※本記事は安藤・間が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
安藤ハザマは2026年3月期の連結決算で、売上高4,396億円(前期比+3.4%)、営業利益336億円(同△4.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益297億円(同+12.5%)となった。大型工事の進捗と工事の採算性向上により増収増益を確保したほか、政策保有株式縮減に伴う特別利益の計上により純利益は前期比12.5%増となった。個別受注高は5,335億円(同+24.8%)と大きく伸長し、土木・建築ともに受注が拡大した。1株当たり年間配当額は80円(前期比+10円)とした。
連結業績(当期実績)
売上高は主に大型工事の順調な進捗による完成工事高の増加により439,615百万円(前期比+3.4%、期初予想比△0.3%)となった。売上総利益は63,959百万円(同+4.9%)、売上総利益率は14.5%(同+0.2pt)に改善した。販売費及び一般管理費の増加(同+18.0%)により営業利益は33,618百万円(同△4.6%)となったものの、経常利益は33,257百万円(同△2.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は政策保有株式縮減に伴う特別利益の計上もあり29,746百万円(同+12.5%)となった(単位:百万円)。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 439,615 | 425,160 | +3.4% |
| 売上総利益 | 63,959 | 60,962 | +4.9% |
| 営業利益 | 33,618 | 35,243 | △4.6% |
| 経常利益 | 33,257 | 34,053 | △2.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 29,746 | 26,444 | +12.5% |
| 1株当たり年間配当額 | 80円 | 70円 | +10円 |
セグメント別(個別)の状況
個別ベースでは、土木事業の受注高が143,578百万円(前年同期比+10.5%)、建築事業の受注高が390,005百万円(同+31.0%)となり、土木・建築合計の受注高は533,583百万円(同+24.8%)と大きく伸びた。完成工事高は土木事業が141,127百万円(同+7.5%)、建築事業が262,257百万円(同+0.3%)で、合計403,384百万円(同+2.7%)となった。完成工事総利益は土木事業が22,870百万円(完成工事総利益率16.2%)、建築事業が35,942百万円(同13.7%)で、合計58,813百万円(同14.6%)となった。期末繰越高は合計688,190百万円(前期比+23.3%)に積み上がった。
| 区分 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 土木事業 | 受注高 | 143,578百万円 | 129,941百万円 |
| 土木事業 | 完成工事高 | 141,127百万円 | 131,261百万円 |
| 建築事業 | 受注高 | 390,005百万円 | 297,672百万円 |
| 建築事業 | 完成工事高 | 262,257百万円 | 261,419百万円 |
| 土木・建築合計 | 受注高 | 533,583百万円 | 427,614百万円 |
| 土木・建築合計 | 完成工事高 | 403,384百万円 | 392,680百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高490,000百万円(前期比+11.5%)、営業利益34,000百万円(同+1.1%)、経常利益33,600百万円(同+1.0%)を見込む。親会社株主に帰属する当期純利益は22,200百万円(同△25.4%)を予想しており、当期に計上した政策保有株式縮減に伴う特別利益の反動が主な要因とみられる。1株当たり年間配当額は84円(同+4円)を予定する。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 実績(2026年3月期) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 490,000百万円 | 439,615百万円 | +11.5% |
| 営業利益 | 34,000百万円 | 33,618百万円 | +1.1% |
| 経常利益 | 33,600百万円 | 33,257百万円 | +1.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 22,200百万円 | 29,746百万円 | △25.4% |
| 1株当たり年間配当額 | 84円 | 80円 | +4円 |

株主還元
2026年3月期の1株当たり年間配当額は80円(前期比+10円)とし、配当支払額は128億円となった。2027年3月期以降は下限配当80円/年とする累進配当を導入し、機動的な自己株式取得とあわせて株主還元を継続する方針。
| 決算期 | 年間配当 | 配当支払額 | 自己株式取得額 | 合計(総還元額) |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 60円 | 78億円 | ー | 78億円 |
| 2025年3月期 | 70円 | 96億円 | ー | 96億円 |
| 2026年3月期 | 80円 | 128億円 | ー | 128億円 |

中期経営計画2028
2027年3月期を初年度とする「中期経営計画2028」を策定し、2028年度の経営指標として連結経常利益365億円(2025年度実績332億円)、ROE12%以上(同15.7%)、1株当たり配当金80円以上(累進配当、同80円)を掲げた。3か年(2026年度~2028年度)のキャッシュアロケーションでは、営業キャッシュフロー760億円以上を原資に、成長投資500億円以上、株主還元400億円以上を計画する。また、政策保有株式は連結純資産の10%未満まで縮減する方針を継続する。

※本記事は安藤・間が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。