※本記事はフェリシモが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社フェリシモは2026年2月期(通期)決算を発表した。売上高は29,179百万円(前期比99.1%)と前期を下回ったものの、「顧客基盤の拡大」「顧客との継続的な関係育成」「第2の収益の柱の育成」に注力し、2026年2月期を「成長軌道確立期」と位置付けて収益力の向上に取り組んだ結果、営業利益215百万円(前期比304.9%)、経常利益468百万円(同206.2%)、当期純利益358百万円(同263.3%)と、利益面では大幅な増益となった。
連結業績(2026年2月期 実績)
売上総利益は15,947百万円(前期比100.5%、売上総利益率54.7%、前期比+0.8ポイント)。定期便事業でのべ顧客数が想定を下回ったことで出荷関連コストが低く抑えられたほか、広告費の効率化・カタログ配布の最適化などにより販管費は15,731百万円(前期比99.6%)に抑制された。
| 項目 | 2025年2月期実績 | 2026年2月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,449百万円 | 29,179百万円 | 99.1% |
| 売上総利益 | 15,865百万円(構成比53.9%) | 15,947百万円(構成比54.7%) | 100.5% |
| 販管費 | 15,794百万円(構成比53.6%) | 15,731百万円(構成比53.9%) | 99.6% |
| 営業利益 | 70百万円(構成比0.2%) | 215百万円(構成比0.7%) | 304.9% |
| 経常利益 | 227百万円(構成比0.8%) | 468百万円(構成比1.6%) | 206.2% |
| 当期純利益 | 136百万円(構成比0.5%) | 358百万円(構成比1.2%) | 263.3% |

セグメント別(事業区分別)の状況
法人別・事業区分別の売上構成はフェリシモ(単体)のみで開示。定期便事業はのべ顧客数が当初想定を下回り減収(26,034百万円、前期比96.7%)となったが、バリューチェーン再編により付加価値を生み出す能力が向上し、売上総利益率は53.6%と前期比1.2ポイント改善した。新規事業領域は増収となり、フェリシモパートナーズ事業(前期比108.5%)、ビジネスプロデュース事業(同181.2%)、神戸ポートタワー事業(同113.0%)がいずれも売上を伸ばした。
| セグメント | 2026年2月期 売上高 | 2025年2月期 売上高 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 定期便事業 | 26,034百万円 | 26,923百万円 | 96.7% |
| フェリシモパートナーズ事業 | 1,590百万円 | 1,465百万円 | 108.5% |
| ビジネスプロデュース事業 | 524百万円 | 289百万円 | 181.2% |
| 神戸ポートタワー事業 | 758百万円 | 671百万円 | 113.0% |
| その他 | 302百万円 | 95百万円 | 318.0% |
| 連結売上高計 | 29,179百万円 | 29,449百万円 | 99.1% |

通期業績予想(2027年2月期)
2027年2月期は「増収増益の常態化」を実現する重要な実行年と位置付け、施策の実行効果を織り込み、前期比103.7%の増収を見込む。当期純利益は299百万円を見通す。なお、経常利益および当期純利益の金額には為替変動の影響を加味していない。
| 項目 | 2027年2月期予想 | 2026年2月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 30,265百万円 | 29,179百万円 | 103.7% |
| 売上総利益 | 16,570百万円(構成比54.8%) | 15,947百万円(構成比54.7%) | 103.9% |
| 販管費 | 16,332百万円(構成比54.0%) | 15,731百万円(構成比53.9%) | 103.8% |
| 営業利益 | 237百万円(構成比0.8%) | 215百万円(構成比0.7%) | 110.4% |
| 経常利益 | 327百万円(構成比1.1%) | 468百万円(構成比1.6%) | 69.8% |
| 当期純利益 | 299百万円(構成比1.0%) | 358百万円(構成比1.2%) | 83.5% |

株主還元
PBRの改善に向けて株主資本コストを意識したROE目標(5.0%以上)を管理指標とし、段階的な向上を図る。配当については原則として累進的配当もしくは水準を維持した安定配当を行う方針。2026年2月期の配当は20円(配当性向39.7%)、2027年2月期は5円増額の25円(配当性向59.4%見通し)を予定する。
| 年度 | 1株当たり配当金 | 当期純利益 | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2025年2月期 | 15円 | 136百万円 | 78.4% |
| 2026年2月期 | 20円 | 358百万円 | 39.7% |
| 2027年2月期(予想) | 25円 | 299百万円(予想) | 59.4% |

今後の取り組み
2027年2月期は「定期便事業の抜本的強化」と「次世代事業の創造」を両輪として成長軌道を牽引する事業活動に取り組む。定期便事業では共感主導型マーケティングを徹底し独自の競争優位性を確立、次世代事業では新たに「広告プラットフォーム事業」を立ち上げ、情報産直メディア「CREATOR’S VOICE」の運営を開始する。フェリシモパートナーズ事業・ビジネスプロデュース事業は、大阪・関西万博や自治体連携の成功事例を汎用性の高いモデルとして構造化し、異業種等への展開を図る。
※本記事はフェリシモが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。