※本記事はアイティメディアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アイティメディア株式会社は2026年5月26日、2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の連結決算を発表した。売上収益は前期比2.6%増の83億11百万円となった一方、営業利益は同13.0%減の17億65百万円、当期利益は同20.4%減の11億91百万円となった。BtoBメディア事業は国内SaaS系顧客の鈍化などにより減収減益となったが、BtoCメディア事業は運用型広告収益の増加や広告単価の改善により増収増益となった。2027年3月期は過去最高の売上収益を計画し、4期ぶりの増益を見込んでいる。
連結業績(当期 実績)
売上収益は前期の81億円から83億11百万円へ増加した。一方、調整後EBITDAは19億31百万円(前期比8.7%減)、営業利益は17億65百万円(同13.0%減、営業利益率21.2%、前期比▲3.8pt)、税引前利益は18億1百万円(同13.7%減)、当期利益は11億91百万円(同20.4%減)となった。1株当たり当期利益(EPS)は61.34円(前期比▲15.84円、▲20.5%)だった。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 8,311百万円 | 8,100百万円 | +2.6% |
| 調整後EBITDA | 1,931百万円 | 2,115百万円 | ▲8.7% |
| 営業利益 | 1,765百万円 | 2,028百万円 | ▲13.0% |
| 税引前利益 | 1,801百万円 | 2,087百万円 | ▲13.7% |
| 当期利益 | 1,191百万円 | 1,496百万円 | ▲20.4% |
| EPS | 61.34円 | 77.18円 | ▲20.5% |
セグメント別の状況
BtoBメディア事業の売上収益は前期比0.2%減の66億19百万円、営業利益は同29.1%減の12億7百万円(営業利益率18.2%、前期比▲7.5pt)となった。国内SaaS系顧客の鈍化に加え、成長を続ける発注ナビへの広告宣伝費投入が影響した。一方、BtoCメディア事業の売上収益は同15.1%増の16億91百万円、営業利益は同71.9%増の5億57百万円(営業利益率33.0%、前期比+10.9pt)となった。運用型広告収益の増加とUI・コンテンツ編成の最適化による広告単価改善が寄与した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| BtoBメディア事業 | 売上収益 | 6,619百万円 | 6,630百万円 |
| BtoBメディア事業 | 営業利益 | 1,207百万円 | 1,704百万円 |
| BtoCメディア事業 | 売上収益 | 1,691百万円 | 1,470百万円 |
| BtoCメディア事業 | 営業利益 | 557百万円 | 324百万円 |
通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上収益92億円(前期比+10.7%)、調整後EBITDA22億円(同+13.9%)、営業利益20億円(同+13.3%)、親会社の所有者に帰属する当期利益13億80百万円(同+15.8%)、EPS70.86円(同+15.5%)としている。BtoBメディア事業は底打ちし、発注ナビの成長継続に加えマジセミ、ピイ.ピイ.コミュニケーションズが貢献する見通し。BtoCメディア事業は成長を継続する計画である。なお、次期連結業績予想より調整後EBITDAを新たに追加するとしている。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 9,200百万円 | 8,311百万円 |
| 調整後EBITDA | 2,200百万円 | 1,931百万円 |
| 営業利益 | 2,000百万円 | 1,765百万円 |
| 親会社所有者帰属当期利益 | 1,380百万円 | 1,191百万円 |
| EPS | 70.86円 | 61.34円 |
株主還元
配当方針(2024年1月公表)に基づき、連結配当性向70%以上を目標としている。2027年3月期は同方針に沿って配当性向70%水準の配当を計画している。最優先とする「戦略投資」と「資本効率改善」の両立を進めており、資本効率改善を企図した配当性向100%超の配当は終了し、今後も「戦略投資」を優先しつつ業績成長に伴う還元拡大を図るとしている。
中期経営計画/トピック
中期目標として2029年3月期(FY29)にEPS140円の達成を掲げ、営業利益30~40億円前後、当期利益27億円前後を目指す。中期のキャッシュフローアロケーション方針では、計画期間のキャッシュインフロー200億円~250億円(営業キャッシュフロー100億円~130億円、負債活用30億円~50億円等)に対し、成長投資60億円~100億円、株主還元85億円~100億円などへの配分を計画している。2026年1月には、ウェビナーを介したBtoBマーケティング支援企業マジセミ株式会社の全株式を取得(取得価額20億円、株式取得日2026年4月1日)することを公表し、リード提供サービスのシェア拡大とウェビナーコンテンツ強化を図るとしている。
※本記事はアイティメディアが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。