | 前期比 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 14,287 | 15,156 | +869 | +6.1% |
| 営業利益(百万円) | 778 | 978 | +200 | +25.8% |
| 経常利益(百万円) | 758 | 965 | +206 | +27.2% |
| 当期純利益(百万円) | 461 | 583 | +122 | +26.5% |
営業損益の増減要因
営業損益の増減要因を見ると、売上高の増加が869百万円の増益要因となった一方、人件費の増加484百万円、広告宣伝費の増加156百万円、家賃の増加34百万円、その他費用の増加78百万円が減益要因となった。備品関連費用の減少(△50百万円)と支払報酬の減少(△34百万円)は増益に寄与した。これらの結果、前期実績778百万円から当期実績978百万円へと200百万円の増益となった。
部門別(セグメント別)の状況
教育関連事業の売上高は15,050百万円(前期比+872百万円)となった。個別指導部門は10,086百万円(同+616百万円)、保育部門は1,752百万円(同+143百万円)、その他部門は702百万円(同+115百万円)といずれも増収となった一方、クラス指導部門は2,508百万円(同△1百万円)とほぼ横ばいだった。不動産賃貸事業は39百万円(同△2百万円)、飲食事業は67百万円(同+0百万円)だった。保育部門では認可保育所の給付金等の増加、その他部門では日本語学校の新入生受入が好調に推移したことなどにより増収した。
| 部門 | 前期実績(百万円) | 当期実績(百万円) | 増減(百万円) |
|---|---|---|---|
| 個別指導 | 9,470 | 10,086 | +616 |
| クラス指導 | 2,509 | 2,508 | △1 |
| 保育 | 1,609 | 1,752 | +143 |
| その他 | 587 | 702 | +115 |
| 不動産賃貸事業 | 41 | 39 | △2 |
| 飲食事業 | 67 | 67 | +0 |

教室展開の状況
2026年3月期末の直営教室数は277教室(前期末比±0)、フランチャイズ教室数は52教室(同+2)となった。地域別では大阪府143教室、その他近畿圏75教室、東京都35教室など近畿圏を中心に展開している。
| 地域 | 個別指導 | クラス指導 | 保育 | その他 | 直営計 | フランチャイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大阪府 | 110 | 48 | 15 | 2 | 143 | 11 |
| その他近畿圏 | 65 | 15 | 2 | 1 | 75 | 21 |
| 東京都 | 34 | 2 | ― | ― | 35 | 10 |
| 埼玉県 | 11 | ― | ― | ― | 11 | 4 |
| 神奈川県 | 6 | 1 | ― | ― | 7 | 1 |
| 千葉県 | 4 | ― | ― | ― | 4 | 3 |
| 海外 | ― | ― | ― | 2 | 2 | 2 |
| 合計 | 230 | 66 | 17 | 5 | 277 | 52 |

通期業績予想(2027年3月期計画)
2027年3月期の業績予想は、売上高16,223百万円(前期比+1,066百万円、+7.0%)、営業利益1,064百万円(同+85百万円、+8.7%)、経常利益1,031百万円(同+65百万円、+6.8%)、当期純利益609百万円(同+25百万円、+4.4%)としている。主力ブランド「個別指導学院フリーステップ」では関東圏での教室展開を強化し、学習管理システムや会員サイト等の改善・改修を進めて塾生数の増加を図るほか、「オンライン個別指導 フリーステップ Link One」の拡充、クラス指導部門の運営効率化、保育・日本語学校の運営体制強化により利益成長を目指す。
| 項目 | 前期実績(26/3期) | 当期計画(27/3期) | 増減 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 15,156 | 16,223 | +1,066 | +7.0% |
| 教育関連事業(百万円) | 15,050 | 16,105 | +1,055 | +7.0% |
| 営業利益(百万円) | 978 | 1,064 | +85 | +8.7% |
| 経常利益(百万円) | 965 | 1,031 | +65 | +6.8% |
| 当期純利益(百万円) | 583 | 609 | +25 | +4.4% |

株主還元
配当については、長期にわたる安定基盤の確立に努めるとともに継続的かつ安定的な配当を実施する方針で、収益状況に応じて配当性向を勘案し、1株当たり配当額の向上を図るとしている。株主優待制度として、基準日(3月31日)に1単元以上保有する株主を対象に、一律QUOカード1,000円分を贈呈している。

トピック(グループ事業の発展)
2025年3月より「開成教育グループ 駿台Diverse」をフリーステップ全教室に導入し、大学受験専門館20教室にも併設した。2026年4月には「オンライン個別指導 フリーステップ Link One」をブランド化し、総合型選抜対策オンラインコースを開講した。また、2024年6月には医学部・難関大学受験に特化した株式会社一会塾を連結子会社化するなど、学習塾のノウハウを活用した新規事業の創出・参入を進めている。
※本記事は成学社が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。