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エスティック、2026年3月期は増収減益 営業利益15.7億円で着地

決算サマリー 2026.08.20
エスティック、2026年3月期は増収減益 営業利益15.7億円で着地

※本記事はエスティックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

エスティック株式会社は2026年3月期の連結業績で、売上高80億円(前期比+1.9%)と増収を確保した一方、原材料価格の高騰や品質改善費用の増加、インフレ・人件費上昇の影響に加え、比較的利益率の低いネジ締付装置の比率上昇により、営業利益は15.7億円(前期比△3.8%)の減益となった。特にナットランナおよびハンドナットランナの減収が収益性低下に影響した。

地域別では、米国市場が大型案件の進展等により回復基調となったほか、その他アジア地域(インド・韓国・台湾・ベトナム)でも自動車需要拡大を背景に伸長した一方、日本市場は自動車メーカーの投資抑制や海外シフト、案件期ずれの影響により低調に推移し、中国市場もEV需要の鈍化や価格競争の激化により伸び悩んだ。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

連結売上高は8,033百万円(前期比+1.9%)、営業利益は1,574百万円(同△3.8%)、経常利益は1,659百万円(同△3.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,163百万円(同△1.5%)となった。1株当たり当期純利益は116.72円(前期118.73円)。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高8,033百万円7,881百万円+1.9%
売上原価4,445百万円4,217百万円+5.4%
売上総利益3,588百万円3,663百万円△2.0%
販売管理費2,013百万円2,025百万円△0.6%
営業利益1,574百万円1,637百万円△3.8%
経常利益1,659百万円1,723百万円△3.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1,163百万円1,181百万円△1.5%
1株当たり当期純利益116.72円118.73円
連結業績ハイライト(売上・利益)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4
連結経営成績(PL)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

品目別売上の状況

品目別売上高は、ネジ締付装置が海外市場を中心に増収となった一方、ナットランナおよびハンドナットランナは設備投資の慎重化や案件期ずれの影響を受け減収となった。2026年3月期の品目別売上高は、ハンドナットランナ4,440百万円(前年同期比△130百万円)、ナットランナ1,206百万円(同△183百万円)、ネジ締付装置1,721百万円(同+421百万円)、サーボプレス88百万円(同+22百万円)、修理点検576百万円(同+23百万円)となった。

品目2026年3月期前年同期比増減
ハンドナットランナ4,440百万円△130百万円
ナットランナ1,206百万円△183百万円
ネジ締付装置1,721百万円+421百万円
サーボプレス88百万円+22百万円
修理点検576百万円+23百万円
合計8,033百万円+153百万円

通期業績予想

会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高8,602百万円(前期比+7.1%)、営業利益1,707百万円(同+8.4%)、経常利益1,742百万円(同+5.0%)、当期純利益1,219百万円(同+4.8%)を見込む。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)増減率
売上高8,602百万円8,033百万円+7.1%
売上原価4,532百万円4,445百万円+1.9%
売上総利益4,070百万円3,588百万円+13.4%
販売費・一般管理費2,362百万円2,013百万円+17.3%
営業利益1,707百万円1,574百万円+8.4%
経常利益1,742百万円1,659百万円+5.0%
当期純利益1,219百万円1,163百万円+4.8%
連結業績予想(通期PL予想)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10

品目別売上高予想は、ハンドナットランナ5,518百万円(構成比64.2%、前期比+24.2%)が牽引役となる一方、ネジ締付装置は1,248百万円(同14.5%、同△27.4%)、ナットランナは1,116百万円(同13.0%、同△7.4%)、サーボプレス150百万円(同1.7%、同+70.4%)、修理点検566百万円(同6.6%、同△1.7%)を見込む。

品目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)増減率
ハンドナットランナ4,440百万円5,518百万円+24.2%
ナットランナ1,206百万円1,116百万円△7.4%
ネジ締付装置1,721百万円1,248百万円△27.4%
サーボプレス88百万円150百万円+70.4%
修理点検576百万円566百万円△1.7%
合計8,033百万円8,602百万円+7.0%
連結業績予想(品種別売上高予想)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11

株主還元

配当方針は、財務体質の強化・充実を図り、将来の事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針とし、増配を継続するとしている。また、財務・資本政策の重点施策として株主還元の強化(配当性向30%)を掲げている。

中期経営計画/トピック

中期ビジョン「ESTIC 2.0 – Next Stage」のもと、中期プランとして売上高100億円を掲げ、資本コストを意識した経営を推進しROE10%超の継続を目指すとしている。設備面では、コア生産拠点移転プロジェクトとして新工場Product Assembly Center(延床面積4,000㎡、投資総額18億円、2026年11月竣工予定)を計画している。米国関税の影響については、一部製品への価格転嫁により仕入コスト上昇分を概ね吸収した一方、素材関連の関税や米国人件費上昇の影響は想定を上回り、一部利益圧迫要因となったとしている。

※本記事はエスティックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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