※本記事はOCHIホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
OCHIホールディングスの2026年3月期は、売上高120,432百万円(前期比+2.9%)、営業利益1,669百万円(前期比+13.5%)となった。持家・分譲戸建住宅の住宅着工減少の影響が続く中、前期実施のM&A効果もありエンジニアリング事業が大幅増収となり、増収増益を確保した。2027年3月期は売上高125,000百万円(同+3.8%)、営業利益1,850百万円(同+10.8%)を計画している。
連結業績(当期 実績)
エンジニアリング事業の収益拡大により営業利益は前期比13.5%増となったが、M&Aによる寄与分を除いた既存事業ベースでは前期比11.0%減となった。ROEは2025年3月期の4.4%から2026年3月期は5.4%へやや上昇した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 120,432百万円(構成比100.0%) | 117,084百万円(構成比100.0%) | +3,348百万円(+2.9%) |
| 営業利益 | 1,669百万円(構成比1.4%) | 1,471百万円(構成比1.3%) | +198百万円(+13.5%) |
| ROE | 5.4% | 4.4% | 上昇 |

セグメント別の状況
建材事業は持家・分譲戸建住宅の着工戸数減少の影響により減収減益。加工事業は介護施設や保育所等の非住宅物件への営業強化もあり増収となったが、他社競合等による売上総利益率の低下と物流費の増加により減益。環境アメニティ事業は北東北地区の売上減少により減収減益。エンジニアリング事業は大型物件の完工に加え、2024年10月に子会社化した㈱弓田建設の業績が寄与し大幅増収、売上高増加とM&Aの寄与により大幅増益。その他は好調な自動車関連の販売に加え、2024年5月に子会社化した㈱ヒット・イールの業績が寄与し増収増益。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 建材事業 | 売上高 | 70,806百万円(58.8%) | 72,934百万円(62.3%) |
| 建材事業 | 営業利益 | 546百万円(営業利益率0.8%) | 835百万円(営業利益率1.1%) |
| 加工事業 | 売上高 | 15,046百万円(12.5%) | 14,152百万円(12.1%) |
| 加工事業 | 営業利益 | 528百万円(営業利益率3.5%) | 637百万円(営業利益率4.5%) |
| 環境アメニティ事業 | 売上高 | 17,237百万円(14.3%) | 17,551百万円(15.0%) |
| 環境アメニティ事業 | 営業利益 | 303百万円(営業利益率1.8%) | 309百万円(営業利益率1.8%) |
| エンジニアリング事業 | 売上高 | 14,190百万円(11.8%) | 9,541百万円(8.1%) |
| エンジニアリング事業 | 営業利益 | 1,152百万円(営業利益率8.1%) | 444百万円(営業利益率4.7%) |
| その他 | 売上高 | 4,265百万円(3.5%) | 3,605百万円(3.1%) |
| その他 | 営業利益 | 188百万円(営業利益率4.4%) | 122百万円(営業利益率3.4%) |

通期業績予想
2027年3月期は売上高、利益ともに前期並みを見込む。ただし、中東情勢の混乱が長期化すれば住宅関連の市況低迷が懸念されるとしている。
| 項目 | 予想(2027年3月期) | 前期(実績・2026年3月期) |
|---|---|---|
| 売上高 | 125,000百万円(構成比100.0%) | 120,432百万円(構成比100.0%) |
| 営業利益 | 1,850百万円(構成比1.5%) | 1,669百万円(構成比1.4%) |
| 経常利益 | 2,350百万円(構成比1.9%) | 2,242百万円(構成比1.9%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,310百万円(構成比1.0%) | 1,309百万円(構成比1.1%) |
| ROE | 5.3% | 5.4% |

セグメント別通期計画
2027年3月期計画では建材事業・加工事業・環境アメニティ事業・その他は増収増益を見込む。一方エンジニアリング事業は売上高が増収となる計画だが、営業利益は前期比18.7%減を計画している。
| セグメント | 指標 | 2027年3月期計画 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|
| 建材事業 | 売上高 | 74,518百万円(59.6%) | 70,806百万円(58.8%) |
| 建材事業 | 営業利益 | 936百万円(営業利益率1.3%) | 546百万円(営業利益率0.8%) |
| 加工事業 | 売上高 | 16,232百万円(13.0%) | 15,046百万円(12.5%) |
| 加工事業 | 営業利益 | 689百万円(営業利益率4.2%) | 528百万円(営業利益率3.5%) |
| 環境アメニティ事業 | 売上高 | 18,320百万円(14.7%) | 17,237百万円(14.3%) |
| 環境アメニティ事業 | 営業利益 | 339百万円(営業利益率1.9%) | 303百万円(営業利益率1.8%) |
| エンジニアリング事業 | 売上高 | 14,586百万円(11.7%) | 14,190百万円(11.8%) |
| エンジニアリング事業 | 営業利益 | 937百万円(営業利益率6.4%) | 1,152百万円(営業利益率8.1%) |
| その他 | 売上高 | 4,571百万円(3.7%) | 4,265百万円(3.5%) |
| その他 | 営業利益 | 219百万円(営業利益率4.8%) | 188百万円(営業利益率4.4%) |
株主還元
配当方針は株主資本配当率(DOE)2.8%程度、または連結配当性向30%程度のいずれか高い方を選択するとしている。2027年3月期の年間配当金は5,500円を予定し、株主優待としてQUOカード2,000円分を贈呈する。最低投資金額137,300円(1,373円(6月12日終値)×100株)に対し、配当(5,500円)と優待(2,000円)を合わせた利回りは5.5%としている。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応
PBRは2022年3月期末以降1倍割れが続いており、2025年3月期末0.75倍から2026年3月期末は0.77倍へ若干改善した。ROEも2025年3月期の4.4%から2026年3月期は5.4%へやや上昇している。連結売上高に占める非住建分野(環境アメニティ事業・エンジニアリング事業・その他)の売上高比率は、2021年3月期の20.4%から2026年3月期実績では29.4%まで上昇した。2024年5月に㈱ヒット・イール、2024年10月に㈱弓田建設(子会社2社を含む)、2025年7月に㈱日本システムソリューションを子会社化するなど、収益性を重視したM&Aによる事業ポートフォリオの変革を進めている。
※本記事はOCHIホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。