※本記事は三和ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三和ホールディングスの2026年3月期の連結業績は、売上高6,607億円(前期比△0.3%)、営業利益791.0億円(同△1.8%)、経常利益806.5億円(同△4.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益597.8億円(同+3.9%)となった。売上高・純利益は期初予想を上回った一方、営業利益・経常利益は期初予想を下回った。利益は日本が大きく上振れし、米州・欧州・アジアは未達だった。2027年3月期は増収増益を見込み、株主還元では年間配当130円(前期比24円増配)に加え、新たに100億円の自己株式取得も発表した。
連結業績(当期 実績)
売上高は6,607億円(前期比△0.3%)で、期初予想の6,540億円(前年為替適用ベース6,776億円)を上回った。営業利益は各地域で売価転嫁が浸透したものの、数量減や原材料等のコストアップが響き791.0億円(同△1.8%)、経常利益も806.5億円(同△4.0%)と減益となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は597.8億円(同+3.9%)と増益で着地した。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,607億円 | 6,624億円 | △0.3% |
| 営業利益(利益率) | 791.0億円(12.0%) | 805.2億円(12.2%) | △1.8% |
| 経常利益(利益率) | 806.5億円(12.2%) | 840.2億円(12.7%) | △4.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率) | 597.8億円(9.0%) | 575.1億円(8.7%) | +3.9% |
セグメント別の状況
セグメント別の営業利益は、日本が売価転嫁の浸透とコスト削減により390.7億円(前期比+10.2%)と増益になった一方、米州(ODC)は数量減とコストアップにより377.5億円(同△9.0%)、欧州(NF)はドア商品の数量減とコスト増により21.8億円(同△36.0%)、アジアは華東事業の回復遅れと香港の前年反動減により1.0億円(同△72.8%)と、いずれも前期を下回った。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) |
|---|---|---|---|
| 日本 | 売上高 | 2,913億円 | 2,877億円 |
| 日本 | 営業利益(利益率) | 390.7億円(13.4%) | 354.4億円(12.3%) |
| 米州(ODC) | 売上高 | 2,419億円 | 2,455億円 |
| 米州(ODC) | 営業利益(利益率) | 377.5億円(15.6%) | 415.0億円(16.9%) |
| 欧州(NF) | 売上高 | 1,150億円 | 1,144億円 |
| 欧州(NF) | 営業利益(利益率) | 21.8億円(1.9%) | 34.1億円(3.0%) |
| アジア | 売上高 | 130億円 | 154億円 |
| アジア | 営業利益(利益率) | 1.0億円(0.8%) | 3.7億円(2.4%) |

通期業績予想
2027年3月期は、各地域とも市場環境の回復は遅れるとみられるものの、売価転嫁の浸透により売上高6,770億円(前期比+2.5%)、営業利益810.0億円(同+2.4%)を見込む。各地域で売価転嫁によりコストアップを吸収し、営業利益は過去最高(805億円)の更新を目指す。経常利益は825.0億円(同+2.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は600.0億円(同+0.4%)を予想する。なお、中東情勢の影響については先行きが不透明で予想が困難なため、業績予想には織り込んでいない。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(前期実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,770億円 | 6,607億円 |
| 営業利益(利益率) | 810.0億円(12.0%) | 791.0億円(12.0%) |
| 経常利益(利益率) | 825.0億円(12.2%) | 806.5億円(12.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(利益率) | 600.0億円(8.9%) | 597.8億円(9.0%) |

株主還元
配当方針は、変動の大きい為替換算調整勘定等を除いた「株主資本」を基準とするDOE(株主資本配当率)10%を目安とする方針に変更した(変更前は自己資本ベースでDOE8%)。これは配当性向45%とした場合と同等の水準にあたる。2026年3月期の配当は期末68円(予想比6円増配)を含む年間130円(前期比24円増配)を予定し、2027年3月期は普通配当132円(2円増配)と70周年記念配当14円を合わせた年間146円(16円増配)を予想する。また、新たに100億円の自己株式取得(上限365万株、取得期間2026年9月30日まで)を発表した。
| 項目 | 2026年3月期(実績・予定) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 130円(前期比+24円) | 146円(前期比+16円、記念配当14円含む) |
| 中間配当 | 62円 | 73円 |
| 期末配当 | 68円(予想比+6円) | 73円 |
| 普通配当 | – | 132円(+2円) |
| 70周年記念配当 | – | 14円 |
| 自己株式取得 | 200億円実施 | 100億円取得予定(上限365万株、2026年9月30日まで) |

中期経営計画2027の進捗
中期経営計画2027の進捗として、2026年3月期のROE(純利益/純資産)は17.8%、ROIC(NOPAT/投下資本)は17.3%、自己資本比率は63.6%となった。資本コスト(WACC7.0%、株主資本コスト8.0%)を上回るROIC・ROE水準を維持し、持続的な成長投資と株主還元の両立による企業価値向上を図る方針。周辺領域のM&Aとして、2025年5月に米国の自動ドア施工会社Pasco Doorsを、2026年2月にYour Automatic Door Companyを買収した。2026年4月には三和グループが創立70周年を迎えた。

※本記事は三和ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。