※本記事は大林組が公開したIR資料(インベスターズガイド 2026年6月版)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は同資料公表時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ガイドのAppendix(P.34〜39)には、2022〜2026年度(予想)の主要業績データと年度別の増減要因、連結BSデータがまとめられています。本記事では5年推移→2025年度の詳細→過年度の推移→財政状態の順に整理します。
主要指標の5年推移(2022〜2026年度予想)
| 指標 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結受注高 | 22,222億円 | 25,130億円 | 33,166億円 | 30,090億円 | 31,000億円 |
| 連結売上高 | 19,838億円 | 23,251億円 | 25,907億円 | 25,862億円 | 29,450億円 |
| 連結営業利益 | 938億円 | 793億円 | 1,424億円 | 1,946億円 | 1,800億円 |
| 当期純利益 | 776億円 | 750億円 | 1,453億円 | 1,737億円 | 1,570億円 |
| ROIC | 4.9% | 3.8% | 6.4% | 8.4% | 7.4% |
| ROE | 8.0% | 7.0% | 12.6% | 14.4% | 12.3% |
| 連結自己資本 | 9,971億円 | 11,516億円 | 11,582億円 | 12,584億円 | 12,900億円 |
| 連結有利子負債 | 3,379億円 | 3,238億円 | 3,627億円 | 3,440億円 | 3,300億円 |
(※2024年度は為替換算方法の変更により遡及適用後の数値。中計2022追補目標:売上2兆円台半ば、営業利益1,000億円以上、純利益1,000億円程度、ROIC中期的に5%以上、ROE2026年度10%以上、自己資本1兆円水準)

2025年度の増減要因(P.35)
- 売上高 2兆5,862億円(△45億円):国内建築事業における前年度の大型案件進捗の反動などにより減少した一方、海外建築・土木事業における手持ち工事の順調な進捗などにより前期並み
- 営業利益 1,946億円(+522億円):国内建築事業における追加・変更工事獲得や採算性の良い案件の寄与度の高まり、海外土木事業における手持ち工事の順調な進捗などにより増益
- 純利益 1,737億円(+284億円):国内建築事業や海外土木事業を中心とした営業利益の増加などにより増益
- 受注高 3兆90億円(△3,075億円):海外建築事業における大型案件受注の一方、国内建築・土木事業とも前年度の大型案件受注の反動や施工キャパシティに鑑みた受注活動により減少
- 自己資本 1兆2,584億円(+1,101億円):自己株式取得の一方、堅調な業績による利益剰余金の増加に加え、株価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加や円安による為替換算調整勘定の増加
- 有利子負債 3,440億円(△186億円):複数の大型工事の竣工に伴い未収施工高の回収が進んだことから減少
- ROIC 8.4%(+2.0pt)/ROE 14.4%(+1.8pt):国内建築事業を中心とした営業利益の改善、当期純利益の改善による。引き続き資本効率を意識した経営を推進

過年度の増減要因ダイジェスト(P.36〜38)
- 2022年度(営業利益938億円):海外の円安による為替換算の影響や不動産事業の大型物件売却などで増収。前年度の工事損失引当金計上からの反動増や大型物件売却により増益
- 2023年度(営業利益793億円):国内外の手持工事の順調な進捗と円安効果で大幅増収の一方、国内建築の大型工事の事故の損失計上や不動産事業の前年度大型物件売却の反動減などで減益
- 2024年度(営業利益1,424億円):手持工事の順調な進捗やMWH社の連結子会社化などで増収。採算性の良い案件への入れ替え・追加請負金の獲得などで増益。政策保有株式の売却が計画を上回るペースで進捗し純利益1,453億円
財政状態 — 自己資本比率40.0%・D/Eレシオ0.27倍(2026年3月末)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 総資産 | 3兆1,434億円(流動資産1兆7,785億円+固定資産1兆3,649億円) |
| 負債 | 流動負債1兆4,295億円・固定負債3,794億円(うち有利子負債3,440億円) |
| 純資産 | 1兆3,164億円(うち自己資本1兆2,584億円) |
| 現金預金 | 4,308億円 |
| 政策保有株式 | 2,888億円 |
自己資本比率は38.2%→38.1%→38.1%→40.0%、D/Eレシオは0.34倍→0.28倍→0.31倍→0.27倍(2022→2025年度)と推移し、自己資本を積み増しながら有利子負債を抑えた健全なバランスシートを維持しています。

(出典:大林組「インベスターズガイド」2026年6月版 P.34〜39)
本記事は「大林組 インベスターズガイド2026」徹底解説シリーズの一部です。全体像・他の記事はハブ記事からご覧ください。
※本記事は大林組が公開したIR資料(インベスターズガイド 2026年6月版)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は同資料公表時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。