第一カッター興業

第一カッター興業、2025年6月期は減収減益 2026年6月期は増収増益へ

決算サマリー 2026.08.12
第一カッター興業、2025年6月期は減収減益 2026年6月期は増収増益へ

※本記事は第一カッター興業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

第一カッター興業は2025年6月期の連結決算で、高速道路案件の減少及び原価経費の増加により減収減益となった。業績進捗を踏まえ6月には通期業績の下方修正を公表している。2026年6月期は公共部門(特に道路・橋梁)が堅調に推移するものと予想し、営業損益ベースでは前年比で増収増益を見込む。配当は2025年6月期と同額の40円を予定し、配当性向は34.9%を計画する。

目次

連結業績(2025年6月期 実績)

売上高は20,228百万円(前期比△3.3%)、営業利益は1,647百万円(同△32.9%)、経常利益は1,791百万円(同△36.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,327百万円(同△32.7%)となった。高速道路リニューアル工事の減少に加え、原価経費の増加が減益要因となった。ROEは7.1%(前期11.3%)。総資産は22,247百万円(前期末比+389百万円)、自己資本比率は86.4%(同+3.3pt)となっている。

項目当期(2025年6月期)前期(2024年6月期)前年同期比
売上高20,228百万円20,918百万円△3.3%
売上原価14,398百万円14,272百万円0.9%
売上総利益5,830百万円6,646百万円△12.3%
販管費4,182百万円4,190百万円△0.2%
営業利益1,647百万円2,455百万円△32.9%
経常利益1,791百万円2,829百万円△36.7%
当期純利益1,327百万円1,973百万円△32.7%
配当40円38円2円
ROE7.1%11.3%△4.2pt

セグメント別の状況

主力の切断・穿孔工事事業は、高速道路リニューアル等の受注・施工が減少した一方、公共・民間工事の受注は堅調に推移したものの、売上高19,614百万円(前期比△2.1%)、セグメント利益2,763百万円(同△25.3%)と減収減益となった。ビルメンテナンス事業は大手デベロッパー案件の受注・施工により増収増益となり、売上高614百万円(同18.9%)、セグメント利益56百万円(同124.8%)。リユース・リサイクル事業は、前連結会計年度におけるMTNの連結除外に伴い当連結会計年度より報告セグメントから除外された。

セグメント指標当期(2025年6月期)前期(2024年6月期)
切断・穿孔工事事業売上高19,614百万円20,030百万円
切断・穿孔工事事業セグメント利益2,763百万円3,698百万円
ビルメンテナンス事業売上高614百万円516百万円
ビルメンテナンス事業セグメント利益56百万円25百万円
リユース・リサイクル事業売上高―(連結除外)371百万円
リユース・リサイクル事業セグメント利益―(連結除外)△27百万円
報告セグメント利益計2,819百万円3,696百万円
全社費用△1,172百万円△1,241百万円
連結営業利益1,647百万円2,455百万円
2025年6月期 通期セグメント別業績
出典:第一カッター興業 2025年6月期 決算説明資料 P.8

通期業績予想(2026年6月期)

2026年6月期は、公共・民間部門の売上が堅調に推移するものと予想し増収を想定、売上高は20,500百万円(前期比101.3%)を見込む。売上の増加に伴い営業利益は増益を見込み、営業利益1,800百万円(同109.3%)、経常利益1,900百万円(同106.0%)を予想する。一方、当期純利益は1,290百万円(同97.2%)、一株当たり当期純利益(EPS)は114.68円(同97.4%)とやや減少する見通し。研究開発と施工体制強化への取り組みを推進するとしている。

項目2026年6月期(予想)2025年6月期(実績)前期比
売上高20,500百万円20,228百万円101.3%
営業利益1,800百万円1,647百万円109.3%
経常利益1,900百万円1,791百万円106.0%
当期純利益1,290百万円1,327百万円97.2%
EPS114.68円117.71円97.4%
配当40円40円0.0%
2026年6月期 通期業績予想サマリー
出典:第一カッター興業 2025年6月期 決算説明資料 P.22

株主還元

配当性向は前期の21.8%から34.0%へ上昇し、配当は38円から40円へ増配した。2026年6月期の配当予想は前期と同額の40円、配当性向は34.9%を予定する。株主還元強化を意識し、配当性向30%以上を維持する方針。

決算期配当(円)配当性向
2022年6月期28.00円20.2%
2023年6月期35.00円20.4%
2024年6月期38.00円21.8%
2025年6月期40.00円34.0%
2026年6月期(予想)40.00円34.9%
株主還元の方針と配当予想
出典:第一カッター興業 2025年6月期 決算説明資料 P.24

中期経営計画2027の検証

中期経営計画2027の検証では、2025年6月期は売上・営業利益ともに計画未達(売上高計画21,000百万円に対し実績20,228百万円、営業利益計画2,500百万円に対し実績1,647百万円)となった。2026年6月期も当初計画(売上高22,000百万円、営業利益2,300百万円)を下回る見通しだが、改善に向けた取り組みを加速するとしている。事業戦略としては、西日本エリアでの人員増強や新工法「Quattro FX」の開発、ウォータージェット濁水再生装置の共同開発、レーザー塗膜除去装置「CoolLaser G19-6000」の導入などにより既存事業の優位性強化と新規事業の開拓・拡張を推進。組織戦略では人材への投資強化(ベースアップ)や基幹システムの刷新(ERP導入)、グループ経営管理体制の強化を進めている。M&A戦略では、同業でシナジー創出が見込める企業や西日本エリアの企業探索を推進しているとしている。

中期経営計画2027の検証(経営指標)
出典:第一カッター興業 2025年6月期 決算説明資料 P.13

※本記事は第一カッター興業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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