※本記事はVRAIN Solutionが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
製造業向けAIソリューションを手がけるVRAIN Solutionの2026年2月期は、売上高3,278百万円(前期比52.9%増)、営業利益914百万円(同53.8%増)、当期純利益652百万円(同53.4%増)となり、過去最高の売上高・営業利益を達成しました。営業利益率は27.9%で、会社が想定どおりに推移したとしています。当期は仙台営業所・札幌営業所の開設による営業基盤の拡充、東京工場・大阪工場の稼働、新商品のAI X線検査機「PX-1000N」のリリースを実施しました。翌2027年2月期は売上高4,823百万円(同47.1%増)、営業利益1,449百万円(同58.5%増)を計画しています。
連結業績(2026年2月期 実績)
売上高は前期比52.9%増の3,278百万円と過去最高を更新しました。売上総利益率は78.9%で前期比+0.4%。将来の成長に向けた人員増・採用強化・拠点拡大(本社移転5月19日、仙台9月24日、札幌12月1日)を行った結果、販管費は前期比53.6%増の1,670百万円となりましたが、営業利益は914百万円(同53.8%増)、営業利益率27.9%で着地しました。会社が公表していた通期業績予想(売上高3,215百万円、営業利益890~940百万円、当期純利益590~630百万円)に対しても、売上高の予想達成率は101.9%、当期純利益は103.5%~110.5%と上回っています。
| 項目 | 2026年2月期(当期) | 2025年2月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,278百万円 | 2,144百万円 | +52.9% |
| 売上総利益 | 2,585百万円 | 1,682百万円 | +53.7% |
| 売上総利益率 | 78.9% | 78.5% | +0.4% |
| 販管費 | 1,670百万円 | 1,087百万円 | +53.6% |
| 営業利益 | 914百万円 | 594百万円 | +53.8% |
| 営業利益率 | 27.9% | 27.7% | +0.2% |
| 経常利益 | 912百万円 | 595百万円 | +53.3% |
| 税前利益 | 912百万円 | 595百万円 | +53.3% |
| 当期純利益 | 652百万円 | 425百万円 | +53.4% |

営業利益の増減要因については、1,133百万円の増収に対して売上原価の増加を230百万円に抑制した結果、売上総利益が903百万円増加。一方で成長投資として人件費257百万円、採用費80百万円、研究開発費38百万円、販管費その他208百万円が増加し、営業利益は914百万円となりました。販管費その他には、本社移転に伴う一過性コスト約76百万円と、展示会出展等の広告宣伝費の増加約32百万円が含まれています。
| 販管費の内訳 | 2026年2月期 | 2025年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 人件費 | 665百万円 | 408百万円 | +62.9% |
| 採用費 | 257百万円 | 177百万円 | +45.1% |
| 研究開発費 | 269百万円 | 232百万円 | +16.1% |
| 販管費その他 | 478百万円 | 269百万円 | +77.6% |
| 合計 | 1,670百万円 | 1,087百万円 | +53.6% |
主要KPIでは、累計取引社数が337社(前期末より+104社)となり、食品を中心に自動車、機械、化学が伸長したほか、金属、医薬品、鉄鋼、製紙で顧客基盤を拡大しました。継続顧客売上高は1,476百万円で、売上高全体に占める割合は45.0%。受注残は1,269百万円(前期末より+225.5%)と次年度計画に向けて順調に進捗した一方、AIシステム販売単価は18百万円(前期末より-12.6%)と、「Phoenix Vision/Eye」の機器単体販売が一定数を占めたため微減となりました。従業員数は138名で前期末から41名増加し、受注後の仕様設計・納品・アフターフォロー業務を担うサポート組織を新設する分業制を導入しています。
財政状態は、期末に販売が集中したことに加え、単価が高額となる一部取引で顧客の支払条件に合わせたことにより売掛金及び契約資産が1,957百万円(前期比133.4%増)に増加し、現金及び預金は427百万円(同12.6%減)に減少。資産合計は3,215百万円(同71.6%増)、負債合計は1,129百万円(同150.2%増)、純資産合計は2,086百万円(同46.7%増)となり、純資産比率は64.9%と前期から11.0%低下しました。
事業別の状況
事業別の売上高構成比は、AIシステムが94%、DXコンサルティングが6%を占めます。引き続きAIシステムを成長ドライバーとしながら、工場の様々な課題に対応するDXコンサルティングで知見を積み上げ、ソリューションの多様化を図る方針です。DXコンサルティングでは、マネジメント人材が入社し、事業規模の拡大に対応できる人材の育成と組織体制の強化を積極的に推進しています。
| 事業 | 2026年2月期 売上高 | 2025年2月期 売上高 | 2026年2月期 構成比 |
|---|---|---|---|
| AIシステム | 3,087百万円 | 1,789百万円 | 94% |
| DXコンサルティング | 191百万円 | 355百万円 | 6% |

通期業績予想(2027年2月期)
2027年2月期は、中期経営方針に基づき前期に続き売上高50%増を計画し、売上高4,823百万円(前期比47.1%増)、営業利益1,449百万円(同58.5%増)、営業利益率30.1%、当期純利益972百万円(同49.2%増)を見込みます。継続顧客獲得増に向けて宇都宮・長野・金沢・広島・福岡の5営業所を開設予定で、提供価値の向上に向けたアフターフォロー体制と内製化の強化、海外展開を見据えた戦略的採用・拠点準備を本格始動させます。従業員数は期末210名(+72名)を計画。売上高は前期同様に下期偏重を想定しており、上半期は売上高1,800百万円(同71.9%増)、営業利益326百万円(同241.6%増)を見込んでいます。
| 項目 | 2027年2月期(予想) | 2026年2月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,823百万円 | 3,278百万円 | +47.1% |
| 営業利益 | 1,449百万円 | 914百万円 | +58.5% |
| 営業利益率 | 30.1% | 27.9% | +2.2% |
| 経常利益 | 1,449百万円 | 912百万円 | +58.9% |
| 当期純利益 | 972百万円 | 652百万円 | +49.2% |
| 従業員数 | 210名 | 138名 | +72名 |

株主還元
本決算説明資料には、配当や自己株式取得など株主還元に関する記載はありません(開示なし)。
中期経営方針/トピック
中期経営方針として、売上高CAGR+50%、営業利益率30%~40%を設定しています。強い市場ニーズを背景に、新規顧客の継続的な獲得と既存顧客の高いリピート率が見込まれることから、来期以降も+50%の成長を目指すとしています。成長戦略としては、新規取引先拡大、既存取引先へのリピート販売、営業所の全国展開、海外への展開を掲げ、DXコンサルティングでは既存案件の深化、新プロダクトの開発、AIシステムとの連携を進めます。製造業11万社に対する当社の取引社数シェアは約0.3%で、今後の取引拡大余地は大きいとしています。

当期のトピックとしては、AI技術とX線検査技術を融合した新製品「PX-1000N」のリリースを決定し、需要が高まる内部欠陥検査への対応を可能としました。導入面では、飲料大手企業の国内全工場を対象とした製品品質向上の大型プロジェクトでパートナー企業に選定され、受注金額は約2.5億円、まず国内7工場・複数ラインへ導入し国内全工場の全ラインへの実装を計画しています。伊藤ハム米久ホールディングスへの導入事例も公開しました。また、当社株式は2026年2月13日付で「JPXスタートアップ急成長100指数」の構成銘柄に選定されています。マーケティング面では東京・大阪・愛知の国内展示会11回に出展したほか、バンコクの展示会でテストマーケティングを実施しました。
※本記事はVRAIN Solutionが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。