※本記事はユアテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ユアテックの2026年3月期連結業績は、売上高が252,262百万円(前期比△1.9%)と減収となった一方、営業利益は18,038百万円(同+11.4%)、経常利益は18,901百万円(同+9.2%)と増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失にのれん償却額および減損損失を計上したことにより10,325百万円(同△13.8%)と減益。2027年3月期は売上高273,000百万円、営業利益18,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益13,200百万円を見込んでいる。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は、個別決算の減収に加え、海外子会社において大型工事の受注が想定より遅れたことなどにより減収となった。利益面は、原価管理の徹底による工事採算性の向上により、営業利益・経常利益が増益。売上総利益は42,591百万円(前期比+7.7%)、売上高総利益率は前期の15.4%から16.9%に上昇した。営業利益率は6.3%から7.2%、経常利益率は6.7%から7.5%となっている。資料では、2026年3月期の営業利益・経常利益が過去最高と記載されている。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減額(増減率) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 252,262百万円 | 257,204百万円 | △4,942(△1.9%) |
| 売上総利益 | 42,591百万円 | 39,549百万円 | +3,041(+7.7%) |
| 営業利益 | 18,038百万円 | 16,185百万円 | +1,853(+11.4%) |
| 経常利益 | 18,901百万円 | 17,302百万円 | +1,598(+9.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 10,325百万円 | 11,982百万円 | △1,657(△13.8%) |
地域別の連結売上高は、東北地方および新潟県が213,402百万円(前期比△3.8%)、東北・新潟以外が21,864百万円(同+41.9%)、海外が16,994百万円(同△15.3%)。個別決算では、売上高は屋内配線工事において大型工事の進捗が当初の想定を下回ったことなどにより227,891百万円(前期比△0.4%)と減収、営業利益は16,650百万円(同+19.6%)、経常利益は18,051百万円(同+17.9%)と増益。当期純利益は特別損失に関係会社株式評価損を計上したことにより8,361百万円(同△23.5%)となった。受注工事高は253,751百万円(同+7.1%)と増加し、手持工事高は184,741百万円(同+16.3%)と高水準で推移している。
| 項目(個別) | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減額(増減率) |
|---|---|---|---|
| 受注工事高 | 253,751百万円 | 236,898百万円 | +16,853(+7.1%) |
| 売上高 | 227,891百万円 | 228,759百万円 | △868(△0.4%) |
| 売上総利益 | 38,073百万円 | 34,201百万円 | +3,871(+11.3%) |
| 営業利益 | 16,650百万円 | 13,923百万円 | +2,727(+19.6%) |
| 経常利益 | 18,051百万円 | 15,310百万円 | +2,741(+17.9%) |
| 当期純利益 | 8,361百万円 | 10,926百万円 | △2,565(△23.5%) |
| 手持工事高 | 184,741百万円 | 158,881百万円 | +25,859(+16.3%) |

工事別の状況(個別)
工事別の売上高(個別)は、屋内配線が大型工事の進捗が当初の想定を下回ったことなどにより68,139百万円(前期比△5.6%)と減少。空調管は大型の工場や商業施設工事等が竣工したことにより29,333百万円(同+10.6%)、発変電は再エネ関連工事等の受変電設備工事が順調に進捗し15,552百万円(同+10.5%)と増加した。受注工事高(個別)では、屋内配線が大型工場や海外の太陽光発電設備関連工事などの受注増加により89,067百万円(同+26.6%)、発変電が再エネ関連工事や工場等の受変電設備工事を順調に受注し19,893百万円(同+31.5%)と伸びた一方、配電線は高経年化設備対策工事などの反動減により63,965百万円(同△6.1%)となった。得意先別の受注工事高は、一般得意先が143,309百万円(構成比56.5%、前期比+17.6%)、東北電力グループが110,442百万円(構成比43.5%、同△4.0%)。
| 工事区分(個別) | 売上高 2026年3月期 | 売上高 2025年3月期 | 受注工事高 2026年3月期 | 受注工事高 2025年3月期 |
|---|---|---|---|---|
| 屋内配線 | 68,139百万円 | 72,203百万円 | 89,067百万円 | 70,332百万円 |
| 空調管 | 29,333百万円 | 26,512百万円 | 30,969百万円 | 32,388百万円 |
| 情報通信 | 11,424百万円 | 10,541百万円 | 13,885百万円 | 11,584百万円 |
| 配電線 | 65,646百万円 | 66,619百万円 | 63,965百万円 | 68,119百万円 |
| 送電 | 15,984百万円 | 15,530百万円 | 16,130百万円 | 18,392百万円 |
| 発変電 | 15,552百万円 | 14,068百万円 | 19,893百万円 | 15,132百万円 |
| 土木建築 | 21,811百万円 | 23,283百万円 | 19,838百万円 | 20,947百万円 |
| 計 | 227,891百万円 | 228,759百万円 | 253,751百万円 | 236,898百万円 |

2027年3月期 通期業績予想
2027年3月期は、中期経営計画(2024-2028)に基づく5つの基本戦略・主要施策のもと、グループ一丸となった施策展開により増収・増益を目指すとしている。連結では売上高273,000百万円(前期比+8.2%)、営業利益18,900百万円(同+4.8%)、経常利益19,500百万円(同+3.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益13,200百万円(同+27.8%)を予想。個別では受注工事高241,000百万円(同△5.0%)、売上高238,000百万円(同+4.4%)、営業利益17,000百万円(同+2.1%)、経常利益18,500百万円(同+2.5%)、当期純利益12,800百万円(同+53.1%)を見込む。工事別売上高(個別)の予想は、屋内配線76,000百万円(同+11.5%)、空調管32,500百万円(同+10.8%)、情報通信12,500百万円(同+9.4%)、配電線63,500百万円(同△3.3%)、送電16,500百万円(同+3.2%)、発変電16,500百万円(同+6.1%)、土木建築20,500百万円(同△6.0%)となっている。
| 項目 | 2027年3月期 予想 | 2026年3月期 実績 | 増減額(増減率) |
|---|---|---|---|
| 連結 売上高 | 273,000百万円 | 252,262百万円 | +20,737(+8.2%) |
| 連結 営業利益 | 18,900百万円 | 18,038百万円 | +861(+4.8%) |
| 連結 経常利益 | 19,500百万円 | 18,901百万円 | +598(+3.2%) |
| 連結 親会社株主に帰属する当期純利益 | 13,200百万円 | 10,325百万円 | +2,874(+27.8%) |
| 個別 受注工事高 | 241,000百万円 | 253,751百万円 | △12,751(△5.0%) |
| 個別 売上高 | 238,000百万円 | 227,891百万円 | +10,108(+4.4%) |
| 個別 営業利益 | 17,000百万円 | 16,650百万円 | +349(+2.1%) |
| 個別 当期純利益 | 12,800百万円 | 8,361百万円 | +4,438(+53.1%) |

株主還元
配当方針(2024年4月25日公表)では、将来に向けた事業展開・成長投資を考慮しながら、業績に応じ連結配当性向40%以上を安定的に利益還元することを基本方針としている。1株当たり配当金は、2026年3月期が中間36円・期末36円で連結配当性向47.9%、2027年3月期予想は中間39円・期末39円で連結配当性向40.6%。また、2024年10月に公表した「キャピタル・アロケーション」に基づき、中期経営計画(2024-2028)の期間内における総還元性向50~60%を想定し、安定配当に加えてバリュエーションや財務状況に応じて適宜、自己株式の取得を実施する予定としている。自己株式の取得は東北電力だけでなく一般市場からの取得も検討するとしている。

中期経営計画(2024-2028)
中期経営計画(2024-2028)については、数値目標の一部(営業利益、ROE)を2024年度に達成したことから、2025年10月に数値目標を引き上げた。事業ポートフォリオに基づき「既存事業の深化」と「成長分野への取り組み加速」を進め、東北・新潟での事業のさらなる深化を前提に、①東北・新潟以外、②海外事業、③再エネ関連工事、④リニューアル工事の4つを重点事業に設定している。売上高ベースの2028年度計画は、東北・新潟が2,182億円(2025年度実績2,029億円)、東北・新潟以外が313億円(同233億円)、海外事業が235億円(同179億円)、再エネ関連工事が112億円(同82億円)、リニューアル工事が423億円(同377億円)。経営資源の配分では、総額800億円規模の成長分野への投資によって収益拡大をはかるとしている。
海外の再生可能エネルギー関連事業では大型案件を2件受注した。ODA有償資金協力案件「ハルガダ太陽光発電設備整備事業」(エジプト・アラブ共和国ハルガダ、発注者:再生可能エネルギー庁(NREA))は発注額7,500百万円、工期は2025年11月~2027年4月。「ソクチャン7洋上風力発電所2期工事」(ベトナム国ソクチャン省、請負者:グループ会社SIGMA Engineering Joint Stock Company)は発注額1,256bilVND(円換算7,425百万円)、工期は2025年11月~2026年12月となっている。
※本記事はユアテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。