※本記事はTANAKENが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
TANAKEN(東証スタンダード・1450)の2026年3月期は、売上高14,820百万円(前期比+2,534百万円)、営業利益2,185百万円(同▲143百万円)、経常利益2,211百万円(同▲130百万円)、当期純利益1,502百万円(同▲74百万円)となった。会社計画に対しては売上高が+820百万円、営業利益が+485百万円、経常利益が+461百万円、当期純利益が+302百万円と、いずれも計画を上回った。資料では、これまでの信用と実績の積み上げ及び営業強化により元請大型工事が増加し、工事の生産性向上と業務効率化により売上高、利益ともに中期経営計画を大幅達成したと説明している。人員計画は未達となったものの、採用強化とブランディング戦略により施工人員は増加した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は14,820百万円と前期の12,286百万円から+2,534百万円増加した。一方、売上総利益は3,194百万円(前期3,310百万円、▲116百万円)、売上総利益率は21.6%と前期26.9%から▲5.3ポイント低下した。販売費及び一般管理費は1,008百万円(同+27百万円)。営業利益は2,185百万円で営業利益率14.7%(前期18.9%、▲4.2ポイント)、経常利益は2,211百万円で経常利益率14.9%(前期19.1%、▲4.2ポイント)、当期純利益は1,502百万円となった。人員は110名(前期102名、+8名)、うち施工人員は53名(前期41名、+12名)となり、計画(修正後125名、施工人員55名)に対してはそれぞれ▲15名、▲2名の未達となった。
| 項目 | 26/3期 実績 | 25/3期 実績 | 前期比 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,820 | 12,286 | + 2,534 | + 820 |
| 売上総利益 | 3,194 | 3,310 | ▲ 116 | ― |
| (率) | 21.6 % | 26.9 % | ▲ 5.3 P | ― |
| 販売費及び一般管理費 | 1,008 | 981 | + 27 | ― |
| 営業利益 | 2,185 | 2,328 | ▲ 143 | + 485 |
| (率) | 14.7 % | 18.9 % | ▲ 4.2 P | + 2.6 P |
| 経常利益 | 2,211 | 2,341 | ▲ 130 | + 461 |
| (率) | 14.9 % | 19.1 % | ▲ 4.2 P | + 2.4 P |
| 当期純利益 | 1,502 | 1,576 | ▲ 74 | + 302 |
| 人員 | 110 名 | 102 名 | + 8 名 | ▲ 15 名 |
| うち施工人員 | 53 名 | 41 名 | + 12 名 | ▲ 2 名 |
財務面では、大型元請工事の受注増加に伴い現預金が2,979百万円(前期4,116百万円、▲1,137百万円)へ減少し、完成工事未収入金が7,246百万円(同+1,789百万円)へ増加して資金負担が増加した。総資産は12,178百万円、純資産は9,325百万円、自己資本比率は76.6%(前期72.2%、+4.4ポイント)で、有利子負債はなく借入枠の利用はない。資料では既存借入枠(140億円)により今後の資金負担に十分対応可能な体制を確保しているとしている。受注面では、当期受注高18,591百万円(前期比+5,215百万円)、当期完工高14,820百万円(同+2,534百万円)、当期繰越受注高11,931百万円(同+3,771百万円)と推移し、資料は当期受注高185億円、繰越受注高119億円と順調に推移したと記載している。

請負先別の状況
請負先別売上高は、デベロッパーが6,288百万円(前期4,510百万円)、エンドユーザーが3,503百万円(同3,190百万円)、組合等が3,611百万円(同2,020百万円)と増加した一方、ゼネコンは1,417百万円(同2,567百万円)と減少した。資料では、デベロッパー、エンドユーザーを中心とした営業展開に変更はなく、新築と解体の分離発注が増加していることでゼネコンからの受注は減少したと説明している。また、元請は14,004百万円、下請は815百万円で元請率は94%(前期80%)と高水準を維持し、リピート顧客は9,418百万円、新規は5,401百万円でリピート顧客率は64%(前期66%)となった。
| 請負先 | 23/3期 | 24/3期 | 25/3期 | 26/3期 |
|---|---|---|---|---|
| デベロッパー | 3,490 | 1,185 | 4,510 | 6,288 |
| ゼネコン | 2,443 | 2,159 | 2,567 | 1,417 |
| エンドユーザー | 4,182 | 3,875 | 3,190 | 3,503 |
| 組合等 | 1,131 | 3,457 | 2,020 | 3,611 |
| 合計 | 11,246 | 10,676 | 12,286 | 14,820 |

2027年3月期 計画
2027年3月期は、売上高16,000百万円(前期比+1,180百万円)、営業利益2,100百万円(同▲85百万円、営業利益率13.1%)、経常利益2,100百万円(同▲111百万円、経常利益率13.1%)、当期純利益1,400百万円(同▲102百万円)を計画する。施工人員は64名(同+11名)を計画。資料では、中期経営計画「Secondary Phase」の初年度として基盤構築の「Primary Phase」をベースに人財採用・育成と施工体制を更に強化し、成長軌道を維持しながら人財確保及び施工力強化のための成長投資を実施して前期並みの利益水準を確保する計画としている。
| 項目 | 27/3期 計画 | 26/3期 実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 16,000 | 14,820 | + 1,180 |
| 営業利益 | 2,100 | 2,185 | ▲ 85 |
| (率) | 13.1 % | 14.7 % | ▲ 1.6 P |
| 経常利益 | 2,100 | 2,211 | ▲ 111 |
| (率) | 13.1 % | 14.9 % | ▲ 1.8 P |
| 当期純利益 | 1,400 | 1,502 | ▲ 102 |
| 施工人員 | 64 名 | 53 名 | + 11 名 |

株主還元
配当の基本方針として、継続的な成長と株主への利益還元を経営の最重要目標に位置付け、継続的な成長のための財務体質の強化と株主への継続的かつ安定的な利益還元とのバランスを勘案しつつ、利益還元を充実していくことを掲げている。2026年3月期は通期の業績並びに財務状況等を総合的に勘案した結果、当初予想どおり1株当たり配当金を55円とし、配当性向30%以上の水準を確保するとしている。
| 項目 | 2026/3期 配当予定 |
|---|---|
| 1株当たりの配当金 | 55 円 00 銭 |
| 1株当たりの当期純利益 | 172 円 67 銭 |
| 配当総額 | 478 百万円 |
| 配当性向 | 31.9 % |

中期経営計画・長期ビジョン
2023年の創業40周年を機に策定した長期ビジョン「TANAKEN “Vision NEXT 10”」では、10年間を「Primary」(基盤構築)、「Secondary」(成長戦略)、「Final」(業界トップ戦略)の3フェーズに分けて中期経営計画を策定している。最終年度を迎えた「Primary Phase」は、2023年3月期実績の売上高112億円・営業利益15億円・経常利益16億円・当期利益10億円に対し、2026年3月期実績が売上高148億円・営業利益21億円・経常利益22億円・当期利益15億円となり、計画(売上高140億円、営業利益17億円、経常利益17億円、当期利益12億円)を上回った。一方で人員は110名と修正計画125名に対し▲15名の未達となった。続く「Secondary Phase」では、TANAKENブランドの価値向上、人財の量的・質的な強化、安心安全施工のための体制強化を基本方針とし、最終年度の2029年3月期に売上高200億円、営業利益26億円、ROE15%以上、配当性向30%以上、施工人員80名の達成を目指す。
※本記事はTANAKENが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。