※本記事は大東港運が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
大東港運は2026年5月13日、2026年3月期(第77期)の連結業績を発表した。営業収益は18,132百万円(前期比8.2%増)、営業利益は1,095百万円(同65.8%増)、経常利益は1,239百万円(同51.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は869百万円(同40.9%増)となった。輸出入貨物取扱事業・鉄鋼物流事業・海外事業・国内不動産賃貸事業・その他事業のいずれも取扱が増加し、増収増益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
1株当たり当期純利益は100.70円(前期は71.58円)。会社は、増収により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも増益になったと総括している。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 18,132百万円 | 16,761百万円 | +8.2% |
| 営業利益 | 1,095百万円 | 660百万円 | +65.8% |
| 経常利益 | 1,239百万円 | 817百万円 | +51.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 869百万円 | 617百万円 | +40.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 100.70円 | 71.58円 | – |

セグメント別の状況
主力の輸出入貨物取扱事業は営業収益13,221百万円(前期比6.9%増)、セグメント利益1,771百万円(同8.7%増)。内訳では畜産物が冷蔵豚肉取扱の増加により5,498百万円(同10.6%増)、水産物が水産加工品取扱の増加により2,680百万円(同3.2%増)、農産物が農産原料取扱の増加により1,883百万円(同17.0%増)となった一方、その他は化学品取扱の減少により3,158百万円(同0.9%減)となった。海外事業は海外子会社の売上増加により営業収益1,034百万円(同49.2%増)、セグメント利益は69百万円と前期の▲15百万円から黒字転換した。その他事業のセグメント利益も29百万円となり、前期の▲117百万円から黒字転換した。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 輸出入貨物取扱事業 | 営業収益 | 13,221百万円 | 12,364百万円 | +6.9% |
| 輸出入貨物取扱事業 | セグメント利益 | 1,771百万円 | 1,628百万円 | +8.7% |
| 鉄鋼物流事業 | 営業収益 | 2,139百万円 | 2,045百万円 | +4.6% |
| 鉄鋼物流事業 | セグメント利益 | 197百万円 | 179百万円 | +9.9% |
| 海外事業 | 営業収益 | 1,034百万円 | 693百万円 | +49.2% |
| 海外事業 | セグメント利益 | 69百万円 | ▲15百万円 | – |
| 国内不動産賃貸事業 | 営業収益 | 338百万円 | 290百万円 | +16.7% |
| 国内不動産賃貸事業 | セグメント利益 | 113百万円 | 106百万円 | +6.7% |
| その他事業 | 営業収益 | 1,398百万円 | 1,367百万円 | +2.3% |
| その他事業 | セグメント利益 | 29百万円 | ▲117百万円 | – |

財政状態
2026年3月期末の資産合計は15,791百万円(前期末比601百万円増)、負債合計は5,030百万円(同589百万円減)、純資産は10,760百万円(同1,190百万円増)。自己資本比率は67.0%(前期末61.9%)に上昇し、1株当たり純資産は1,224.40円(前期末1,089.32円)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 15,791百万円 | 15,190百万円 | +601百万円 |
| 負債合計 | 5,030百万円 | 5,620百万円 | ▲589百万円 |
| 純資産 | 10,760百万円 | 9,569百万円 | +1,190百万円 |
| 自己資本比率 | 67.0% | 61.9% | – |
| 1株当たり純資産 | 1,224.40円 | 1,089.32円 | – |
通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、営業収益18,200百万円(前期比0.4%増)、営業利益1,100百万円(同0.4%増)、経常利益1,200百万円(同3.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益800百万円(同8.0%減)、1株当たり当期純利益92.58円(前期比8.1%減)。会社は2026年4月を初年度とする第9次中期経営計画を策定し、経営ビジョン「暮らしと産業の未来を支えるロジスティクス・パートナー ~Stronger Together~」を掲げたと説明している。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 18,200百万円 | 18,132百万円 | +0.4% |
| 営業利益 | 1,100百万円 | 1,095百万円 | +0.4% |
| 経常利益 | 1,200百万円 | 1,239百万円 | ▲3.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 800百万円 | 869百万円 | ▲8.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 92.58円 | 100.70円 | ▲8.1% |

株主還元
配当については、1株当たり年額20円を下限とし、各事業年度の収益力向上を考慮しつつ配当性向30%程度を目安に安定配当を行う方針としている。また株主優待として、2026年3月期末よりコストコホールセールジャパン株式会社とコラボレーションし、同社「メンバーシップクーポン株主様ご優待券」引換券を保有株式500株以上の株主に追加で贈呈する。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応
第8次中期経営計画から3か年の戦略投資枠40億円のうち、事業投資25億円、人的資本投資・DX投資8億円(ESG投資含む)を実行した。ROEは8.7%(2026年3月期)で株主資本コストを上回る水準で推移し、PBRは1.72倍(同)と1倍を上回る水準まで市場評価が向上した。流通株式比率は2025年3月末の26.46%から2026年3月末には30.92%に上昇した。政策保有株式についても取締役会で保有の適正性・合理性を検証し、2銘柄を売却した。
※本記事は大東港運が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。