大同特殊鋼

大同特殊鋼、2026年3月期は増収増益 調整後営業利益は41億円減 2027年3月期は増収営業減益へ

決算サマリー 2026.08.20
大同特殊鋼、2026年3月期は増収増益 調整後営業利益は41億円減 2027年3月期は増収営業減益へ

※本記事は大同特殊鋼が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大同特殊鋼は2026年3月期決算で増収増益となった。売上収益は5,781億円(前期比32億円増)、営業利益は421億円(同27億円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は326億円(同43億円増)。一方、特別損益や為替差損益等を調整した調整後営業利益は399億円で前期比41億円減となった。配当は前期比2円増配の年間49円/株とした。2027年3月期は売上収益6,300億円、調整後営業利益401億円を見込む。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

2026年3月期の鋼材売上数量は1,025千トンで前期比10千トン増となった。売上収益は5,781億円、営業利益は421億円、税引前利益は448億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は326億円といずれも前期を上回った。一方、特別損益や為替差損益、在庫評価損益等を調整した調整後営業利益は399億円で、前期の440億円から41億円減少した。自由鍛造品の掘削関連需要減等が影響した。

項目2026年3月期2025年3月期増減
鋼材売上数量1,025千t1,015千t+10千t
売上収益5,781億円5,749億円+32億円
営業利益421億円394億円+27億円
調整後営業利益399億円440億円-41億円
税引前利益448億円427億円+21億円
親会社の所有者に帰属する当期利益326億円283億円+43億円
配当49円47円+2円
25年度決算の概要
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3

セグメント別の状況

セグメント別では、自動車部品・産業機械部品セグメントが自由鍛造品の掘削関連需要減等により営業利益が前期比31億円減の82億円となった一方、機能材料・磁性材料セグメントは半導体製造装置向けステンレス鋼の数量増加等により営業利益が前期比39億円増の149億円となった。特殊鋼鋼材セグメントは売上収益2,078億円(前期比23億円減)、営業利益134億円(同13億円増)だった。

セグメント売上収益(前期比)営業利益(前期比)調整後営業利益(前期比)
特殊鋼鋼材2,078億円(-23億円)134億円(+13億円)113億円(-18億円)
機能材料・磁性材料1,998億円(-11億円)149億円(+39億円)134億円(-4億円)
自動車部品・産業機械部品1,179億円(+49億円)82億円(-31億円)94億円(-25億円)
エンジニアリング266億円(+25億円)26億円(+4億円)27億円(+4億円)
流通・サービス260億円(-8億円)30億円(+2億円)31億円(+2億円)
合計5,781億円(+32億円)421億円(+27億円)399億円(-41億円)
セグメント別売上収益・営業利益・調整後営業利益
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、鉄スクラップ・原油市況の高騰影響としてスライドギャップ28億円を織り込みつつ、ステンレス鋼(半導体製造装置向け、プラント向け)や自由鍛造品の売上増等により、調整後営業利益は400億円レベルを維持する計画とした。売上収益は6,300億円、営業利益は400億円、調整後営業利益は401億円を見込む。親会社の所有者に帰属する当期利益は275億円を計画する。配当は前期比3円増配の年間52円/株を見通す。

項目予想前期(実績)
鋼材売上数量1,042千t1,025千t
売上収益6,300億円5,781億円
営業利益400億円421億円
調整後営業利益401億円399億円
税引前利益420億円448億円
親会社の所有者に帰属する当期利益275億円326億円
配当52円49円
26年度連結業績見通し
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.17

株主還元

株主還元方針は連結配当性向30%以上とし、下限指標をDOE(株主資本配当率)2.5%とする。2026年3月期の年間配当は前期比2円増配の49円/株(中間22円、期末27円)、2027年3月期は前期比3円増配の52円/株(中間24円、期末28円の見通し)とした。キャッシュ・アロケーションの進捗を踏まえ自己株式取得についても検討するとしており、2024年11月に85億円、2025年7月に66億円の自己株式取得を実施した。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(見通し)
中間配当22円24円
期末配当27円28円(見通し)
年間配当49円52円
配当性向30.3%37.8%
配当について
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.21

トピック(日本高周波鋼業の完全子会社化)

大同特殊鋼は2026年2月に日本高周波鋼業の株式を取得し、完全子会社化した。2026年度では売上高260億円、営業利益6億円を計画する。日本高周波鋼業の工具鋼、軸受鋼、特殊合金などの生産設備の有効活用を通じてグループにおける最適アロケーションを追求し、シナジーの早期発現を狙うとしている。なお、2026年3月期決算では新規連結処理に伴う負ののれん発生益53億円を特別利益として計上した。

※本記事は大同特殊鋼が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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